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異世界の天気予報士「明日、天気になーれ」  作者: 藤崎日向
はじめての異世界。
8/95

第5話「この島の中心に行こう」【改稿】

突然ですが、豆腐にカレーをかけて食べた事ありますか?

一時期、炭水化物抜きダイエットが流行った時があった時に考えつきました。

ご飯の代わりに豆腐を使うのです。

絹より木綿です。

木綿の水をきってからカレーをかけるのです。

味は、まあまあです。

そろそろ忘年会シーズン(ぽっちゃり)になるので、今から食事に工夫して対策を立てるのです!!

何か熱くなってしまいましたが、本文をど~ぞ。

5/3修正

 フェンリルのお銀が仲間になった。

 お銀に聞いたところ、現在この世界にフェンリルはお銀を含め六頭いるとの事だ。 お銀以外のフェンリル達は、中央の大陸に住んでいるらしい。


 ところでお銀がどれくらい前から病気になったのかと聞くと、思ったより時間が経っておらず約半年前に発症したらしい。 始めは、少し身体が重い程度だったが、3ヶ月もしないうちに歩くのが大変になってきたとの事だ。 お銀は、この病気が人や動物に伝染る事を恐れ、比較的生物の少ないこの地へ来る事にしたらしい。 さすが神獣。 自分の事より世界を考えていらっしゃる。 そして、まさに命が尽きようとしてた時に俺が現れたのだそうだ。

 お銀の能力を鑑定してみる。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 お銀(カッコ内が他のフェンリル)


 生命力:2000(2000)

 魔力 :300(200)

 筋力 :500(300)

 体力 :400(300)

 知力 :90(80)

 精神力:140(80)

 運勢 :999(80)

 スキル:氷魔法LV.9 風魔法LV.5 土魔法LV.3

     敏捷



◆◇◆◇◆◇◆◇


 お銀の能力が高い。 眷属化で能力が半分になっても他のフェンリルを超えた能力である。 眷属化する前なら圧倒的な強さだった事が分かる。 それに、運勢がやたら高い。 以前は、他のフェンリルと変わらなかったらしいが、俺の眷属となった事で上がったらしい。 元の10倍以上っておかしいだろ……。


 さて、さっきからお銀を撫でてあまりの心地よさに忘れてしまったが、俺はこの島を散歩してこの島全体を把握するのだ!

 まずその第一歩として、この島の中心に行きたい。 そして、この世界の中心で愛を叫ばないが、この島の中心に家をどーーん!と建てるのだ! しかも……おもいっきり、少し前で昭和初期の平屋の日本家屋を建てるのだ! 全室和室で、1年に1度畳を取り替えるという贅沢を味わうのだ!

 そしてゆくゆくは、日差しのちょうどいいところに縁側を作って日向ぼっこをしたいな……。



 まあそれはいずれ叶えるとして、問題はアイスバーンの上をまたヨタヨタと歩いて行かないといけないという悩みがあるのだ。

 奇門遁甲スキルで氷を溶かしてしまえ! っていう方法もあるのだが、他に植物や生物が居た場合を考えると、そのような無茶というか強引な方法はしたくないのだ。



 【お銀SIDE】



 何やら小太郎様が難しい顔をしています。



「小太郎様、何か難しいお顔をしておりますが、如何いかがなされたのですか?」

「ごめん、この島の中心に行きたんだけど、下が氷でし滑るでしょ?  実際、お銀に会う前に転んだ訳だし、これからその何倍も歩かないといけないと思うと気が滅入っていたという訳なんだ……」

「そしたら、如何でしょう。 私の背中に乗って行くというのは?」

「えっ、でもお銀に悪いし……」


 小太郎様は、口ではそういいながらも何やら嬉しそうです。



「大丈夫ですよ」



 私がそう言うと「ありがとう」と言って背中に乗ってきました。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 俺は、お銀の背中に乗っているというか抱きついている。 お銀が、これからこの島の中心まで歩いていくと言ったら提案してくれたのだ。 し・あ・わ・せ♪である。 お銀の背中は、サラサラと暖かくお日様の匂いがした。 俺はモフモフ属性など、お銀に会うまでなかったが、お銀に出会って『あっ』という間に開花したようである。 もう、そこからは至福の時間である。

 お銀の背中に抱きついてモフモフした感触を味わっている間に、いつの間にか中心にまでたどり着いたようである。


 あっ……マズイ…… 。

 お銀を夢中でモフモフをしてたものだから、周りを見るの忘れてた……。

 まあ、この島の中心に来るという目的の一つは達成したからよしとしよう。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 とりあえず、この島の中心に着いたのでこの辺りからだいたい半径10kmくらいを調査してみる事にした。 その調査は、半径10km以内に植物や動物などいないかを調べる事だ。 もし動物や植物が存在しないようなら、ここに先ず生活する拠点を作って今後行動していく予定だ。



 お銀に乗って、およそ一時間くらいかけて周囲を調査してみたが、何も見つからなかった。 この島の中心地は、内陸部とあって、かなり気温が低いので、生物が生きていくのがとても厳しいようだ。

 本日の調査は、陽がだいぶ傾いてきたのでこの辺で切り上げる事にした。



 お腹が空いてきたので、ご飯作りだ。 明日になるとお腹の空きは回復するが、やっぱり食べておきたい。 身体のリズムは大切である。

 ……で、現在手元にあるのは、醤油・カレー・米だ。 しかも、カレーはレトルトではなく固形のルータイプのものだ。 何とも残念な話だ。 残念すぎて少し泣きたくなってきた。

 お銀に一緒に食べるかと聞いたら、かれこれ1ヶ月程まともに食事を摂ってなかったから久々に食べてみたいとの事だ。 ……すまん……これから作るのもお銀の期待出来るような料理ではない……。 お銀にとって、久々の食事なのに大変申し訳ない。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 現在作れる残念な食事のレシピを紹介しよう。


 1.残念な焼き飯

 作り方は簡単。

 ①ご飯を醤油で炒める

 ②盛り付けて完成


 2.残念なカレー

 これもあっという間に作れる。

 ①カレーをお湯で溶く

 ②ご飯にかけて完成


 3.きりたんぽもどき

 手順は残念な焼き飯ににている。

 ①ご飯を潰す。

 ②棒に潰したご飯を付ける。

 ③火にあぶる。


 4.焼きおにぎりの劣化版

 ほぼ、きりたんぽもどきと一緒

 ①おにぎりを作る

 ②はけで醤油をつける

 ③焼いて完成


 ①・③・④の味の違いは微妙である。

 違うのは、食感と見た目である。

 俺は、食生活の改善を心に誓った。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 ……とりあえず、ご飯を炊こう。 幸い、台所用品だけは充実しているので上手にご飯を炊けた。 お銀に焼き飯とカレーどちらがいいかと聞いたら、俺のおすすめでいいと言ったので①の残念な焼き飯にした。 ②のカレーだと、万が一お銀の毛について黄色くなったら悔やんでも悔やみきれない。


 出来上がった①の焼き飯だったが、醤油が良かったのかなかなか美味しかった。

 これをD級グルメと認定しよう(B級グルメにすると大変失礼になるのでさらに下げてD級にした)

 お銀にも、なかなか好評だった。

 犬に味の濃い物をあげたらマズイと思ったが、神獣だから気にしない事にした。



 さて、かなり残念な食事もしたし、今日は休む事にしよう。

 異世界初日に神獣フェンリルのお銀も仲間になったし、幸先はすごくいい。

 よ~し! 明日は、拠点作りを頑張るぞ!

お読み頂きありがとうございます。

今後とも宜しくです。

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