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ぶちのめしますわよ、旦那様【領主を継いだので好き勝手やてみたい別冊?】   作者: 堀江ヒロ
領主一家と愉快な仲間たち

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ある夫婦の非日常な世間話


前後とは全く関係ない・・・ただ書いてみたお話です。






「最近夫婦の会話が少ないんじゃないかしら?」


「いや、別に良いんじゃね?」


「駄目ですわよ。わたくしたちの相互理解のためにももっと会話を増やすべきですわ」


・・・(面倒な) で、何話すんだ?」


「心配ご無用ですわ。失敗しない会話術は心得ていますわよ。 コホンッ。良い天気ですわね?」


「・・・いや、めっちゃ雨降ってるんだけど?」


「相手の発言を否定してはいけませんわ! 会話の基本ですわよ。こういう場合は『農家にとっては良い天気だね。最近ダムの貯水量も心配だったし、恵みの雨だな』が正解ですわよ」


「いや、そんなの言われても・・・ というか、ダムなんてあるのか?」


「この領地にはありませんが、別の所に何か所かありますわよ? まあ、どこかの異世界に溢れているほど立派なものではないですけれど」


「マジか。ここの文化レベルってどうなってんだ」


「ある異世界だって奈良時代以前からありましたわよ。今日の本題はそんな事ではありませんわ。そんな些事より夫婦の会話ですわ」


「いや、今喋ってるじゃん。もう良いだろ。面白い話なんて無いぞ」


「会話の内容は何でも良いですわ。重要なのは一つのテーマについて話すことによって、お互いに価値観のすり合わせをする事ですわ。

 ・・・そうですわね。設定は無視して、此処ではない違う世界でのお話でもしましょうか」



◇◇異世界の車事情◇◇



「作者の方が近所で信号待ちの痛車を見たそうですわ。あのような物って特殊なイベントとかでしか乗らないモノと思ってましたから驚いたそうですわよ」


イタ(イタリア)車か。確かにあまり見ないよな。ああいうのってどんな金持ちが乗ってんだろ?」


「お金持ちって・・・技術料とか素人には不明ですけれど、やっぱりああいうのってお金が掛かるのかしら?」


「そりゃそうだろ? イタ車といえば高級車だぞ。ヴェ○ンなんか恐ろしい値段するぞ。でも、よくイタ車だって分かったな。どこのメーカー?」


「メーカーなんて分かりませんわよ。(アニメなんて)詳しくありませんし」


「詳しくないのに、イタ車なんてよく分かったな」


「それは、ひと目見れば分かりますわよ。あのインパクトは驚愕ですわ」


「インパクトあるって、どのメーカーのヤツだ? 角ばってるとか、丸いとか特徴があるだろ。姿形はどうなんだ? あと色は?」


「一部丸みがかっていますけれどもシュッとした容姿で、(髪の)色はピンクでしたわね」


「一部丸みがかってシュッとした容姿でピンクか・・・ ロールス○イスではないことは確かだな。いずれにしても、素人がひと目で他の車と区別できるってことはスーパーカーだろ」


「スーパーカーってああいうのを言うんですの? 知りませんでしたわ。ある意味スーパーでしたけれど・・・ オタクって凄いんですわね。驚きましたわ」


「いや? 車オタクじゃなくても欲しがるぞ。ああいう車って男はみんな好きだぞ。男は誰もがあの造形(フォルム)に憧れるんだよ。まあ、女には分からないかも知れないけどな」


「あんなのが憧れですの!? 冗談じゃなくて?本当に? あれが好きなんて、男女の感性の違いを実感しましたわ。

 まさか!?あんなのが欲しなんて言いませんわよね??」


「さすがにあの値段だと、いくら欲しくても高くて手が出せない」


「・・・欲しい事は欲しいんですわね。あんな車を持っていたら、将来黒歴史として絶対後悔しますわよ」


「言われなくても、手を出すほど無謀じゃない。燃費も今流行のエコ車に比べて凄そうだしな」


「えぇっ? 燃費なんて関係あるんですの?」


「そりゃ、あるだろ?」


「まさかあんな違いで空気抵抗が変わるんですの?」


「違う違う。燃費の違いはエンジンだろ。馬力が全然違う」


「エンジンが普通の車と違うんですの!? 何のために?」


「そりゃ、スピードを出すためだろ? 何当然のこと聞いてるんだ?」


「違う事言ってないですわよね。ちゃんと痛車の話をしてますわよね?」


「もちろんイタ車のことしか言ってないぞ」



「あれって、どう聞いてもすれ違ってますよね? 教えなくていいんですか?」

「いつものことだし、イイんじゃないっスか」


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