第31話「 移住完了しました! ~村長さんの悪夢~ 」
クリスマスなんて…嫌いです!
何故、あんなにケーキが高くなるのでしょう?
まあこの時期は卵の価格も上がると聞いていますが、高い!高過ぎなのです!!
おかげで、クリスマスの当日は会社の休憩室でコンビニで買った1個105円のシュークリームを食べて終わりです。
クリスマスの終わった今日を考えれば、あれが唯一の私のクリスマス行事だった気が…
私の作品を読んでいる学生の皆さん、こんな私のような大人になってはいけませんよ…(泣)
前話のあらすじ
人魚さん・セイレーンさんの移住が決定した。
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人魚さん達とセイレーンさん達の移住が決まった翌日、いわば今日なんだけど。
セイレーンさん達の住処となる世界樹の木を見に行く事にした。
お銀と一緒にセイレーンさん達の住む区に世界樹を見に行く。
さすがは女神さま、エルフさんの所にある世界樹と比べても全く遜色がない。
ただ俺の世界樹に対する希少価値はダダ下がりだけど …
これで、この島の世界樹はこの木を含めて4本になった。
まだこの島で世界樹さんの影響は見えないけど、この木1本でエルフさんの森を救ったんだよね。
そのエルフの世界樹以上に規格外的な世界樹のあるこの島には、いったいどれ程の恩恵があるのかは怖いけどそれ以上に楽しみだ♪
昨日、一緒に人魚さんとセイレーンさん達の家作りを手伝ってくれた森の妖精さん達とアラクネさん達を人魚さんの住処となる区に呼んで少し待機してもらう事にした。
人魚さんの家の件できっと人魚さんから相談を受けると思うのと、せっかくなので、この機会に紹介をしようと思ったからだ。
今後この島を発展させるのに手と手を取り合うことはとても素晴らしい事なのだ!
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という事で、とりあえず人魚さんの所へお銀と一緒に行く事になった。
人魚さんの住処に着くとそこには既にセイレーンさん達の姿があった。
話を聞くと、もう既に昨日から人魚さんの住処に来て俺達が来るのを今か今かと待っていたらしい。
その人魚さん達とセイレーンさん達だが、昨日別れてから3時間程で準備が完了して、明け方からずっとこのような状態で待っていたらしい。
そのような訳で、これ以上引っ張るのもどうかと思うので、まず人魚さん達の住処となる区へってテレポートする。
直接、洞窟へ行ってもびっくりしてしまうかもしれないので、近くの海岸へ行く事にした。
まず人魚さん達やセイレーンさん達は、島の暖かさにびっくりする。
でも、人魚さんの住む区は四季で今は冬なのだ!
気温も10℃くらいしかないのに、これでびっくりされても困る。
夏になったらもっと驚くに違いない。
現在、人魚さん達やセイレーンさん達の住んでいるところは、5℃いくかいかないかの過酷な場所で生活をしている。
セイレーンさんの事は以前わかったが、人魚さんがどうしてこのような所で生活をしているかというと、なんでもその鱗がキレイなので、それを欲しがる貴族達に目をつけられ、この地まで逃げてきたらしい。
ちなみに、この地では人魚さん達は美の象徴であり過酷な環境だけど迫害されずに生活してこれたらしい。
それでとりあえず、島に来て急に温度が変わって体調を崩されても困るので、一応全員に回復魔法をかけておく。
… で、いよいよ人魚さん達を洞窟へ案内する事になった。
まず、その前にその洞窟を作ってくれた森の妖精さんや、木を植えてくれたアラクネさんを紹介する。
人魚さんとセイレーンさんは、森の妖精さんを見て驚いていた。
ちなみにアラクネさんを見てちょっと腰が引けていた。
驚いた理由は、妖精さんは普段、滅多に姿を現さないのに、この場に74人もいるからだ。
もう一つおまけに驚かそうと、お銀の正体はフェンリルと伝えたら彼女達の時間が凍りついていた。
神獣なんて普通、生きている間に見れるかどうかわからないからね。
5分ほどしてどうにか元に戻った彼女達を連れて洞窟に行く。
洞窟に着くと、人魚さん達が目を見開いてまた固まっていた。
何故って、今まで自分達の住んでいた所より立派なのだ!
