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異世界の天気予報士「明日、天気になーれ」  作者: 藤崎日向
異世界の天気予報士
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第49話「 溜め池の完成!」

バブリシャスの香り

先日、電車に座っていたら、横に外国の方が座りました。

金髪の女性でした。

その女性、ガムを噛んでいませんでしたがバブリシャスの香りがしました。

当然、王道?のグレープの香りです。

私は、多分この女性はアメリカ人だと思いましたね!

バブリシャスですから。

他の国の人だったらショックを受けますね。

ちなみにこの話にオチはありません。

しかもここで終わりです。

モヤモヤなうちに終わるのです。

 あの事故から1ヶ月が経過した。

 今日、とうとう溜め池の工事が完成したのだ。

 ここに来て既に約7ヶ月 … 。

 鉢巻さん達に比べると全然短いが、それでも感慨深いものがある。

 俺達と一緒に来たドワーフの親子さん達は、2週間前に帰っていった。

 本当は、最後まで見届けたらしかったが、何やらドワーフの郷から急な呼び出しだとかで泣く泣く帰ったのだ。

 特に子ども達は、アラクネちゃん達に懐いており、泣きながらお別れしていた。

 別れ際に 【 ドワーフのおっさん = ドムズさん 】 が是非とも家に来て下さいと招待されたので、こちらの件が完了したら行く予定になっている。

 で、ドムズさんからは、以前お願いした料理器具を別れ際に貰った。

 どうやら、最後まで調整してくれたみたいだ。 … 料理器具なのに … 。

 その熱い魂のせいかよくわからないが、料理器具のスペックを軽くオーバーしている。

 お玉とフライパンと包丁なんだけどね … 。

 まあ、当然というか、何というか料理でしかそれらを使っていない。

 ただ、フライパンは火の通りが良くてとても重宝している。 包丁は、初めて使った際に具材だけでなく、まな板まで真っ二つになった。 ちなみに、ドムズさんに頼んで真っ二つにならないまな板も作って貰った。

 なんかまな板の頑丈レベルが凄そうだったが実験すると頭が痛くなりそうだったので割り切る事にした。 そう、まな板が包丁で真っ二つにならなければいいじゃない!



 俺達が出来上がった現場に行くと、鉢巻さんやトカゲさん達が出迎えてくれた。


「 小太郎さま、お待ちしておりましたぞ 」


 と、鉢巻さんが皆を代表して挨拶してくれた。

 あの事故以来、俺は小太郎さまに昇格してしまった。

 彼も立派?な 『 小太郎教 』 の信徒である。

 信徒といえば、この開拓村全員が敬虔な信徒だ。



 ふと思うのだが、俺には色々な種族の信徒がいるが、特に何もしてくれない。

 してくれるのは、眷族の皆さんくらいだ。

 信徒さん達が精々するのは、俺に向かっての 「 南無~ 」 くらいだ。

 で、崇拝されている俺といえば、料理作ったり、回復魔法かけたり、お世話したり … 。

 あれ? まさかの雑用神じゃないのか … 。

 このまま信徒が増えていったら … 。

 そろそろ 『 信徒、間に合っています 』 のはり紙を貼っておいた方がいいかな?

 … そういえば、みどらは同じく崇拝されているのにお肉やら何やら献上物がいっぱいだな … 。

 その差は何処からくる物なのだろうか?

 みどらは、アイドルだからか?

 なら俺もアイドルに … 。

 えっ、お銀がファンクラブ会長になってくれるって?

 お糸やアラクネさんも親衛隊になってくれるって?

 みどらも入るって?

 いや ~ 悪いですな ~ 。

 鉢巻さんやトカゲさん達は? すみませんが遠慮しますだって!!

 そうだよね … あっ … お銀、鉢巻さんを踏んだりしたらダメだって!



 それはそうと、今日は出来上がった溜め池を見に来たのだ。

 その出来上がった溜め池には、水がほとんど入っておらず、地面が所々見えている。

 む~ せっかく作ったのに、これでは浮かばれないなという訳で、俺が


「 トカゲさんの皆さん、これから20分後に非常に強い雨が降るでしょう! 私を信じて、小屋に戻ってその難を逃れるのです 」


 と、俺がそう言うと、敬虔な信徒達は 「 小太郎様が言うから間違いない 」 と、あっさりと信じて走って小屋まで戻った。

 俺はというと、ちょこっと罪悪感で胸が痛んだ。

 まあ、嘘はついていないけどね。

 皆が小屋に入ったのを見て、雨を降らす。

 思いっきり降らせて、溜め池が壊れましたってなったら目も当てられないので、強めの雨を降らせるにとどまる。


 とりあえず、2日この辺りに降らす事にして、俺達は島に一度帰る事にした。



 その島への帰郷だが、だいたい半分くらいの割合で戻っている。

 何故なら、森再生化計画で、間引きした木を島に植えたりしているからだ。

 そのお陰で、森の妖精さんの区はすっかり立派な森になった。

 森にある世界樹の効果もあり、エルフさんの森と遜色ないレベルだ。


 しかも、間隔など調整しながらの作業だから木1本1本に太陽があたり、スクスクと成長している。

 他に遊歩道を作って、木の剪定作業をしやすく、島民も気軽に散歩出来るようにした。

 やっぱり森林浴したいしね♪ マイナスイオン万歳だ。


 マイナスイオンと言えば、1番始めに滝を思い浮かべるということで、森の再生化が終わるのとほぼ同じくにこちらの植林も終わったので、約1ヶ月かけて皆で滝を作った。

 まあ滝といっても、大層なものでなく高さ5mくらいのものだが、なかなか大変な作業だった。

 ただそのお陰もあり、なかなか素晴らしい出来になったのも確かだ。 森の妖精さんだけじゃなく、雪の妖精さんも土の妖精さんもよく滝の付近に遊びに来ているみたいだしね。

 今度、妖精さん達だけじゃなく、他の島民さん達も呼んでピクニックをするというのもいいかもね。

 

