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異世界の天気予報士「明日、天気になーれ」  作者: 藤崎日向
島を充実させよう!
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第32話「 森を充実させよう! 」

最近1日が長く、1年は短いと感じる今日この頃です。

特に行事に疎くなっているせいか知らない間に季節が移り行くってな感じです。

やっぱり、行事を大切というか意識しないといけませんね。

きちんと年を取る為にも!と最近考えています。

 ひとまず皆の移住も落ち着いた。

 で、少し島が大きくなってくると足りない物が見えてくるものだ。

 今までは、俺とお銀とお糸を含めたアラクネさん達だけだったので足りなければ、俺が街まで買いに行けば事足りたのだが、流石にそれも限界なのだ。

今の所は人数がそこまで多くないので買えなくもないが、島の住民がこれ以上多くなると、街の分が足りなくなってしまう事態になるかもしれない。

 王都もしかり。

 そろそろ自分達の島だけで生活していく事を考えないといけないのだ!

 まあ、すぐに出来る事ではないが、徐々に島だけで完結出来るようにしたいのだ。

 とにかく足りないのは人である。

 人間や亜人に限らず、色々な職種の人を増やしたい。

 それにまだ誰もいない区が多いので、早く全ての区に住人が住んで欲しいものだ。


 その前に、人もそうだが、動物も少ない。

 家畜さんでなく、自然動物である。

 狩りをする人も出てくるだろうし、今後の事も考えると早めに繁殖させて行きたい。

 という事で狩りだ!

 狩りに行こう!

 とりあえず 『 呪われた山 』 と 『 王都の近くの森 』 で狩る。

 ただし、全部捕獲だ。

 捕獲した動物をその環境に適した所へ放そう。

 今回一緒に行くのは、お銀とお糸・アラクネさん達である。


 まずは 『 呪われた山 』 へ行く。

 お銀やお糸・アラクネさん達は、目がキラキラというかギラギラしている。


「小太郎様、私にお任せください!」


「主様、私達に任せて頂けたら、この島を動物達の楽園にしましょう」


 このままだと 『 呪われた山 』 の動物を全部捕獲してしまうかもしれない。

 まずい何か約束事しないといけないな。 という事で、


▼とりあえず狩る前にいくつか決め事をしよう。▼


 ①1人10匹まで。 昆虫は動物に入りません。 いれば少し捕って来て下さい。

 蜜蜂など巣があれば、後で回収するので覚えておいて下さい。


 ②同じ種類の大型動物は避ける。

 小動物に関しては可。


 ③大型1匹か中型2匹・小型7匹が望ましい。

 例)大型=熊など 中型=猪など 小型=うさぎやネズミなど


 ④殺してはいけません。


 ⑤今回は、犬系や猫系の狩る動物は不可です。しばらく増殖させる為。


 ⑥熊は可。蜂蜜を少し拝借する為。


 で他には集めたら全部持って帰らず、大型動物は10頭くらいにする。

 後はリリースする予定。



 それでは、狩りの開始だ。

 ちなみに、俺は狩りなんて出来ないので山の中腹にいる。

 ただ 「 ぼけ~っ 」 としているのも時間の無駄なので、そこいらに落ちている 木や落ち葉などを少し回収する。

 で、そこいらを歩いていたら、こちらの世界では高級とされるキノコを発見した。

 しかも群生している。 ありがたく頂く事にする。

 トテトテ歩く。 栗みたいなのを見つけた。 これもありがたく頂く。

 ちょっと始めの場所から離れたので、違うルートからトテトテ歩く。

 銀色のリスさんを発見。じ~っと見ていたらこっちに来た。 拾った栗をあげてみる。 リスさんが増えた。 増えたリスさんにも栗をあげよう。 あげたら懐いた。これが噂のチョロインか。 でもあれってヒロインじゃなかったっけ? まあ深く考えない。

 俺がトテトテ歩く。 リス達がチョコチョコ付いて来る。 その数20匹ほど。

 せっかく懐いたし可愛いいので、島に招待しよう。

 その為には、後で栗の木やドングリの木みたいのも少し頂いていこう。

 2時間ほどリスさんを引き連れ、お散歩する。

落ちている栗を拾っては空間収納へ入れていく。

枯れ木を拾っては空間収納へ。

小太郎の無双で、辺りはスッキリした空間になった。


 とりあえず、暇になったのでリスさん達と戯れる。

 回復魔法をかけてあげたら、すっかりお友達だ。

 手乗りリスとかしている。

 そんな事を30分ほどしたら、お銀が帰ってきた。

 何かでっかいのがいるけど、見て見ない振りをしよう。

 ほら、リスさん達が怯えているじゃないか …

 そんなリスさん達を空間収納しちゃう。

 怖がって逃げたら、招待出来なくなるからね!