住む場所を確保しただけでなく、立派なお家まで付いてきたのだ。
とりあえず、固まっているメイさんをピシペシと妖精さんがビンタして起こす。
メイさんは、ようやく固まった状態と解くと
「 これってどうされたんですか? 」
とすごい勢いで聞いてきたので、
「 森の妖精さん達が人魚さん達の為に作ってくれたんだよ 」
「 森の妖精の方が … 」
あっ絶句している。
森の妖精さんは胸を張りすぎて、天井まで飛んで頭をぶつけてた。
どうにか元に戻った人魚さんに
「 うん、この様な造りが全部で74室を妖精さんに作ってもらったんだよ 」
「 しかも74室も … 」
「 そうだよ。 妖精さん達が頑張って作ってくれたんだよ! 」
森の妖精さんが、
「 島で一緒に暮らすんだから協力するよ♪ … 美味しいお菓子も貰ったしね 」
最後のがなかったら完璧だったんだけど、まあ照れ隠しだよね … きっと
とまあ、人魚さん達は新しい住処をとても気に入ってくれた様子だ。
セイレーンさん達も自分の事のように喜んでいる。
とりあえず、人魚さん達と森の妖精さん達を残して、セイレーンさん達の住処に行く。
人魚さん達と森の妖精さん達は、住処の事で何やら話をしているので、ここに俺がいても何もしようがないし、せっかくの機会なので交流を深めてもらおう!
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そんな訳で、セイレーンさん達の住む区へ行く。
同行するのは、お銀・お糸とアラクネさん・セイレーンさんだ。
まず、一番最初に目に付くのが世界樹だ。
いわゆる出オチというやつである。
当然、セイレーンさん達が世界樹を見て興奮している。
「 小太郎さま、この樹ってまさか … 」
セイレーンさん達がもうピーチクパーチクと騒いでいる。
俺が 『 世界樹だよ 』 と告げると 『 見てきます 』 と言うないなや世界樹に向けて飛んでいった。
セイレーンって優雅に飛ぶものかと思ったけど、あんな風にも飛ぶんだなとお銀に言うと 『 私もあのように飛ぶセイレーンをはじめて見ました 』 との事だった。
俺の所にある世界樹を見たらどうなるんだろうね …
まあ、普通は世界樹を見るとこのような感じになるのである。
セイレーンさん達が戻って来たので、住処に案内するというか、さっきまでその住処をグルグル回っていたんだけどね。
で、セイレーンさんと世界樹まで一緒に行って 『 ここになら皆一緒に住めるでしょ? 』 と言ったら
「 恐れ多いです 」 「 女神さまに怒られます 」 「 私達には不相応です 」
とか言っていたので、女神さまからのプレゼントという事にしておいた。
何故、女神さまからプレゼントを貰うんだよとか普通なら突っ込みが入りそうだが、パニクっている現状ではそのような疑問すら湧かないようだ。
とりあえず、住む事には同意した。
… で、まだ落ち着かないセイレーンさん達を隣に作ったログハウスまで案内する。
ログハウスには、昨日アラクネさん達が作った巣がある。
しかも、巣の下部分にはアラクネさん特製のクッションまで付いているのだ。
セイレーンさんが自分達の為に巣を作って貰った事に感激している。
あっセイレーンさんがクッションに気がついた。
巣に入って顔をつけてフガフガしている。
うん!わかるよー。 あのクッションは鶏さんですら魅了しているからね。
あのクッションを売ったらすごい結構いい金額になる事間違いないな。
売られているアラクネさんのシーツや服などより全然レベルが違うからね。
そんな事を考えていたら、セイレーンさんが夢の世界へと誘われていた。
ここで寝られたら先が進まないという事で心を鬼にしてセイレーンさんを起こす。
セイレーンさんは自分達がいつの間にか寝ていた事すら気がつかなかったようだ。
とりあえず、寝起きが良くて安心した。
で、これらは全部アラクネさんが作ってくれたと教えたら、アラクネさんにダイブしていった。
よし! では、世界樹に巣を取り付けよう。
セイレーンさんは、またちょっと尻込みしていたけどとっとと付けてしまうように言った。
そのセイレーンさんだが、取り付けたのは、上の方だった。
なんでも見晴らしが良いとか …
ああだこうだ言ってもそこら辺はしっかりしてるんだ。
で、取り付けが終わったので小屋の近くにある温泉を案内する。
セイレーンさんは、温泉が初めてらしくじっと見ている。
温かい水なので入るとポカポカして気持ちがいい事を伝える。
とりあえず、俺が足を突っ込んで大丈夫な所を見せると、おずおずと足を浸けて来た。
『 … !! 』 何かセイレーンさんの琴線にふれたみたいだ。
そのまま1人1人ポンポン、ポンポンと順番でジャンプして温泉に入る。
おかげで周りは、水浸しである。
後で、ゆっくり入るように注意しよう!
