第43話「 南の街を見物しよう! 」
味覚障害で実験
だいぶ前の事ですが、風邪をひいて味覚がなくなった時がありました。
せっかくの機会なので、色々試してみようと思いました。
で、味覚が無くなった1つは何だろうと思うよ嗅覚がないですね。
まず、嫌いなトマトから挑戦。
食べれました。
次にコーヒーに挑戦。
せっかくだからブラックに。
失敗。
味覚はないが苦味みたいのは感じる。
表現は難しいが苦いと感じるのです。
その内に胃が…気分悪いです。
その後、2日ほどして味覚が戻りました。
ずーっと戻らなかったらどうしようと思ったりしたのですが、なかなか貴重な経験をしました。
前話のあらすじ
南の大陸にある内陸部の街に着いた。
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南の街は、なんと … リザードマンの街だった。
トカゲさん天国である。
オッサンに聞いた所、9割トカゲさんらしい。
初めて出逢うトカゲさん達は、お腹いっぱいになるくらい居た。
あれ? 人間の街の身分証って使えるのか? と一瞬思ったが、門番さんがドワーフのオッサンを見て
「 ドムズさん、お待ちしておりました 」
と言い、さらに
「 ドムズさんが家族の他に客人をお連れするのは珍しいというか、初めてですね 」
と門番さんが俺達を感心したように見て
「 お客人の方もようこそお越し下さいました 」
と、歓迎してくれた。
おぉ~ドムズさんスゴいんだね! と、かなり見直した。
もしかしたら、オリハルコンのオタマを作ってくれるかもしれない。 材料どうしようかな … 。
ドムズさんは、住む場所を用意されているとの事だ。 一緒でも構わんぞ! と言われたが、家族団欒を邪魔するつもりはないし、こちらとしてもノビノビとしたいので丁重にお断りした。
そんな訳で1度別れて行動する事になった。
先ずは、街を見物しつつ宿屋でも探そう。 何しろトカゲさん達の街だ。 とても楽しみだ!
そんな訳で皆で街を歩く。 街は、トカゲさんパラダイスである。 赤・青・茶・緑 他にも色鮮やかなトカゲさんがいる。とても素晴らしい! ただ難点は、よく見ないと性別の判断がつかない事だ。
子ども達なんて全くわからない。 洋服も子どもの物は男の子や女の子なんて区別なくほとんどが無地のTシャツに無地の7分丈のズボン。 色は、クリーム色が多い。 顔はトカゲさんだし。 近くに行けば違いが分かるが、残念ながら男や女の区別がつかない。 ただ大人になるにつれて、体格が変わるので大体それで判断する。 ただし、マッチョな女性冒険者が現れたら間違える自信がある。
そんな阿呆な事を考えながら歩いていると、ある1軒の宿屋が目についた。 特に何の変哲もない3階建ての普通の宿屋なのだが、何となく気になったので、皆で入ってみる事にした。入ってみると、本当に普通の宿屋でビックリした。
値段も普通。 広さは、畳10丈くらいなので、特別に広いとも言えないと思う。 1階は、5部屋。
2階と3階は、8部屋ある。
俺達は、3階の部屋全てを借りる事にした。 幸い俺達の他に客は、4組くらいしかいなかったので、3階の全ての部屋を借り切った俺達は歓迎された。
宿に着いので適当に部屋を振り分け、1度俺の部屋に集まる事にした。
皆が集まったので、お茶会をする事にする。
特に1分1秒を争う事態ではないのだし、多少はのんびりしてもいいだろう。 とりあえず、在庫の少なくなったホットケーキとお茶を出して皆で食べる。
食べていると、トカゲさん達の食事って違うのかな? と疑問に思ったので、お茶会の後、買い物に皆で行く事にした。
明日は、開拓をやっている現場を見学をしよう!
そんな訳で、トカゲさんの食生活を調べる為に買い物に行こう! それと、ドムズさん達に何かお土産を持って行って開拓している現場に連れて行って貰おう!
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今、商店街にいる。 これから廻る所は、惣菜屋・肉屋・魚屋・八百屋・雑穀屋・菓子屋である。
ちなみに雑穀屋とは、小麦粉や砂糖・塩などを売っている店である。 他に調味料みたいな物も探してみよう。
商店街を廻ったりして、少しトカゲさんの食生活がわかってきた。
基本的にスープ類は飲まないのだ。 どうやら、顔の構造上スープ類には向いていない様子だ。
飲み物よりも果物やヘチマっぽい水分の多く含まれている食べ物が数多く売られている。
俺達も試しに1つ買って切って分けて食べたが、非常にジューシーでサッパリしていた。 形はヘチマで、味はほとんどない。 これを3つも食べれば1日の水分量を取れるといった感じだ。
ちなみにこれを加工してお酒な感じバージョンもあったが、普段飲まないので試さなかった。 ただ強烈なアルコール臭があったので、かなり度が高いのが分かる。
次に肉屋や魚屋だが、普通だった。
で、八百屋だがキャベツやレタスが多く売られていた。 やっぱり水分量が多く含まれるのが人気みたいだ。
で、惣菜屋だ。
基本、とても辛い。
アナタ馬鹿ですよね! と静かにお説教したくなる程辛い。
なんか黄色いのがいけない気がする。 舐めてみた。 あれ? 甘い … 。
そう思ったら、素材に辛い味付けをして、甘い黄色い調味料を付ける事により辛さを際立たせるようにしているらしい。 黄色いのは辛くないが、とりあえず料理全体が辛い … !
