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異世界の天気予報士「明日、天気になーれ」  作者: 藤崎日向
島に移住して貰おう!
32/95

第28話「森の妖精さん、現る!」

マルチビタミンのあれこれです。

すごーく有名なビタミン剤のメーカーで、ビタミンB1がですね1.5MG配合ってあるんです。

で、他の有名な医薬品のビタミンB1中心の薬には、100MG配合されているんです。

このB1は、摂りすぎても体から排出されて問題のないビタミンなのですが果たして1.5MGで本当に効果があるのかなーって思うんです。

相乗効果にも限度がありそうですしね。

他のビタミンも少ないんですよね

果たしてマルチは全部効くのか?全く役に立たないのか?判断に迷いますね。

5/4修正


◆◇◆◇◆◇◆◇


 前話のあらすじ

 人魚さんを助けた。

 虎の獣人さんの村に行った。

 で、翌日は休もうという事になった。


◆◇◆◇◆◇◆◇


 本日は、お休みの日である。

 たまには、アラクネさん達も含めてお出かけでもしよう。

 ……でも、いつもの街は飽きたなと思い女神様に相談する事にした。



(女神様、今日は皆でお出掛けしたいをしたいのですが、どこかおすすめのは場所ありませんか?)

「そうですね……。中央大陸にある一番大きな王国の城下町なんてどうです?」

(いいですね♪でも、私行った事がないのでテレポート出来ませんが……)

「それでしたら、私がテレポートで城下町の近くまで移動させてあげますよ」



 みんなの為にも遠慮せずに、この際素直に好意に甘えよう♪


(ありがとうございます、宜しくお願いします)



◆◇◆◇◆◇◆◇



 という事になったので、お銀とお糸やアラクネさん達に集まって貰った。

 今回は、お糸やアラクネさん達に人化して貰う。

 そのまま行ったら、色々と面倒だからね。

 お糸は先生で、アラクネさん達はこども化で、もうさながら幼稚園の遠足である。

 みんなの準備が出来たので女神様にお願いする。

 今回の休日は、皆への感謝を含めての慰安旅行みたいなものである。

 日ごろ頑張ってくれているお銀やお糸にアラクネさん達と一緒に町で遊びましょうという感じである。

 特にお糸やアラクネさん達は、ずーっと土木工事に従事して貰っているので、気分転換も含めてゆっくり楽しんで貰いたいのである。

 さあ、出発である。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 女神様に城下町近くの森の中に転移して貰った。

 ここから、城下町までおよそ5kmぐらいの距離らしい。

 まあ普通のお子様ならこの距離はきついが、ここにいるのは見た目は子どもだけど、中身はアラクネさん。

 ……何か聞いた事のあるようなセリフだな……。

 そのような訳だから全然問題ない。

 それどころか、アラクネちゃん達じゃ、はじめての森で少し興奮しているくらいだ。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 それにしても、この森は大きいな。

 しかも王都の近くなのに、ほとんど手つかずの自然だ。

 ……歩きにくいったらありゃしない。

 お銀やお糸にアラクネちゃん達は平然と歩いているが、さっきから俺は木の根っこにつまづいたり、枝に服をとられたり、この森のアトラクションを1人で堪能しまくっている。

 他の子達は、果物を取ったり、動物を追いかけたりなかなか楽しそうである。

 あっ……アラクネちゃん達、森の熊さんを追いかけ回しちゃ可哀想だから。

 子どもが熊を追いかけまわす光景はなかなかシュールである。

 でも、まあ皆楽しそうである。

 俺を除いてだが……。

 ちょっと考えてみて欲しい。

 他の子が果物取ったり、熊を追いかけ回しているのに誰もはぐれないのだ。

 俺は頑張って歩く。

 他の子達は、遊んでいるが進んでいるスピードは俺と一緒なのである。

 ……と、思っていたらお銀がいない。

 あっ……そういえば、ちょっと気になる事があるので離れますねと言っていた。

 普段、乗っているので今回は自由にさせてあげようかと思ったので森に出る時に合流してね♪と送り出したのだ。

 それすら忘れるくらい俺にとってこの森は大変なのだ。

 ちなみに自分自身に回復魔法をかけているので疲れていない。

 自分にちょとだけ?過保護な俺はそこら辺にぬかりはないのだ!