あの様子だとずっと入っているかなと思ったが、たった5分程度で幸せそうな表情であがってきた。
… 今注意するのも何か悪い気がするから後で注意しよう。
でもやっぱり鳥さんだから温泉から出るのが早いのかな … カラスの行水っていうことわざがあるくらいだからね。
でも、セイレーンさん達が温泉を気に入ってくれて良かった。
その後、温泉の入り方にレクチャーをした。
とりあえず、この付近にある果物や実のなる木を教え、虎の獣人さんの所へ行く事にした。
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そんな訳で、お銀と一緒に島の区で家を作っている虎の獣人さんの所へ行く。
虎の獣人さんの所に着くと、みんな地べた大の字になって寝ていた。
周囲を見回すと、家が出来上がっていた。
まだ道具が散らばっていたので、みんなを起こさないように片付けをする事にした。
そういえば、ここだけお手伝いをしなかったなぁ … と少し罪悪感を覚えながらも、みんなの満足して幸せそうな顔を見たら、これで良かったのかもしれないなと考えを改めた。
与えられるより、自分で作った方が愛着も湧くしね。
ただ人魚さん達やセイレーンさん達は、今までが辛かったので人から与えられた優しさを受け取ってもいいんだとも思った。
… って、そんな考えに浸いながらも片付けをお銀と一緒にする。
片付けも終わったし、虎の獣人さん達に回復魔法をかけていこう!
『 お疲れ様 』 の気持ちを込めて回復魔法をかけて行く。
回復魔法をかけ終わってから3時間もすると、みんなが起き出してきた。
その寝ている間に俺がやった事は、アラクネさん達を呼んで井戸を作る事にしたのだ。
本当は、池を作りたかったが万が一子ども達が溺れてしまったら大変という事で止めておいた。
まあ、お亡くなりになっても生き返らせる事は出来るが、水の恐怖までは取り除けないのだ。
トラウマになってしまって水に近寄れないというのも可哀想だしね。
井戸を5つ程作り終わったので、次に虎の獣人さん達が飼っていた動物達が入る小屋と周りを囲む為の柵を作る事にした。大きさは、村の2倍くらいにしよう。
少しくらい増えても問題ないしね。
もうこの作業は、お手のものである。
小屋と柵作りは、俺達に任せろだ!
