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悪の貴族令嬢  作者: 緋桜 雪
楽しい日常~中学生編~
2/11

2話

私が通っている学校はアクアマリン学園。アクアマリンという石は聡明・勇敢・沈着という意味があり そんな生徒に育って欲しいからつけた名前らしい。一応一般の人でも入れるが学費が高いため自然と貴族などのお金に余裕がある家の子供が集まる。私もそのひとりだが。ちなみに今はアリスと講堂へ向かっている。小学校の入学式の後に中学校の入学式をする。


「アリス!マリ姉!」


元気よく走ってきたのはアリスと同い年で赤ちゃんから一緒にいるリフェイト。この子の家も侯爵家なためよく会う。アリスの婚約者でもある。素直で可愛らしい。まあ、私としてはアリスさえ幸せにしてくれたら誰だっていいのだが。


「リフェ!おはよう!」


アリス嬉しそう!あっ、リフェは愛称のようなものです。


「リフェ。おはようございます。」


相変わらずな返事だとは自覚してるが、慣れであり癖だから治らない。


「あ〜っ!!またマリ姉が赤の他人みたいにする。」


ぷぅーっと口を膨らませ拗ねる。姉弟のように育ったが所詮赤の他人です。事実は変えられません。しかも家族ともこんな感じです。と言おうかと思ったが 呑み込む。必要ないですね。


「では、おはよう。……でいいですか。」


おはようを明るめに言うと満足そうにして、アリスと手を繋ぎ走って講堂へ行ってしまった。



はぁ………



私は後から向かいます。



☆☆☆☆☆☆☆



「マリア。おはよう」



後ろから聞きなれたまだ幼さを残した声が聞こえた。その声を聞いて思わず口が緩む。


「ええ。ジェード様。おはようございます。」


振り返って微笑むジェードを見つめる。すると彼は顔を少し赤くしてはにかむ。ジェード様は私の婚約者でこの国の将来を背負う王子様だ。


「制服、似合っている。可愛いね。」


笑顔で恥ずかしい事を言われる。


「ジェード様も格好いいです。」


そう ポーカーフェイスを保って応えるが内心 心臓が爆発しそうだ。


「マリア…何時になればジェードと呼んでくれるのか?」


悲しそうな顔で私の顔を覗く。


やめてください。心臓が止まりますよ。貴方は私を殺す気ですか。


「そうですね。私がもう少し慣れてからではいけないでしょうか?」


そう尋ねると、仕方ないかと呟いて


「慣れたらちゃんと呼んでね。」


といった。はい一日でも早くできるよう 頑張ります。いつの間にか、講堂に着きました。



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