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異世界の天気予報士「明日、天気になーれ」  作者: 藤崎日向
商業都市に行こう!
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第38話「 商業都市:ビスキャット 」

お風呂編

私の好きな入浴剤は「旅の宿」の「白浜の湯」です。

効能や効果でなく、香りが好きなのです。

なんかあの香りを嗅ぎながら浸かるとすごく落ち着くんですよ。

昔は単体でも売っていたのですが、最近では入浴剤の種類が増えてしまったせいかアソートパックでしか見かけなくなってしまいました。

その後にパンピーを飲めば完璧だったのですが、そのパンピーの会社も合併され復刻版くらいでしか飲めなくなってしまいましたからね…

あ~昔の懐かしき思い出にすら浸れないとは!

 俺とお銀は今、南にある商業都市の少し手前にある少し小高い丘に立っている。


 本当なら、もう街中に居てもおかしくないのだが、昔みた本の挿入画に小高い丘から見た街というのに憧れていたので、周りをウロチョロしていたら、そこに丁度良い小高い丘があったわけなので、コレは、もう登らなくてはいけない! と思ったが、ちょっと離れていたので、お銀の背に乗って良い感じの場所まで行く事にした。

 その場所で、早速俺とお銀でそれらしきポーズをとる。 ただ、写真などないからその場限りのものだ。 お銀を横に侍らせ幾つかそれらしきポーズとかしてみる。


「 小太郎様、こちらにも素晴らしいポイントがありますよ 」


「 おう! じゃあ直ぐにそっちに行く! 」


 お銀もノリノリである。 そんな感じで時間は経過していった。


… そして、20分後 …


 うん! かなり満足した。 周囲に人が居れば怪しい人になるけど、今居るのはお銀だけなので何の問題もない筈だ … ?きっと、多分、ゼッタイ … 。

 お銀よ、ありがとね♪



 そんな事を20分程堪能して、更にお銀と戯れる事1時間。

 そしてやっと、俺とお銀は街に入る事になったのだ。

 とりあえず、入る時に何か必要なのかな? と思ったが、やはり何も必要ないようだ。


「 そこの者、少し止まれ。 ちょっとこちらに来てもらおう 」


あれ? 前の街でもそうだったが、近くにいた人が門番さんに連れられて行く。

( 本当なら、身分証が必要なのだが、近くを通った人が犯罪者だったので小太郎どころじゃなかったのだ )


 とりあえず門を堂々と抜ける事に成功?した小太郎とお銀は、街中を見物する事にした。

 お銀にこの街の名前を聞いたら 「 ビスキャット 」 というらしい。

 ふむ、お菓子とネコを合体したような名前だ。

 街は港町とだけあって、異国情緒に溢れ、また日に焼けた体格のいい船乗り達がちらほらと見える。

 他にも人間はモチロンの事でエルフやドワーフの姿もちょこちょこ見かける。

 リザードマンっぽい人もいた! と思ったら人間でした。 すまない …

 他にも、冒険者みたいな人や騎士っぽい人もいて見ているだけでも面白い。

 市場には、新鮮な魚貝類だけでなく、鮮やかな絨毯や色艶やかな壺など、きっと違う場所から届いたと思われる商品が台の上にのって売られている。 ただ遊び過ぎた為か10時くらいになってしまった為、丁度中弛みのした空いている市場をゆっくりと見物出来るようになった。


 せっかくなので、島民の人達にお土産を買っていこうと思い、商品を物色していく。

 まずは、食べ物から見ていく。

 始めに、魚貝類から見ていく事にした。 島で見た事のないお魚や貝・海草類などを買う事にしたのだが、もうこの時間ではあまり商品が残っていない。 仕方ないので1軒1軒覘いていく事にした。 そうすると、ちょこちょこと急にキャンセルされて困ったという店主が頭を抱えている場面に出くわし、良い具合にお魚等をお安く手に入れる事が出来た。 『 ふむ、これって俺のせいじゃないよね? 』 と少し疑心暗鬼にかられた俺は、アラクネさんのシーツの切れ端で作ったお洒落ハンカチをお魚を安く売ってくれた店主達にあげたら非常に喜ばれた。 あげた後に、お礼とか言って干物やら海草類などを山ほど頂いた。 よし! 魚屋も喜んだし俺のハートも傷つかない♪