まあ、そんな感じでサクッと作ってしまう。
シャレじゃないよ。
小屋と柵が作り終わったので、次に何を作るか考えていたら、虎の獣人さん達が起き始めていた。
虎の獣人さん達は、ビックリである。
ちょこっと寝ていた間に 『 井戸と小屋と柵 』 が出来ていたのだから。とりあえず、皆さんが起きてきたので、今日にでも村の住人さん達をこちらに呼ぶか聞いてみる。
… で、モチロン返事は 『 イエス 』 である。
まあ少しでも早く呼びたいが為に頑張ってきたのだから当然である。
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虎の獣人さんの村へお銀と向かう。
村に着くと早速、守衛さんが矢のようにとんできた。
何か聞きたそうだったが、自重して聞いてこなかった。
その守衛さんと一緒に村長さんの家族の元へ向かう。
俺達が来てちょっとソワソワしている村長さんの奥さんと娘さんに、島に家が出来た事を話すと抱き合って喜んでいた。
感激しているところ、割り込むのは気が引けたが、村人さん達に早く連絡して、向こうで待っている村長さん達に会おうと言うと、パッと離れてそうでしたと言うとスゴい勢いで外に走って行った。
さすがは虎の獣人さん、走るスピードがハンパない。
それから1時間もしないうちに、準備が終わって待機してた。
向こうに家畜さん達の住む場所が出来ていると話したら、安堵の声が聞こえた。
どうやら、家畜に対しては最後まで悩んでいたらしい。
とりあえず、その悩み事も解決したので、とっとと向こうの島に行ってしまおう。
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という訳で、みんなで島に来た。
それよりも虎の獣人の村をどうしようかねぇ …
アラクネさん達は、特に何もないし、森の妖精さんに至っては追い出されたから問題なし。
人魚さんは洞窟で、セイレーンさんは、巣だから、そのうちに自然に還る。
まあ、後でどうするか虎の獣人さん達と話そう。
流石に空間収納でも家ごとは入らない。
まあ、バラバラにすれば入るが入り口は大体ちょっと大きめの自動ドアくらいだ。
それ以上大きいと入らないのだ。 ちなみに、どうも空間収納では時間が停まっているようだ。
特に生き物を入れても差し支えないようだ。
なので植物も大丈夫だし、家畜さんも問答無用で突っ込んだ。
家畜さんも急に見たこともない気温の違う所に放り出されるのだから災難だね。
そういえば、この島って動物が少ないんだよね!
お銀とアラクネさん達に頼んで 『 呪われた山 』 で狩りでもしてもらい、後で島に放ってみよう。
いつの間にか話がかなり脱線してしまったのだ。
虎の村長さんと家族が感動的に抱き合 … わなかった。
まあ、奥さんや娘さんと離れて1週間も経ってないし、別に危険な戦場に行く訳でもない。
この場合、出張に行ったお父さんくらいの感覚だからね。
思春期の娘さんが5日振りに会っても精々 『 お父さん、元気だった? 』 くらいなものである。
奥さんもそんな感じだ。
お父さんと娘さんの温度差はかなり違うのだ! ( 笑 )
そんな娘さんは、ガックリしている村長さんを措いて周りをキョロキョロ見回している。
そして一言、
「 お父さん達だけ、こんな住みやすい所で仕事してたの? こっちは、寒い中イロイロ準備で大変だったのに! 」
俺は、村長さんのあまりの不憫さに涙が止まらなかった …
その時 … 村長さんは、奥さんに追い討ちを受け、真っ白になっていた。
… あ、村長さんがホワイトタイガーにランクアップした。
( 今後村長さんは、ホワイトタイガーになります )
そっか … ホワイトタイガーって虎の獣人さんが絶望すると進化? するんだね♪
これからは、ホワイトタイガーさんを見かけたら優しく接してあげよう!
うぅ… 寝ないで頑張っていたのに何処で間違えたんだろうね …
とりあえず、ホワイトタイガーにランクアップした村長さんは放っておいて、他の獣人さん達を見る。
他の獣人さん達も感動的な再会とはいかないものの村長さんの家族よりはまとものようだ。
初めの印象だと村長さんの家族は仲が良く理想的だったんだけどな~
やっぱり1度お亡くなりになると価値観が変わるのかな?
とりあえず、虎の獣人さん達全員に島を案内する事にした。
( 村長さんも含む )
まず最初は、虎の獣人さんが住む事になる区である。
その前に、空間収納に突っ込んだ家畜さん達を柵の中に放そう。
家畜さん達が止まっている間に、回復魔法をかけていく。
タッチ1秒である。
改札口と良い勝負である。
まず、最初にこの区の気候から説明する。
… でその説明を受けた結果、虎の獣人さんは、今が一番寒い時期と聞いて驚いている訳である。
… で次に、ここにもある温泉の事を教える。
あまり時間がないので、足湯をしながら、簡単にこの島の説明をする。
… でこの5分後、ホワイトタイガーになっている人が増えた。
どうもこの足湯が気に入ったみたいで、本当は身体全体を浸かると気持ちいいと、家を作った獣人さんが自慢気に言ったせいで、もの凄い反発をくい家の作った人全員が責められるといった事になった。
何故か、一言も喋っていない村長さんが1番の標的になっていたが …
村長さんは、まだランクアップはしないらしい。
次はレッドタイガーだな …
村長さんの為にもこれ以上ランクアップはしないで貰いたいものだ。
ちなみに、レッドタイガーは刺されるか血の涙を出すか、どっちもオススメは出来ない禁断の進化なのだ!