 っていうか、元気な状態でこの体たらくである。

 疲れていたら、みんなに迷惑をかける事は明白だ。

 今のところは、みんなの遊ぶスピードと俺の歩くスピードが同じくらいので問題ない。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 そろそろ森を抜けるかなと思った時に、お銀が森の妖精さんをくわえてやって来た。

 食べたらいけませんよ!ってお銀に突っ込もうかと思っていたが、どうやら遊んでいる場合でもなさそうだ。

 妖精さんが傷ついてぐったりしている。

 そんな妖精さんが、俺の顔を見て何かを伝えようとしたが、力尽きてお亡くなりになった。

 とりあえず、俺の目の前でお亡くなりになられても精神衛生的に悪いので、生き返ってもらう事にしよう。

 でもその前に、俺が妖精さんの血を見て気分が悪いので……とりあえず、妖精さんに洗浄をかける。

 これで血の痕跡はなくなった。

 次に自分に回復魔法をかける。

 とりあえず、貧血で倒れるのはまぬがれたが、気分の悪さはそこまでとれていない。

 どうやら俺の回復魔法も血を見たときの俺のショックをとるのはイマイチのようである。

 でも多少、気分の悪さが回復したので、妖精さんを生き返らせる事にした。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 妖精さんは、傷ひとつなく生き返ったものだからビックリしているようだ。

 この森の妖精さんだが、雪の妖精さんと同じくらいで20cmくらいのサイズである。

 見た感じは、ピーターパンに出てくるティンカーベルの様な感じだ。

 ……で、ふと思ったのだが、妖精さんの頭は4cmくらいなのである。

 その頭に入っている脳の容量はきっと鳥さんレベルではないのか?

 きっと3歩も歩くと忘れてしまうに違いないと真面目?に考えたが、ここは異世界でジャンルはファンタジーという事で突っ込まない事にした。

 深く考えてはいけないのだ!!


 ちなみにお亡くなりした瞬間の事も聞いたけど、どうやら寝ているような感覚で何も覚えていないというか記憶がないとの事だ。(やっぱり鳥さんだ)

 俺のちょっとした疑問が解決したところで、妖精さんのお亡くなりになった経緯を聞いてみた。

 お話を聞くと、キメラさんと縄張り争いをして負けて逃げている時にお銀に会ったらしい。

 そのキメラさんは、お銀を見て逃げたらしい。

 ……で、話を詳しく聞くと、キメラさんとの縄張り争いは、ずーっと前からの事でここ5年くらい前から均衡が崩れ、少しずつ侵食され今回の負け戦で仲間と散り散りになってしまったらしい。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 むー。それならという事で、妖精さんに俺の住んでいる島に移住しないかと提案した。

 後のない妖精さんは、話もそこそこに来ると言った。

 という事なので、皆には悪いけど、ここからお仕事である。

 とりあえず、アラクネさんには元のお姿に戻って頂いてミッションスタートである。

 今回のミッションは、妖精さんを確保する事である。

 キメラさんとは、戦わずに集めるのだ。

 ただし、あちらから攻撃してきたら反撃は可である。

 まあ、格上のアラクネさん達に戦いを挑むという事はないと思うが…

 お銀にも回収を頼む。

 お銀に関しては、問題外である。

 フェンリルバージョンに戻ったら、森に生息している動物の皆さんは伏せ状態である。

 ちなみに俺は、移動力がないので、待機である。

 とりあえず、皆には死んじゃった妖精さんも回収してくるように指示を出した。

 ここにいる妖精さんによると、仲間は全員で74人らしい。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 皆のお陰で2時間くらいで、妖精さん達の回収は完了した。

 お亡くなりになった方達も結構いたのだが、幸い蘇生出来ない妖精さんはいなかった。

 とりあえず、妖精さん達を回復させてから、再度島へ来るかの確認をする。

 結果は、満場一致ですぐにでも来たいとの事だ。

 まあ妖精さん達にとって、この森は物騒だしね。

 ……となると、妖精さんの住む場所には、森が必須である。

 しかも、森の中に池とその周辺がお花畑でないといけない。(俺のイメージ的に)

 あっ、湖の近くにログハウスも必要だな♪

 ……という訳で、この森の木を少し頂く事にする。

 この森は、木が多すぎて薄暗い。

 少し間引いた方が森にもいいかもしれないと思い、そこいらにある元気のない木や枯れかかっている木をジャンジャン回収する。

 その数およそ3000本である。

 土魔法は、アラクネさん達と森の妖精さん達が使えるので、1人あたり30本弱である。

 俺は、空間収納を開けっ放しにして待機していればOKである。

 お銀が風魔法で木を一気に持ち上げて収納する。

 見ていて圧巻である。

 とりあえず、お銀にはちょこちょこ回復魔法をかける。

 木を集めるところから始めて空間収納するまでの所要時間は、なんと3時間である。

 数の力はすごいと改めて感心したのだった。

 今日は、残念ながらもう町には行けそうにないので、女神様にお願いして自宅に帰してもらう。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 自宅に帰って来たが、まだ14時くらいである。

