第53話「 ドワーフさんとお酒造り 」
最近「小説家になろう」で読んだ作品
無銘工房さんの「破壊の御子」を読みました。
久しぶりの一気に読みです。
とても面白かったのですが、1日更新が遅くなってしまいました。
読まれている方も多いと思いますが、まだ読まれてない方は是非お読みになって下さい。
前話のあらすじ
ドワーフさん達が島にやって来る事になった。
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俺達が島に戻ると、ユニコーンの親子が家の前に居た。
どうやら、無事に島巡りが終わったらしい。
せっかくなので、新たな住人となったドワーフさん達と『みどら』と『ミケ』を紹介する事にした。
ユニコーンのお父さん(キト)とお母さん(リーゼ)は、ドワーフさん達の事は知っていたが、娘さん(パラ)は、ドワーフさん達を見るのは初めてらしい。 パラは、ドワーフさん達に対して興味があるようだが、それ以上に、みどらとミケに対して興味があるようだ。 パラだけでなく、キトもリーゼもドラゴンやケルベロスに会うのが初めてらしく、しきりにみどらとミケの事を見ている。
みどらとミケもユニコーンを見るのが初めてらしく、お互いに興味津々のご様子だ。
そういった次第なので、ユニコーンの親子とみどらとミケをお銀に任せて引き合わせ、ドワーフさん達は、先ず俺が島を紹介する事にした。
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島を紹介する際に、ドワーフさん達に色々な地域に住んで貰う事をお願いしてみた。
何故かというと、ドワーフさん達が色々な地域に住んで貰えると島民さんがとても助かるからだ。
物作りの達人が側にいると何かあった時にすぐに対応できるし、それが島の発展につながるからね。
俺が、お願いするとドワーフさん達から、その場所に永住しないといけないのか?と疑問が出たので、旅などしながらでも全然構わないし、誰かしらその地域に居てくれたら嬉しいと伝えると「それなら問題ない」と快諾してくれた。
それに、3ヶ月に1回くらい皆で集まって、宴らしき事をするからそこで情報交換などをすればいいと言うと、情報交換より「酒が飲めるのか!」と情報交換など2の次になって騒いでいた。
まあ予想通りだから問題ない。
そんな訳でこの島を案内する事にした。
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先ずは、俺達の住んでいる区を紹介する。
案の定、桜の世界樹を見て感動していると思いきや、俺達の住処に興味津々のご様子だ。
とりあえず、日本家屋を説明するのと同時に日本酒の情報を教えてあげる。
それからお米を見せて、日本酒の製造の仕方を教えてみる事にした。
ドワーフさん達は日本酒の話をした途端、日本家屋の事など頭の片隅に追いやって、日本酒の事で頭いっぱいのご様子だ。
折角なので、焼酎と泡盛の作り方を教えてみることにする。
俺は、日本のお酒を今までに作ろうと思えば作れたのだが、俺は生憎あまりお酒を嗜まないから作らなかったのだ。
それに、この世界にドワーフさんが居ると聞いたので、この話をするときっといつか作るだろうなと少し打算的なところもあった。
うん、まさに予想通りだ。
俺は先程まで、ドワーフさん達にこの島を案内するつもりだったが、この件(お酒の製造)で案内をする予定が吹っ飛んでしまった。
何故なら、ドワーフの親父達は、俺の教えたお酒作りに取り掛かってしまったからだ。
「あ~でもない」「こ~でもない」と、座り込んで議論を交わしている。
仕方ないので自分の住んでいる家の近くに、何時もの小屋を妖精さん達とアラクネさん達にお願いして作ってもらった。
ドワーフさんの家族は、平均4人家族だから75世帯で75の小屋がいる。
それにお酒作り用の小屋を5つ用意する。
妖精さん達とアラクネさん達には、何かご褒美をあげないとなぁ … 。
そして、ドワーフの皆さんが色々な地域に行くと言った当初の話はどうやら次元の彼方に吹っ飛んでいってしまったようだ。
とりあえず、お酒が出来るまで此処にいそうな気配だ。
本当に残念ドワーフ親父達である。
お酒に狂ったドワーフの親父達は放っておいて、世界樹の樹や俺たちの住んでいる日本家屋を見ているドワーフの奥さんや子ども達を先に島を案内する事にした。
残念な親父達は、お酒の事で頭いっぱいである。
