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異世界の天気予報士「明日、天気になーれ」  作者: 藤崎日向
明日天気になーれNEXT
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EX第10話「この世界は素晴らしい!」

頭を撫でると、女子は懐くか?

よく小説では、女の子に頭を撫でると喜ぶという逸話がある。

では、実際にそうすると……。

大抵、怒られる。

何故か?

髪のセットが乱れ、乱れ髪になるからだ。

大人は無理との事で、リアル幼女の姪っ子にも撫でてみた。

結果。

嫌がられた。

どうも髪が乱れるのは、嫌というのは子どもも例外で嫌らしい。

そんな私も小さい頃、撫でられるのは嫌だった。

だから、諸君。

小説の真似をリアルでしてはダメだ。

ある意味、妄想の世界なのだから。

大丈夫と思ってやると怒られるぞ!


◆◇◆◇◆◇◆◇



 異世界生活9日目


 本日は再度、森人さんの所に行く予定である。

 昨日は、森人さんとの出会いの衝撃があまりに響き、お銀と一緒にすぐにお家に撤退してしまったくらいだ。

 そんな俺とお銀は、脳の処理がちょっと追いつかず、昨日は夕飯をたべるなり早く寝てしまったくらいだ。

 まあ、昨日早く寝たお陰で今日は、頭がスッキリしているのだけれど。

 ……で今日は、俺とお銀だけじゃなく、アラクネさんたちも一緒に行く事になった。

 他の世界とはいえ、森の住人であるアラクネさん達の方が上手くいくかな?と踏んでの事だ。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 そんな訳で現在、森人の住人の一人『ツリーさん』の所に来ている。



「こんにちは」

「うむ、来たのか。お主も物好きじゃのう」

「はい。今日は、他の者も連れて来てますが、大丈夫ですか?」

「まあ、ワシがこう言っても何じゃが、お主達の好きにするがよい。特にこの土地とて我らの物でもないし、我らの迷惑をかけるような無茶をせねば我らも気にはせん」

「そうですか。では、この辺りの地形など調べますね」

「うむ。好きにして構わん。ただ、ここからしばらく東に歩いた辺りに崖があるから、それだけは気をつけるがよいぞ」

「ありがとうございます」



 俺は、アラクネさん達も連れて行ったが、特に会話もせずに黙っていた。

 特に険悪な雰囲気でもなく、お互いに無視をしている訳でもなく、気まずい雰囲気でもなく強いて言えばこの対応が自然というような感じだった。

 ツリーさんと別れた後、お糸にツリーさんの印象を聞いたところ、好きとか嫌いじゃなくここに居るのが自然と何ともいえない返事だった。

 まあ、何と言ってもツリーさんは、木だしね……。

 多分、ツリーさんも同じ意見なんだろうなと漠然と考えた。

 そんなお糸やアラクネさん達も蜘蛛だしね……。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 とりあえず、村を一回りする事にする。

 ただ一つ問題があった。

 普通の木と木人の違いが一目でわからないのだ。

 見慣れれば、区別がつくかも知れないが、現状の俺では無理だ。

 ……という流れでお分かりかと思うが、お銀とアラクネさん達は違いがわかるらしい。


 他の木人さん達とも少し話しをしたのだが、概ねというか全員、ツリーさんと同じような反応が返ってきた。

 簡単に言えば、ツリーさんも含め、みんなお爺ちゃんのような反応だ。

 そしてこの人達は、何もしないのだ。

 むー。

 考えてみれば、働くというか動く必要性がないから仕方ないといえば仕方ないし、反対の立場なら俺も植えられて生えているだけかもしれん。


 ちなみにツリーさん達、木人さんの食事は日光を浴びる事と地中からの栄養分で大丈夫との事だ。

 簡単にいえば、木だ。

 喋れて動ける木、そのものなのだ。

 御伽噺にある喋る木。

 ただそれだけの世界だと何と味気のないものか……。

 そうだ!

 土魔法で、この木人さんの根っこに栄養を与えたらどうなるのだろうか?

 なんと立派な実がなった。

 近くに居た木人さんに許可を得て試してみたら赤と黄色と緑の実がなったよ!

 まるで早送りを見ているかのように、花が咲いて実がなったのだ。

 花は、普通といってはオカシイが白い花で咲いたと思ったら萎み、実がなった。

 その一連が一時間もしないで行われたのだ。

 その実が良い香りしたので、木人さんに頼んで1個頂いた。

 木人さんは、自分の身体を揺らすと実が自分の上から1個落下してきたので落とさずにキャッチ。

 ナイフを空間収納から取り出し、切り分けてみんなで試食。



「うん、美味い!」



 赤い実……いちご。

 黄色の実……オレンジ。

 緑の実……メロン。

 食感は、違うけどそんな味がした。

 ちなみにこの味だが本物の果物じゃなく、ジュースやゼリーのような作られた味だった。

 カキ氷のシロップには最適だ。

 少し欲しいと言ったところ、全部やると言われたので有りがたく頂く事にした。


 いいじゃん、木人さん。

 違う種類の木人さんに土魔法を掛けたら、野菜が出来た。

 更に形は違うけど、肉のような味の実をつける木人さんも居た。

 鳥、豚、牛だ。

 サッカボールくらいの大きさで、実の場所によって味が違う。

 素晴らしい。

 いいじゃん、最高じゃん!

 この異世界最高だよ!


 木人さん達に土魔法を掛ければ、食うのに困らない世界だよ。

 そうだ!

 どうせなら俺の住んでいる近くに来て貰えないかな?

 あそこなら、栄養分豊富だから。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 今日は、木人さん達に実のお礼を言った。

 そうしたら木人さん達も、久々に栄養が全身に行き渡って体調が良くなったと喜んでくれていた。 

 俺達は、頂いた実を持ち帰り、近いうちに再度来訪する事を告げ自宅に戻る事にした。

 そう。

 帰ってやる事が出来たのだ。

 木人さん達が来てもらえるような環境作りと、頂いた実を使っての料理。

 アラクネさん達も、食べた実が美味しかったのでやる気充分だ。

 まだ陽が高いので、夕方まで作業を頑張ろう。


 その日の夜、頂いた実を使っての料理を作ったところ、みんなから大絶賛を受けた。

 肉の実は、お銀やみどら・ミケの好みにあったらしく、美味しそうに食べている。

 その肉の実は、生だと果物のシャキッとした食感だが、油で焼くと肉のような弾力になる。

 ちなみに、お銀達はどっちでもいけるらしく美味しそうに食べていた。

 勿論、俺は焼かないと違和感がいっぱいでダメだった。

 シャキッとした肉なんて無理だから。

 アラクネさん達?野菜の実を齧っていたよ。

 明日の予定は、この周辺の開拓だけどやる事は決まったね。

 農作業?だ。

 よし!今日も早く寝て、明日も頑張るぞ!

お読み頂きありがとうございます。

後書きが思い浮かばないので、また次話で。

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