 まだ夜までに時間があるので、妖精さんの住処を作ってしまう事にした。

 妖精さんにどのような場所が好みかを聞いたところ

 『夏のような日差しがあって、木がいっぱいあれば嬉しい』

 との事だった。

 よし!まずは、夏の季節の場所に行って木を植えて森を作ろう。

 とりあえず、3000本分の穴を土魔法で掘って貰う。

 そこに俺が収納されている木を取り出し穴に入れていくのだ。

 どんどん取り出し回復魔法をかけていく。

 木にタッチして1秒で終わりである。

 森の中心部を除いて、だいたい4m間隔で木を植えていく。

 まるで、田植えをしているみたいだ。

 規模は違うけど、なんだかんだで植えるのに4時間ちょっとかかった。

 さすがにグッタリである。

 もうすでに陽も落ちかけている。

 とりあえず妖精さんに『これで寝れるかい?』と聞いたら、木の茂みに普段寝ているので全く問題ないとの事だ。

 それどころか反対に『こんなに居心地のいい空間を作ってくれてありがとう』 とすごく感謝された。

 とりあえず、明日も来る事を約束して自宅に帰った。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 翌日、お銀とお糸を連れて約束通り森の妖精さんの所へ向かう。

 他のアラクネさん達は、川を作る為に土木作業や牧場の家畜さん達のお世話など忙しいのだ!

 とりあえず昨日作った森もどきに行くと、妖精さん達が出迎えてくれた。

 あっ、そういえば、お互いに自己紹介をしていないのに気がついた。

 まあ、昨日はやる事がいっぱいあったし、妖精さん達に余裕がなかったので仕方ない。

 何と言っても、負け戦だわ、ある者は死んじゃったり、生き返ったりと妖精さん達もなかなか出来ない体験をいっぱいしたので、全く余裕なんてある筈もない。

 俺も慰安旅行から、妖精さんを助けたり、木を取ったり植えたりして皆に余裕がなかったのだ!

 一晩寝て、妖精さん達も少しは落ち着いたので、やっと少し余裕が出来たのだ。

 そして、先程の自己紹介に戻る。



◆◇◆◇◆◇◆◇



「昨日は、私達をお救い頂きありがとうございます。私の名前は『リン』と申します。助けて頂いた上に、このような素晴らしい住処まで用意して頂き、どのようにご恩をお返ししていいか検討もつきません。何かありましたら、一命を賭す覚悟ですので、遠慮なくお言いつけ下さい」

「丁寧な挨拶ありがとうございます。私の名前は小太郎といいます。昨日の事は、偶然の産物ですのであまり深く考えないようにお願いします。ただ、この土地の発展に協力してくれたら嬉しいです」

「小太郎様とおっしゃいますか。 私共に丁寧な言葉は不要です。私の事はリンと呼び捨てでお願いします。この土地の発展は、私共にとっても嬉しい申し出なので、一生懸命頑張ります」



◆◇◆◇◆◇◆◇



 との事である。

 ふむ、せっかくなので、ここにも世界樹を植えたいな。

 俺のイメージでは、普通のがいい。

 とりあえず、女神様にお伺いを立てる。

 問題なしとの事だ。

 要望として、10mくらいでお願いする。

 最近、女神様にお願いしてばかりだな……

 よし! 女神様にクリスマスプレゼントを用意しよう!

 とりあえず、妖精さんに世界樹の件を話す。

 あっ、泣いて喜んでいる。

 次に、池っぽいのを作る。

 土魔法で丸っぽく溝を作る。

 そしてしっかりと、土台を固める。

 そこに雨を降らせる。

 あっ、妖精さんが固まっている。

 言い忘れた……

 妖精さんに奇門遁甲スキルを話すと、俺に向かって跪いていた。

 もう慣れたのでスルーだ。

 で、次にログハウスを作る為に木材を取り出す。

 まあ、ログハウスといっても、小屋をちょこっと見栄えを良くしたものだ。

 お銀とお糸が慣れた感じで3時間くらいで作ってしまった。

 あとは、池の周りにお花畑を作るだけだ。

 とりあえず、土魔法で土に栄養を与えてから種を蒔こう。

 花が咲くのが楽しみである。

 妖精さん達にログハウス周辺の完成予想図をかいて見せた。

 妖精さん達の反応もいいようだ。

 あと、妖精さん達の食べ物を聞くと、花の蜜との事だ。

 ファンタジー万歳である。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 とりあえず、いつもの街に行って蜂蜜を買ってくる。

 だいたい5kg買って帰ると妖精さん達が大喜びである。

 そのまま食べるかと思いきや、水で8倍に希釈して飲むとの事だ。

 まあ、飲む量も少ない事だし、花の事もあるし5日後くらいに様子を見に来ようかな。

お読み頂きありがとうございます。

温かい感想を頂く事が多く、とても嬉しい限りです。


評価をされている方も、もうすぐ400人になります。

本当にありがたいので、この場を借りてお礼申し上げます。

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