そして、その表情はとても幸せそうである。
どうやらドワーフにとってのお酒と鍛冶の強さは、お酒>>>鍛冶の図式らしい … 。
鍛冶より酒 … 。
しかも、大分差があいているように見受けられる。
そして俺は、ドワーフの親父達にあちらのお酒の事を教えてしまったのだろう … と頭を抱えている。
これはもう大失敗だ。
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そんな訳で、ドワーフの奥さんと子ども達を島に案内する。
先程は妖精さん達と会ったが、この何人かはそちらにも行く事になるので、再度紹介する事にする。
ドワーフの親父達もしばらくお酒に掛かりきりになりそうだから、1日に1箇所行く事にしよう。
せっかくなので、その地域に行って色々な事をして過ごすのもいいしね。
今日は、自分の住んでいる地域にしよう。
で、明日からはアラクネさん達とお銀も同行して地域を廻るとしようかな。
とりあえず、妖精さん達やアラクネさん達が小屋を作っているので、露天風呂に案内する事にする。
まあ、案内というか入浴するんだけどね。
ドワーフさん達は、ここに来るまで濁流にのみ込まれたかのような生活を送ってきたので、かなり疲れが溜まっていると思うんだ。 あの親父達は別として … 。
それなので、ゆっくりお風呂に入って心身の疲れを癒して貰おうとしたんだ。
俺の思っていた通りだった。
ドワーフの奥さん達や子ども達はお風呂から上がると、あくびなどをして眠そうだったので、桜の世界樹の下、たまに皆でお昼寝をしている場所に案内すると、何時の間にか夢の世界に旅立っていた。
ドワーフの皆さんが、程なくお昼寝をしたので、小屋を作っている現場を見学しに行った。
80の小屋と、かなり木材が必要だったが、以前に森で開拓した際に倒木していた木などが結構あったので、木材に加工して空間収納にしておいたからね。
この小屋で使った木材もいずれ解体して、再度ドワーフさん達が住む家に使われるから無駄はないのだ。
妖精さん達やアラクネさん達にお願いした小屋は、既に完成されていて、家具などの作成に取り掛かっていた。 その作成していた家具なども、もう少しで完成しそうだ。
さすがに職人は違う。
特に5つの小屋は、大きな樽や甕などがいくつも作られていた。
中を覘くと、もうドワーフの親父達が既に入っていて、何やら話しあっていた。
そういえば、泡盛や焼酎に必要な物は出していなかったので、材料となりそうな物を出しておく。
あちらと全く一緒の物はなかったが、近そうな物は結構あったので適当に出す。
とりあえず、穀物系はあるだけ出しておいたので、そこからドワーフの親父達が研究をしていけばいい。
新しいお酒など開発出来るかもしれない。
ただ、問題は時間が結構掛かりそうとの事だ。 恐らく数年単位。
まあ俺や眷属の皆さん達は、永遠なる時間がある事だし、ぶっちゃけ十年くらい此処で作っていても全然構わない。 生活に必要な物が足りなければ、その都度作っていけばいいのだし、そんなに慌てなくてもいいのかなと。
折角なので、醤油を作る小屋や味噌を作る小屋なども作ってしまおう。
こちらも時間が掛かるけど、1度作ればず~っと使えるのだから、手抜きをせずに … あっ … 確かこれって土蔵で作ったりしてたよな。
妖精さん達やアラクネさん達に、謝って土蔵を作ってくれるようにお願いする。
ドワーフの親父達にも、その事を話したら、まだ話し合いの段階だから全然問題ないとの事。
そしたら、地域毎に行って作っても良くない?と言ったら、まず見本となる酒を造る事が大事であり、これが出来たらその地域に行って更に、その地域に合った酒に昇華させていくとの事だ。
このバイタリティ溢れる精神はお酒に関する事だからか?
そして、何時から鍛冶に取り掛かってくれるのかな?
俺は以前ドムズさんからドワーフさんの職業率を鍛冶6割、酒造り1割みたいな事を聞いたが、考えを改める事にした。
そう、お酒造り10割だよ。
とりあえず、俺の教えたお酒が出来るまで、この残念な比率は変わらないと思った。
お読み頂きありがとうございます。
最近、携帯 (スマホじゃないよ) で少し下書きしてからパソコンで形を整えるという技を覚えました。
200字~400字ごとに保存するのですが、時折電波か何かの関係で消えてお昼休みの喫茶店で頭を抱えています。
喫茶店で頭を抱えている人が居たら、藤崎かも。
遠くから温かく見守ってあげて下さい。




