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異世界の天気予報士「明日、天気になーれ」  作者: 藤崎日向
明日天気になーれNEXT
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EX第5話「休養日」~ご褒美編~

お盆ですね。

最近、スーパーではお盆の果物の詰め合わせセットが小さくなっています。

昔は、てんこ盛りだったのに。

東京だからそうなのでしょうかねぇ。

何か寂しい限りです。


■ ■ ■ ■ ■


最近、気になった新商品

エッセンシャルの緑色のシャンプーは、早く髪が乾くらしい。

ちなみにトリートメントを使うと早く髪が乾かなくなるらしい。

すごく気になる。

生憎、使っているシャンプーは半分くらい残っている。

次回はそれを使ってみよう。

髪、パサパサしないかな?



◆◇◆◇◆◇◆◇



 異世界生活4日目。


 本日は、休養日だ。

 そして、奇門遁甲スキルで柵内の天気をサクッと変える日でもある。

 そんな訳で、本日は雨。

 みんな家に居るので、ちょこっとオジャマしてみる事にしよう。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 【至福のブラッシング】 お銀side


 今日は、休養日との事だそうです。

 私は、小太郎さまと一日中近くに居れるので嬉しい限りです。

 ちょっと前までは、一日中近くに居れてとても幸せでしたが、この世界に来てそれも叶わなくなってしまいました。

 ただ、この世界で私が小太郎さまの役に立っていると思うと嬉しく感じてしまうのですが。



 あっ……。

 小太郎さまが私に会いに来てくれました。



「お銀、この世界に来て大変だったろ?でも、来てくれて良かったよ。やっぱりお銀が居ないと寂しいしね」

「小太郎さまのお供をするのは、眷族として当たり前の事です」

「ふむ。なら俺も、お銀を労わるのにブラッシングでもしようかな」

「本当ですか!」

「ああ。そういえば、向こうの世界で、なかなか良いブラシを買ったんだけど、すっかり忘れてたよ」

「今、使って頂けたら大丈夫です」

「じゃあ、ブラッシングするね!」

「はい♪」



 それから、私の至福のご褒美タイムの始まりです。

 このご褒美のブラッシングですが、以前より着実にパワーアップしているのです。

 当初は、骨抜きにされる感じだったのですが、現在では爽快感いっぱいなのです。

 ブラシをかけられると、マイナスイオン溢れる森林の中を疾走するかのような爽快感。

 今まであった嫌な事をブラシをする度に消えていく感じがするのです。

 世俗の垢を落とす感じといいますか……。

 そんな訳でブラッシングをすると、気分爽快でグッスリ寝れます。

 私の心は、五月晴れ!

 例え、外が雨だとしても気持ちだけはすっきりとした晴れなのです。

 では、ブラッシングが終わったので小太郎さまの後に付いていきましょう。

 今日は休みの日、小太郎さまの後に付いていける日なのです。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 【お腹に回復魔法】 お糸先生&アラクネちゃんside


 今日は、お休みです。

 お休みだと何をしていいか分からないから退屈なのです。

 主様と会う前まででしたら、そのような事を感じなかったのですが、今の生活では主様と一緒に何かしていた方が数倍も楽しいのです。

 これから何をして時間を潰しましょう?

 アラクネちゃん達がオセロをしています。

 でも何かツマラナソウです。

 はぁ……。

 ……主様だ♪

 お銀さまも一緒です。



「お糸もアラクネちゃん達もゆっくり休んでいる?」

「……はい」

「あれ?みんな元気ないけど、どうした?ふむ。みんな一列に並ぶように」

「はい!」



 元気ないのは、退屈で暇だから。

 でも、主様は疲れたからだと勘違いしています。

 でも勘違いなら仕方ないですね?

 眷属として指摘をするのは失礼ですというか、お腹に回復魔法をして貰える機会をむざみざと消すわけにはいきません。



『お願いします!!』



 アラクネちゃん達が先程と違い、元気良く並びました。

 主様は、苦笑いをしていました。

 きっと自分の勘違いに気付いたのでしょう。

 でも、そこは優しい主様です。

 ここに居るみんなに回復魔法を掛けてくれました。

 よく見ると、お銀さまもご機嫌です。

 きっとブラッシングをして貰ったのでしょう。

 お腹に回復魔法を掛けて貰った私達は、ポカポカな気持ちになって何時の間にか寝てしまいました。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 【焼肉バイキング】 みどら&ミケside


 きょうは、お休みの日。

 何もしない日。

 一日、何もしないんだって。

 だから、ミケちゃんといっしょに遊んでいる。

 もうそろそろお昼ごはん。

 小太郎ちゃんが、きょうのごはん楽しみにしてろって言ってた。

 とても楽しみ。

 キッチンからいいにおいがしてきた。

 あたしもミケちゃんもキッチンまで走った。

 おニクだ!

 すご~くたくさんおニクがあった。

 そこで、小太郎ちゃんが頑張っておニクを焼いていた。

 ……ずるい、お銀ちゃんがおニクを少しもらってた。



「みどら、悪いけど寝ているアラクネさん達を起こしてくれない?」



 そう言って、出来たばかりのおニクを口にいれてくれた。

 ミケちゃんもお口に入れてもらって、しっぽがブンブンだ。

 『は~い!』口の中はおニクが入ってしゃべれないけど、すぐにミケちゃんと一緒にアラクネちゃん達を起こしにいった。

 お休みの日は、いつもごはんがいっぱいある。

 はやく次のお休みの日がこないかな。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 どうやら、みんな休日を満喫してくれたようだ。

 お銀は、俺の傍で寝そべって気持ち良さそうにしているし、アラクネさん達は昼飯を食べたら寝てしまった。みどらとミケは、もう夢の中にいるし。

 やっぱり休日は大切だよね。

 まあ、普段も半分くらいは休日みたいな感じなんだけどね。

お読み頂きありがとうございます。

今回は、閑話的なものです。

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