まあ、温泉は案内の後にでもゆっくり入って貰う事になった。
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とりあえず、先程移住してきたセイレーンさんの区へ行く事にする。
セイレーンさんは、世界樹にある巣でゆっくりしているのだろうか?
… と思っていたら、なんと2羽が産卵していたーー!
早いよ!
流石に早すぎるよ!
セイレーンさん!!
さっき別れたばかりで、それから1日も経ってないよー
… で、なんか話を聞いたら、産んだ2匹はそろそろ産んでもいい周期だったが、寒い環境で産めなかったらしい。
そんな時に、先程の温泉である。
身体が温まったら、スポーンと卵が出たらしい。
産んだのでなく、スポーンと出たのである。
それで今、温めているらしい。
せっかくなので、卵を産んだセイレーンさんに回復魔法をかけていく。
で、食べ物がないとお腹が空いて可哀想なので果物もおいていく。
なんか他のセイレーンさんも欲しそうだったのでプレゼントする。
とりあえず、新しい命の誕生はめでたいのだ!
なんでも1週間程でかえるらしい。
まあ天敵もいないし、アラクネさん特製クッションもあるし無事に生まれるだろう♪
なんか急に卵を産んだセイレーンさんに動揺して虎の獣人さんを放っておいたのだが、虎の獣人さんは世界樹の木が初めてらしく、感動していた。
ちなみに、自宅にある桜バージョンの世界樹を見たらどうなる事やら …
… で、村長さんだが、奥さんや娘さんには俺の自宅近くにある世界樹の件は言ってないというより言えない感じだ。
多分、1度見た他の獣人さん達も村長さんと同じ行動をするつもりだと思うんだけど、大丈夫だろうか? いささか不安である …
村長さんがレッドタイガーにならない事を祈るばかりである。
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次に行く所は、人魚さんの住む区である。
ひょっとしたら、森の妖精さんもまだいるかもしれない。
人魚さんの区へ行くと予想通り、森の妖精さんがいた。
なんか人魚さん達とお魚を食べている!!!
まさかお魚も食べるとは …
蜂蜜や花の蜜だけを食べると信じていた俺は、カルチャーショックを受けた。
キャツラは、結構雑食かも知れん。
虫や肉も食べそうだ!
隙をみて、俺が食えないイナゴや幼虫あたりを与えてみよう。
ただ問題は、俺は虫が掴めないのだ!
お糸あたりにやってもらうとしよう。
下半身が蜘蛛な彼女なら虫くらい簡単に掴めるに違いない!
ちなみに後日森の妖精さんの様子を見に行ったら、あの昆虫を飼っていた。
食べたらどうしよう … と思ったが食べないでいてくれて良かった♪
でも、肉は美味しそうに食べていたけど …
とりあえず、人魚さんと森の妖精さんが仲良くなってなによりだ♪
… で、虎の獣人さんに、人魚さんと森の妖精を紹介する。
森の妖精さんを見た虎の獣人さんは興奮している!
やっぱり、妖精さんを見るのは珍しいらしいという事で …
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次に行く所は雪の妖精さんがいる所である。
森の妖精さんは、こちらに居たのでそちらはパスである。
行く前に虎の獣人さんの周りを暖めてと …
テレポート先は、もみの木バージョンの世界樹にする。
テレポートして3分くらいで雪の妖精さん達がやって来たので、試しに人魚さんの所から分けて貰ったお魚を蒸した物をあげてみたら、普通に食べていた。
あれ? ファンタジーな部分は…
まあ、いい!
うん、いいのだ!
