表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の天気予報士「明日、天気になーれ」  作者: 藤崎日向
ちょこっと一息【その2】
61/95

閑話「 開拓地でのお銀 」

 開拓地での魔獣狩り時の1コマです。



 お銀は、開拓村に来て小太郎に魔獣を狩って、生態系をあるべき姿に戻してくれと言われた。


「小太郎様に名誉ある仕事を頂けるなんて幸せです」


 お銀は仕事を与えられてとても幸せそうである。


 ちなみに小太郎がお銀に仕事を頼むと全てが『名誉ある仕事』になる。


 例をあげると、『お銀、悪いけど木を切ってくれない』や『ちょっと乗せてくれない』なども彼女にとって全て『名誉ある仕事』なのだ。


ちなみに『ちょっと乗せてくれない』は【名誉ある仕事+ご褒美っぽい仕事】で万物を排しても譲れないお仕事なのだ。


 今回も『名誉ある仕事』を小太郎に与えられて、とても満足そうだ。


 ただ、一緒にいられないのが少し寂しいが今回の仕事を頑張って、そして褒めて貰いながらブラッシングされたいという大いなる野望?を胸に秘め


「小太郎様が満足するような成果をあげなければ!」


 と気持ちを奮い立たせるのであった。



 お銀の狩りが始まった。


 お銀の狩りは、普通の狩りの仕方ではない。


 普通なら獲物の首筋あたりをガブリとなのだが、お銀はそういった狩りはしない。


 何故なら小太郎が血を見ると貧血を起こすからだ。


 お銀の狩りは、もっぱら氷魔法で凍らせたり、尻尾でなぎ倒したりして狩っている。


 猪の魔獣が出た。


 猪の魔獣が突っ込んできた。


 お銀は、尻尾でベチン! みたいな感じだ。


 熊の魔獣が現れた。


 お銀は、心臓を凍らせた。


 そんな感じで狩っていく。


 一番狩りで時間が掛かるのは、後処理である。


 全身を凍らせて、1箇所に集める。


 まるで札幌雪祭りのような感じになっている。


 お銀の開拓地でのお仕事は、毎日こんな感じである。



 ある日、お銀は何故か急に穴を掘ってみたくなった。


 お銀には穴を掘る趣味など全くない。


 ただ、その日だけは、無性に穴を掘りたくなったのだ。


 お銀は、訳のわからない衝動に突き動かされ、穴を掘るとすぐに緑がかったクリーム色の大きなタマゴを見つけた。


 みどらのタマゴである。


「これは、お手柄ですね!! プリンをいっぱい作れます(小太郎が) きっと小太郎様も喜んで下さるに違いありません♪」


 お銀は、タマゴを空中に浮かせ、敬愛する小太郎の元に帰ったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