 それから1時間もしないうちに皆戻ってきた。


▼ 皆さんが捕獲してきたもの ▼


 ①熊さん 5頭

 ②鹿さん 12頭

 ③お猿さん 4匹

 ④猪さん 10頭

 ⑤狸さん 30匹

 ⑥ネズミさん類 166匹 

 ⑦鳥さん 46羽



 そこから選別する。

 ちなみにお銀は山の主を捕獲というか連れてきたみたいだ。

 お銀は神獣だから大型動物は本能で従うのだ!

 もちろん、放す。

 山の主を持っていったらこの山はどうなる?

 お銀には悪いが、却下である。

 お猿さんもしばらくいらない。

 結局、主の熊さんと猿4匹を抜かした動物を空間収納する。

 お銀がいれば一発収納だ。



 次は 『 王都近くの森 』 だ。

 ここには、森の妖精さんを追い出したキメラがいるが、お銀とアラクネさんの敵ではない。

 さて、狩りのお時間である。

 ちなみにキメラは捕獲しないように言い含めている。

 今回も前回と同じ条件である。

 今回も俺は狩りには参加しないというか出来ない。

 なので、テクテク歩く。 野苺や山葡萄を見つけては空間収納していく。 島に植えてみよう。

 テクテク歩く。 蜜蜂の巣があった。 よくやった俺!空間収納だ。

 そうだ! 俺の住んでいる居住区に置いてサクラの蜜を集めて貰ったら、素晴らしい蜂蜜が出来るに違いない!


 今こそ発揮しろ! 俺の運勢よ!

 そんな訳で蜜蜂を探しにテクテク歩く。

 どうやら、俺の運は違う方向に発揮してしまったようである。

 あっ … ユニコーン見っけ …

 白く美しい馬体に天に向かってのびる角。

 まさしく噂のユニコーンである。

 1頭だけかな … と思ったら3頭いる。

 中の小さな1頭は、子どもだろうか。

 どうやら、子馬?は俺の事に気付いたみたいだ。

 何やらスゴイ勢いでこっちにやって来る。

 俺はというと、せっかくなので角に触れさせて貰おうと来るのを待っている。

 子馬?は、俺の近くに来るとスピードを緩め俺に頭を擦り付けてきた。

 せっかくなので、角を堪能させて頂こう。

 スリスリしているユニコーンの角を触ってみる。

 おーっツルリンコである。

 この角先にリンゴを刺して見たらどうなるのであろうか?

 さぞかし困るであろう … やらないけどね!

 なんかヤミツキになる感触である。

 先は尖がっているのかなと思ったら、微妙に丸い。

 リンゴ刺さったら困るもんね。

 とりあえず、空間収納にあるリンゴを取り出す。


「リンゴ食べる?」


「うん、食べる♪」


 あっ喋った。 なかなか可愛らしい声だ。

 俺が口の下にリンゴを持っていくとモグモグ食べた。

 ちょっと嬉しくなったので、リンゴを取り出し次々とあげる。

 5個ほど食べたら 『 お腹いっぱい 』 と言ったのでちょこっと質問をしてみる。

 よし! 会話をすると長くなるので、Q&A方式で質問だ。


▼ 子どものユニコーンに聞いてみました ▼


 Q.1 3頭いますが、親子ですか?

 A. そーだよ。


 Q.2 普段どこに住んでいますか?

 A. 森にいるよ。


 Q.3 角にリンゴ刺さりますか?

 A. 刺ささるけど、取るの大変だからやめて。


 Q.4 角がありますが、日常生活において不便ではありませんか?

 A. もう慣れたけど、たまに木に当たって首が取れると思うときあるよ。


 Q.5 生まれた時から、角は生えていますか?

 A. 3ヶ月くらいから生えたかな?


 Q.6 折れたりしますか?