1口食べただけで頭から汗が出てきた。 おぉ~辛い! 俺のカレーで鍛えた舌を上回るとは! … てあれ? お銀やお糸先生、アラクネちゃんが普通に食べてる … 。 辛いのは俺の勘違いだったかもしれない。 もう1口食べたーー。 馬鹿ですよね! 私。 さっき辛いってずーっと説明してたのに、他の人が普通に食べてるのを見て、食べてしまうなんて … 。 辛い … よく癖になる辛さとか言うが、この料理に対しては、全然癖になんてならないから!
俺が辛さにのたうち回る事5分。 ようやく辛さが引いたので、この辛い惣菜を全部買って帰る事にした。 島の皆さんは、普通に食べられるのであろうか? とりあえず、虎の村長さんに食べさせてみよう。
ここで売っていた謎の黄色の調味料と辛さの素は、名物そうなので各5kg程買った。
ちなみに、お酒のヘチマも沢山お土産に買った。 漁師さんやモンドさんとかにでもあげよう。
基本、俺はお土産を買うのが大好きである。 特に~限定という言葉には魔力があると思っている。 ちなみに~金賞にも弱いが、この異世界では残念ながら見た事がない。
最後に菓子屋さんに行ってみた。 饅頭売っていた。 ガブリと一口食べた。
… 辛かった! 不覚! 甘いと思い込んでの辛いは精神的にも辛い。 トラウマになりそうだ。 他に何があるんだろうか? … 酒のつまみじゃん … 。 俺、この街に生まれなくて良かったよ … 。
当然辛い饅頭と、つまみも買って、菓子屋を後にした。
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ドムズさん一家に今後、お世話になるかもしれないから何か手土産でもと思ったが、どうもお土産に向く物が無かったので、1度宿に戻ってアラクネちゃん達にハンカチを作ってもらう事にした。
アラクネちゃんにハンカチの作成をお願いすると、5分でに1人あたり3枚。
30人いるので、90枚作ってくれた。 手土産getした。
お礼に軽く回復魔法をかけてからドムズさんの宿泊先に向かった。
「 おぅ、良くきたな。 まあゆっくりしていってくれ 」
ドムズさんはそう言うと、俺達を居間に案内した。
とりあえず、勧められたソファーに座る。 ソファーの表面部分は、何やらワニのようなつるつるした爬虫類の皮で出来たものだ。 ドムズさんに聞くと、蛇らしい。 随分とデカイ感じである。 大人も丸呑み込みしても不思議でないサイズだ。
そのソファーは5人掛けでL字型に8個並んでいる。
ドムズさんの居る部屋は、さすがに招待されているだけあって広かった。
とりあえず、始めにアラクネさん特製ハンカチを包装したものを渡す。 中には4枚入っている。
ちなみに全て無地である。 白いというより、銀色に近い色だ。
「 わざわざ気を遣わせて悪かったな 」
「 いえ、オタマ等作って貰うのに手ぶらというのもわるいですからね 」
俺がハンカチを渡すと、目を見開いて驚いていた。
何といってもアラクネさん作であり、他のアラクネ製より1ランクも2ランクもレベルが高いのだ。
特に、奥さんと妹ちゃんが 『 キレイ 』 と喜んでいた。
で、お土産も渡したので、本題の開拓の件の事をお願いしてみる。
そしたら、別に部外者立ち入り禁止という訳でもないので何の問題もなく入れるとの事。
なら、明日現場で会いましょうと言って別れる事にした。
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俺の運は健在だった。
宿に帰った俺達を待っていたのは、辛くない普通の食事だった。
なんでもこの宿屋は色々な種族のお客様が来るので、その種族に合わせた食事を作ってくれるらしい。
味は、普通だが辛くない。
辛くないだけで充分だ。
よし!明日からお仕事だ!
お読み頂きありがとうございます。
どうやら風邪ひいたみたいです。
寒気による肩こりが…
どうにか書いたのですが、ちょこっと怪しいかも…
ドリンク飲んで寝ます。