 後で、アラクネさん達にお礼を言わねばなるまい。

 ちなみにアラクネさんのハンカチは結構あり、俺も使わせてもらっている。 ただ俺の使っているのは特製ハンカチであり他のとは一線を画しているのだが。

 で、もう一つ見つけたものがあった。

 メープルシロップである。 これは是非とも購入してホットケーキを作って食べねばなるまいと思い、1kgの瓶を20本ほど買う。 半分はお土産にあげるつもりである。

 あと、1度これでホットケーキ祭りをせねばなるまい。 全員参加だな。


 次に、先程の絨毯や壺などの商品を見ていく事にする。

 絨毯でスゴイのを発見した。 なんか模様じゃなく景色を描いている柄である。 

 ちょっと離れて見るとまるで、本物の大自然のようだ。 心がとても惹かれたので購入をしようと、店主に交渉したら、こちらは非売品で売れないとの事。

 ふふふ、こちらには秘密兵器があるのだよ … 。 じゃーん!!アラクネさんのシーツだ。 再度店主さんと交渉。 店主さんが2枚で悩んでいたので3枚と言ったら喜んで交換してくれた。

 他にも20枚程の絨毯をお土産用に買ってというか、アラクネさんのハンカチ3枚程と物々交換してお互いに笑顔で別れた。


 次に壺を見ていく。

 この街は、港町だけあって色々なジャンルの壺やらお皿等が売っている。

 陶磁器 ・ 西洋白磁 ( ヤ〇ザキの白い皿をイメージして下さい ) ・ ガラス器 ・ 木の器など。 

 とりあえず、色々な種類の壺やお皿・コップなどをいくつか買っていく。

 今後、これを参考にして島でも作っていく事を目標にしよう。 

 これらの商品をマトメ買いにして少し値段を安くして貰う。

 これらは、きちんとお金を出して買った。 あまりアラクネさん製品を渡すと商品価値が下がっちゃうしね。


 お銀に何か名物はないの? と聞いたら、船や釣具がこの世界で一番の技術らしい。

 船は、ともかく釣り道具や網は欲しいなと思った俺は釣具の店を覘く事にした。

 今住んでいる島には、まだ娯楽など少ないので釣りの大会などをしたら大盛り上がりかもしれない。

 景品は、こちらで買った絨毯でも壺でもいい。 参加賞にコップでもあげたら喜ぶかもしれないな♪

 よし!ならば買うしかなかろうと竿や浮きなどを10本くらい買う。 後はこれを見本として、島でも作ればいいかな。

 

 と、そんな感じで買い物が終わった。



 この街は港の街だけあって面白そうだし、1度こちらの世界の街で普通に生活してみたかったので、こちらに家を1軒借りようかなとも思ったけど、色々改築などしたいから買ってしまおうと思った。

 まあ普通だと色々な手続きがあるが、なんかブラブラ歩いていたら、何か都合の良い事にきっと遭うはずだ!

 犬も歩けば棒に当たるではないが、俺が歩くと幸せがやってくるのだ! 多分 …

 しかもお互いに幸せな可能性が大なのだ!

 そんなわけで、お銀と街中をブラブラする事にした。

お読み頂きありがとうございます。

始め500文字くらいパートであまりに素っ気なかったので、加筆していたら2500文字程に…

一応1話分書いたのですが、そうなると後半部分が気になるわけでして…

そのような具合で、更新が遅れました。

現在加筆中です。

次回の更新は1/19の11時を目標に書いております。

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