 A. 「 お父さ~ん、角って折れたらどうなるの~? 」

  3ヶ月くらいしたら、生え始めるだって。  


 Q.7 角を触られるとイヤ?

 A. 触りたければど~ぞ。


 Q.8 ユニコーンは、ここに沢山いるんですか?

 A. あたしの家族以外見た事ないよ。


 Q.9 女の子?

 A. 見てわからない?


▼ 大変失礼しました。Q&Aを終わらせて頂きます ▼


 なかなか興味深いので、是非島に来て貰いたい。

 ダメ元で、誘ってみよう。

 トテトテと、親のユニコーンに向かって歩いていく。その後ろを子どものユニコーンが歩く。


「 ユニコーンさん、もし良かったら島にきませんか? 」


「 お父さん、このお兄ちゃんの島に行きたい 」


 おっ、援護射撃入った。

『 別に構わないよ 』 とお父さん。

『 いいんじゃない? 』 とお母さん。

『 やった~ 』 とお子さん。

『 そんな簡単でいいの?』 と俺。

 あっという間に島への移住が決定した。

 お父さんが 『 キト 』 お母さんが 『 リーゼ 』 娘が 『 パラ 』 という名前だそうだ。

 … で、ちなみにその決まった後にユニコーンの両親に 『 そんなに簡単に決めていいんですか? 』 と聞いたところ、お銀と一緒のところを見たとの事。

 神獣様が一緒にいる方ならば、間違いなかろうとの事だった。

 それに直感の鋭い娘がそこまで懐くのだから、俺の事も悪い人じゃないと判断したとの事。

 相変わらず、お銀の存在ってスゴイなって実感した今日この頃。


 まだ1時間くらいしか経っていないので、ユニコーン一家と蜂探しをする事にした。

 お父さんが 『 乗る? 』 って聞いてきたけど、乗馬をした事がないので遠慮した。

 初心者で鞍もないのに乗れって絶対に無理だから!

 鞍があれば乗れる? … ごめんなさい、あっても無理です。

 近場で1時間ほど探したら、5個見つけた。計6個である。

 とりあえず、いい時間になったので戻る事にした。


 戻って10分もしない内にお銀達が戻ってきた。


▼ 皆さんが捕獲してきたもの ▼


 ①熊さん 1頭

 ②鹿さん 10頭

 ③お馬さん 6頭

 ④猪さん 15頭

 ⑤狸さん 12匹

 ⑥とかげさん 18匹

 ⑦ネズミさん類 82匹 

 ⑧鳥さん 128羽


 おっ馬がいる。

 あれ? とかげって動物か?

 まあ、お銀がドラゴン持ってこなくて良かった。

 今回は全部、空間収納だ。

 とりあえず、前回森の主で失敗し、軽く落ち込んでいたお銀を褒めておく。

 で、ここにいる人?達にユニコーン親子を紹介する。



 そんな感じで狩りは大盛況?のうちに終了した。

 お銀やお糸・アラクネさん達も喜んでいたし、ユニコーンも移住するし、とても有意義な1日だった。

 その前に動物達を放さないと!

 動物達は、現在人?が住んでいる区に放った。

 雪の妖精さんの所には、もちろん放ってないよ。

 その際、回復魔法を当然のようにかけたが。

 蜜蜂は、桜の世界樹にセットしてと。

 ちなみに蜜蜂の巣は、その後に4個ほど増えた。

 5個を自宅そばのサクラに。

 残り5個を森の妖精さんの所にセットした。

 蜂にも回復魔法をかけたら、攻撃的でなくなった。

 時折、回復魔法をかけてあげたら、蜂蜜を友好的にget出来るかもしれない。

 ちなみに虫への回復魔法は、巣全体とかだ。

 1匹1匹にはさすがにやってられない。

 ちなみに小動物も5匹まとめてだ。

 森の妖精さんとユニコーンさんだが、知り合いだったらしく再会を喜びあっていた。

 せっかくなので、一緒の区に住む事を提案した。

 … で、そこで世界樹の木を見て驚いていた。

 何故か森の妖精さん達が、胸をはっていたが …

お読み頂き、ありがとうございます。

アップする度に何件か感想を頂いたり、評価をして下さったり作者として嬉しい限りです。

投稿ですが、だいたい2日~3日に1話を目安にしたいと思いますので宜しければ今後もお付き合い頂けたら幸いです。

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