ショックな顔はしてないぞ …
ちょっとショックを受けているが、どーにかこーにかお銀にも助けて貰いながら虎の獣人さん達を紹介する。
雪の妖精さん達は、また住人が増えて嬉しそうだ。
自分たちから、虎の獣人さん達の所に行ってお話をしている。
虎の獣人さん達も嬉しそうに話をしているのでホッとする。
1時間程、話をして少し間が開いた所を見計らって辞する事にした。
ちょこっと名残惜しそうだったけど、俺が 『 これがお別れじゃなく、これから付き合っていくんだから 』 と言うと、ハッとした顔になり、笑顔でその場から離れた。
虎の村長さんの笑顔は引きつっていたけど、何かしたの?
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案内する場所の最後は、モチロン自宅である。
虎の村長さんがあまりに可哀想だから、 『 村長さんも私の所に来るのは初めてですね 』 と言うと、もの凄い勢いで、頷いてた。
… それじゃあ村長さん、自宅に来た事がバレるよ …
残念ながら、俺もこれ以上は面倒を見きれないよ …
そんな村長さんの事は放って措いて、虎の獣人さん達を自宅の近くにある世界樹に招く。
案の定、桜バージョンの世界樹を初めて見た虎の獣人さんは、呆然とした表情で満開の桜の花を見ていた。
その半分くらいの獣人は、感動のあまり涙を流していた。
せっかくなので、みんなでお花見をする事にした。
今回は食事より大人でお酒が飲める人は、お酒を飲み、お酒を飲めない人はお茶やらジュースを飲んでお花見をした。
せっかくなので、この島の住人を呼んでお花見をする事にした。
本当は女神さまも呼びたかったが、降臨しちゃうと、色々大変な事になるので、今度2人で夜桜でも見ながらお酒でも飲みたいなと思っていたら
「 そのお誘いを楽しみにまっていますね♪ 」
と女神さまの声がした。
で、この際ある事をお願いする事にした
( 女神さま、人魚さん達の事ですが、この島にいる時だけ自由に歩いたりする事って出来ませんか? )
とお願いしたら、
「 別に大丈夫ですよ。 …… これで大丈夫です。 では小太郎様、楽しみに待ってますね 」
と楽しげな声がして通信は終わった。
…っ て女神さますごいな …
とりあえず人魚さんが自由に歩けるようになったみたいなので、人魚さんの所へ行って、確認をしてみる。
人魚さん達も半信半疑だったが、念じてみると足になった。
そんな訳で、人魚さん達も世界樹の所へ案内する。
それで、人魚さん達だが普段から人間バージョンになれるけど、今までの人魚生活に慣れているので用がない時は人魚のままでいるとの事だ。
お花見に招待するのは人魚さん達だけでなく、セイレーンさんや雪・森の妖精さん達もだ。
ちなみにセイレーンさんの卵は、俺の懐にあったりする。
とりあえず、回復魔法をちょこちょこかけて気の循環などを良くしてみたりする。
で、卵を温めていると何か愛着が湧く。
10分もすると、俺が育ててもいい気がしてきた。
さすがにセイレーンさんに頂戴と言えないから自重したが …
で、みんなが世界樹の木を見ると、やっぱり呆然としていた。
特に妖精さん達は感動のあまり滂沱と涙を流していた。
あっ … セイレーンさん、ここに住んじゃダメだからね!
今、一瞬住みたさそうな顔を俺に向けたでしょ?
こりゃ、今日から住み始めた世界樹の巣が余程住み心地が良かったんだな。
はじめ遠慮していたけど、今なんて主張したからね。
人魚さん達も瞳をキラキラさせて桜バージョンの世界樹を仰ぎ見ているし。
とりあえず、みんなに飲み物を渡してお花見をした。
このお花見は深夜まで続いて、終わったというか最後は全員転寝していた。
▼
でも、楽しかったな♪
また今度、人が増えたら開きたいな!
お読み頂きありがとうございます。
今回の量を見てお分かりのように、私は毎日コツコツと書いておりました。
で、今回のように4~5日かけて1万文字くらいか、2~3日で4~5千字、はたまた10日くらいかけて2万字くらいのどれがくらいで更新すれば皆さんにとって丁度いいのでしょうか?
私は基本マイペースに平均1日1500字~2000字くらいで余程忙しくない限り書くペースは変わりませんのでアドバイスを頂けたらな…と。
ただ今回、アクセス数が激減して泣きそうになっていましたが…。




