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異世界の天気予報士「明日、天気になーれ」  作者: 藤崎日向
ちょこっと一息【その2】
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閑話「 その後のバッシュさん 」

 皆様、お元気ですか? 私は『ビスキャット』で領主をしている『バッシュ』ですよ♪


 前回、小太郎大将軍に紹介して頂いた虎の獣人『マロン』様と無事に結婚しましたー


 パュパュー♪


 執事も無事に結婚出来て、毎日がパラダイスさ!


 そんな我々の幸せな新婚生活を紹介して差し上げよう♪


★★★


 まず、朝3時に起きる。


 えっ? それって朝じゃない? いや、我々にとっては朝なのさ。


 私は、お嫁様の事は他人にやらせずに自分でお世話したい人間なのさ。


 えっ … 領主なのに珍しいだって? いやいや、普通だよ。


 執事も同じ事やっているし。


 執事も目をキラキラしてお世話してるよ。


 私には、死んだ魚の目をしてお世話していたくせに … 。


 話が脱線した。


 そーそー朝起きたら、井戸水を汲んでお風呂の用意をするんだ。


 執事と一緒に。


 2人のお嫁様は、仲良く一緒に入るよ。


 当然、俺と執事も入るよ。


 お嫁様の後にね♪


 執事と一緒に入るかって?


 バカ言っちゃあいけんよ。


 2人でお湯を分けて入るに決まっているじゃん。


 も~最高のご褒美ですよ。


★★★


 その至福の時間が過ぎたら、お嫁様の為に料理を作るんだよ。


 勿論、朝からステーキさ、と言いたいが、新婚生活当初にやったら、朝から食事にそんなにお金をかけるなら住民に少しでも還元しなさいと怒られてしまったよー


 そんな怒った顔が素敵過ぎて、翌日も同じ事をやってしまったら


「次に同じ事をしたら、家に帰らせて頂きます」


 と、言われた。


 これ以上は、流石に出来ん。


 あの眼差しは、捨てがたいが、それ以上のものを捨ててしまう事になる。


 ちなみにその翌朝、食卓には昨日より良いお肉が載っていた。


 昨日、大将軍が魔獣の肉を手土産に持って来てくれたからだ。


 お嫁様方は『流石は小太郎様。 これ程の肉を狩って来られるとは … 』


 ふむ、要は狩れば良いのだな。


 流石は大将軍。


 目の付け所が違う。


 そんな訳で翌日、執事と一緒に狩りに行こう。


 結果、魔獣に蹴散らされ重傷を負って、執事諸共死にかけた。


 当然というか、何というか大将軍に命を助けて頂いた。


 どうやら、お嫁様方が動いてくれたらしく、大将軍が来てくれたとの事。


 お嫁様方かは、泣きながら行かないように怒られた。


 怒られるのは大好きだが、今回の怒られるのは流石に心に響いた … 。


 それ以降、まあ普通のお肉だが料理教室に執事と一緒に通い、料理の腕前をあげていった。


 本当は、昼と夕も作りたいんだが、仕事で無理だし。


 仕方あるまい。


★★★


 それはそうと、朝食が終わったら、私と執事はお仕事タイムだ。


 これでも領主をしている訳だしお仕事をしないといけん。


 そういえば大将軍も島を治めているとお嫁様方も言っていたし、今まで以上に頑張らないといけん。


 昼と15時には、お嫁様が食事とティータイムが摂れる。


 頑張って仕事をしていると、なんと5分だけ膝枕してくれるのだ。


 横では、執事が肩をたたいて貰って嬉し泣きしている。


 ちなみに、昨日も一昨日もその前の日も嬉し泣きをしていた。


 私たちは、そのご褒美だけでまた闘える(働ける)のだ。


 9時から18時くらいまでビシッと仕事をする。


 街中の活気や治安は、お嫁様が来てくれてうなぎ上りだ。


 さすがは、お嫁様である。


 大将軍に感謝をせねばならん。


★★★


 夕飯は、なんとお嫁様が作って下さる。


 ただ100%お肉が出るのは想定済みだ。


 風邪を引いて胃が疲れていようと、二日酔いで胃が悲鳴をあげていようと、たっぷりのお肉である。


 ちなみに赤身肉が多いのが特徴だ。

 

 脂身などあまりないのだ。


 今まで柔らかなお肉を食べていたので始めのうちは、あまりの噛み応えに顎がガクガクした。


 最近では、これくらいでないと食べた気にならんがな。


 執事? いつも大変そうだぞ。


 ただ、肉をたくさん食べているせいか最近疲れなくなり、お腹も引き締まってきたがな。


 野菜? 勿論食べているさ。


 お嫁様も結構好きだしな。


★★★


 夕飯を食べ終わったら、ジョギングだ。


 ちなみに2時間たっぷり走る。


 雨の日は室内で運動をする。


 始めのうちは、10分くらいでグッタリしていたが、最近では2時間をどうにか走りきる事が出来る。


 最近、体力がついた為か風邪を引く回数が減った気がする。


 さすがお嫁様である。


★★★


 運動が終わったら、お風呂に入る。


 お嫁様は、お仕事や運動を頑張ったら一緒に入ってくれるのだ。


 だから今日も1日一生懸命頑張れるのだ。


 精一杯頑張ると、必ず報われる。


 そうだろう?執事よ。


 えっ … 今日、夕飯残したから1人でお風呂に入った?


 それは辛いな … 。


 その分、私がゆっくりお嫁様とお風呂タイムを楽しむから大丈夫だ。


 早く、私とお嫁様の間に子どもが出来ないだろうか?


 きっとお嫁様に似て超絶美人だろう。


 あっお嫁様に呼ばれた。


 よし、早くお風呂に行こう♪


「今、行くよ~」


 【おしまい】

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