最終話「平常運転です」【編集】
最終話です。
グリーンジャンボはずれました。
連番とバラを10枚ずつ買って、3600円の戻りでした。
毎回、当選した後までシッカリ考えているので、いつ当たっても大丈夫なのですが…。もう考え過ぎて、いくつもの引退プランが出来ているのですが現実は優しくありません。
そうです。こちらの作品ですが最高日間三位だったのですが、一位は『甘く優しい世界で生きるには』で二位は『ありふれた職業で世界最強』でした。特に深さんの作品は、毎日一万ptを軽く超えてました。
スゴカッタですね。片言のなってしまうくらいに。
それも今では、懐かしい思い出です。
次回作は、四月半ばくらいから始めたいです。
江戸・異世界ともども今後とも宜しくお願いします。
あれから、幾月もの歳月が流れた。
世界は、今日も平和で何時もと何ら変わらない。
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小太郎は、だいたい四年に一度くらい世界を一周するようなローテーションで廻っている。 お供は、いつもと同じメンバーである。
今回は、ビスキャットの領主さんの子どもの結婚式に招待されたので島を出た。
あの領主さんも昨年、引退をしている。 引退をした今では、孫が早く誕生しないか心待ちにしているみたいだ。 その元領主さんだが毎年一度、回復魔法をかけているせいか、まだ四十代半ばに見える。 ちなみに奥さんの年齢は不詳だ。だって、獣人だから。
この領主さんと奥さんの間には二人の子どもが生まれ、今回は上の娘さんの結婚式にお呼ばれした訳だ。 ちなみに下は、男の子で現領主さまだ。
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小太郎は毎回、廻る度にさまざまな事を解決してきた。 雨が降らなかったり、大雨で苦しんでいたら、持ち前の奇門遁甲で解決したり、飢饉で苦しんでいたら、料理を作って施し、それから一緒に新しく畑を作ったりした。
また、戦争が起こりそうな雰囲気だったら、話し合いというお説教により戦争を回避させたり。 病で苦しんでいる人達が居たら、治してあげたり。
そんな小太郎たちの通った後の町は、お祭りが三日程も続く。 爺さまや婆さまは、路地の影から小太郎をそっと拝む。 大人たちは、生きる伝説を目の当たりにして頭を垂れる。 彼らは知っているのだ。 この世界を救ってくれた事を。 自然の大切さを教えてくれた事を。
そして、お見合いパーティによる独身者のいない世界を。 そう、この世界に三十歳以上の独身者は、小太郎以外誰もいない。
そんな小太郎だが、ふらりと街に現れては、何時の間にか去っている。 ただ、彼の通ったあとには、いつも笑顔が溢れている。
時折、摩訶不思議な祭典を大々的にやったりするけど、その後には何かしらの楽しかったという余韻があった。 皆、結果的に振り回されることも多かったが、最後は振り回されたことすらも楽しい思い出に変わった。 祭典の裏にある苦労話も周りから聞いていると、とても楽しそうで聞いている人も自然と笑みがこぼれている。 賑やかな事が大好きな女神様もチョコチョコというかほぼ参加している。
ちなみに前回は『お銀ピック』だ。 スポーツの祭典だ。
これは、各国を巻き込んでの一大イベントだった。 モチロン、一位はシルバーメダルだ。 その一位の銀メダルには神獣であるお銀が凛々しく彫られている。 小太郎が冗談半分で作っみたら、採用された形だ。 二位は、アラクネさんで、三位はみどらだ。
年齢別、種族別、性別で行われ、それは大いに盛り上がった祭典だった。
ただ、小太郎曰く『もう疲れたから二度目はやりたくない……』との事だったが、あまりのリクエストの大きさに三年毎に各国開催で落ち着いた。
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そんな小太郎は、最近『蟻』の研究に目覚めた。 蟻の生態と進化についてだ。
かれこれ三ヶ月間、毎日六時間ほど蟻を観察している。 ただの観察だけでなく、回復魔法を掛けたり、薬草とお菓子を混ぜたのをあげてみたりと、色々試している。 その蟻達だが、色々エサをあげたり回復魔法をかけたりしているうちに、小太郎に慣れたのか手を出すとヨチヨチと登ってきたりしている。 回復魔法を掛けはじめると女王蟻まで出てきて待機している。
そんな小太郎を何時も暖かく見守っている眷属であるお銀やアラクネさんたち。
そういえば、みどらだけでなく、ミケも眷属になった。
この二匹は、蟻の観察に興味がないらしく、二匹してどっかに遊びに行ってしまった。
◆◇◆◇◆◇◆◇
「小太郎様、何か曇ってきましたね」
「雨が降りそうだね。家に入ろうか?」
「確か、今日は収穫祭という事でお呼ばれしてましたね」
「じゃあ、そろそろ用意しないといけないね。それに天気もこれじゃあまずいね」
「では、何時ものをお願いします」
「天気になーれ!と」
【おわり】
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
お陰様で、どうにか完結する事が出来ました。
評価・感想、どちらもありがとうございました。
評価の方ですが、他者様の作品に比べ割合的に多く(お気に入り件数比)、優しい読者さんが多くて何かすごく嬉しかったです。
今回、初めての作品でしたので反省点はいっぱいあります。
設定等もこれから追加しないといけなかったりします。
でも、だいたいですが予想していた通りに着地出来ました。
今月いっぱいは、こちらの作品の手直しをして、次の準備に入ります。
宜しければ次回作で。
ではでは。 藤崎日向