 そういえば、森の開拓の時に、そこいらに居た昆虫や魚やカニさんなどを取って、森に放しておいた。 気候が似ているので問題ない筈だ。 こちらの区でも繁殖して欲しい。

 ちなみに、俺は昆虫が苦手なのでアラクネさん達に取ってもらって、空間収納にポイしてもらっている。 前から飼育している蜂さん達には慣れているので大丈夫だが、他の昆虫は苦手だ。 どういう訳かクワガタ虫だけ大丈夫なのだ。 でも、同じようなカブト虫は何故か苦手だ。 その理由は自分でもわからない。 きっとあの角に前世で突き刺されたのだろう。

 そんなこんなで、森もだんだん賑やかになってきている。

 あとは、もうすこし森も住民が欲しいくらいかな。



 今回の帰郷は、ドムズさん宅に持っていくプレゼントを用意する為だ。

 いつもアラクネさんのシーツだと芸がないので違うものにしようと思うのだ。

 で、思いついたのが、玩具である。

 今回作成するのは 『 オセロ 』 『 将棋 』 『 トランプ 』 『 麻雀 』 にする。

 他に、子ども用として 『 ボール 』 『 なわとび 』 『 けん玉 』 を作る事にした。

 お銀やお糸・アラクネさん達、そして島民にもこの機会に教えてあげよう。

 色々な人にも配る予定なので、皆に協力して貰う事にする。

 2日あるので、遊び方を皆に教えながら作って行く事にする。

 後で、皆に玩具を持って行って貰って、説明してもらうのだ。 特に麻雀は、役を覚えるのが大変だからね。

 お銀やアラクネさん達も皆で集まって作業をするのが楽しいらしく笑い声が絶えない。

 作業は、1日半くらいで終わって、残り半日は覚えた遊びでワイワイ遊んだ。



 翌日、俺達は開拓村に行き、溜め池の様子を鉢巻さん達と見に行った。

 溜め池の水は4割ほどあり、まだ充分とは言えないが、それなりにいい具合だ。

 鉢巻さんやトカゲさん達も感無量のご様子。

 これでやっと、鉢巻さんを含むトカゲさん達も南の街に帰れるのだ。

 嬉しさもひとしおの事だろう。

 そして、これで鉢巻さん達ともお別れである。

 まあ今生の別れでもないし、これは良い意味でのお別れなので、最後はパーっと宴会でも開きお別れしようじゃないか!



 そんな訳で、今宴会の真っ只中である。

 おかしい … 。 楽しくなる筈の宴会が葬式のよう … 。

 酔った鉢巻さんが


「 うぅ … 。 しばらくみどら様にお会いできないんですよね 」


 と泣きながら言う。 こいつは泣き上戸か … 。

 そのみどらだが、既に小屋に戻ってアラクネちゃん達とオネムである。

 ちなみに、ここに居るのは俺とお銀である。

 

「 そうですね。 今度ドムズさんの所まで行って、その後は自分の所でゆっくりしようと思うんです 」


「 私も小太郎さまの所に住まわせて頂けませんかね? いえ一緒に住むのじゃなく、近所というか会える所に住みたいのです。 だめですかねぇ? 」


「 そういうのでしたら、全然構いませんが、いいんですか? こっちになかなか戻れませんよ? 」


「 問題ありません! 溜め池も作ったし、こちらには心残りがありません。 ただ家族も一緒でいいですか? 」


「 ええ、構いませんよ 」


 と言った瞬間 『 私も一緒に行っていいですか? 』 との声がたくさん。 というか全員?

 あの … 街の方は大丈夫なのですか? と聞いたのだが、私達の家族全員が引っ越しても、1/100減るかどうかでしょ? そもそも人口が多くて、溜め池など作らないといけなくなったので、街としては歓迎するかもしれませんね。 との事だった。

 それからの宴会は大盛り上がりで、収拾がつかないくらいだった。

 ちなみに引越しは、俺達がドムズさん宅に戻ってからの事に決まった。

 家族に説明したり、準備するのに時間がかかるだろうと思っての事だ。

 で、この開拓村だが、街にこの管理を任せる事にした。

 溜め池を管理するのにこの場所は丁度いいしね。



 そして3日後、俺たちはドワーフの郷に向かうことになったのだ。

 

お読み頂きありがとうございます。

最近、ランキング上位の方の更新の早さにびっくりしています。

1日に2-3回更新する方もいらっしゃいますね。

本当にすごいですよね。

書けない私から見ると、神ですね。

ただ前書きの書くスピードとなら互角に渡り合えるかもしれません。

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