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異世界の天気予報士「明日、天気になーれ」  作者: 藤崎日向
島に移住して貰おう!
31/95

第27話「人魚さん再び!」【改稿】

この季節、駅で郵便局の方が年賀状を売っていますが、昔ほど人が買っていません。

私も小学生の頃はたくさん年賀状を書いて出していた記憶がありますが、現在なんて5枚も書いていない状況です。

最近、季節感がだんだん無くなってきたのは、そういう行事みたいなのが無くなってきたからなのかもしれませんね。

では、季節感がもっとない…本文をどうぞ

5/4修正

◆◇◆◇◆◇◆◇


 翌日、小太郎とお銀は、みんなの食料であるお魚の在庫が少なくなってきたので確保する為に海に出掛けることにした。

 帰りに虎の獣人さんたちの村に行ってお魚を分けてあげよう!


 まず小太郎は、奇門遁甲スキルで海を割ってお魚さんを拾っていた。

 お魚を確保していると、この間の人魚さんに会った。

 人魚さんは、俺に会うなり



「あぁ、奇跡です……お願いです。 私の仲間を助けて下さい。

 みんな私と同じ病気になってしまったのです。

 まだ病気に罹って間もないので、どうにか普通の生活が出来ますけど、あと半月もしたら泳げなくなってしまいます」



 ふむ。 人魚さんにお話を聞くと、鱗の病気が人魚さん達の中で流行をしているのだそうだ。

 鱗の病気は、鱗が取れてしまう病気である。

 鱗が剝がれてしまうと、泳げなくなってしまうらしい。



「とりあえず、人魚の皆さんの症状を確認しないといけないですね。 私の名前は、小太郎といいますが、あなたのお名前を伺っても宜しいでしょうか?」

「失礼しました。 私の名前は『メイ』と言います。 小太郎様、どうか宜しくお願いします」



 このメイさん、見た感じ15歳くらいのかわいい色白の女の子だ。

 水色の長い髪に水色の尾びれがキュートである。

 ぱっちりした黒い瞳がとても印象的な人魚さんである。

 ちなみにお胸のサイズは並である。

 勿論、ホタテで隠してある。

 そう、ホタテは正義なのである!



 人魚さんの住処に行く為にメイさんの後を付いていく。

 ……いや付いてなんて行けないので、この近くの岩場に来てもらうことにした。 泳ぎで追いつくのは無理だ。


 しばらくすると、人魚さんたちがやって来た。

 その人数というと、およそ百人くらいである。


 とりあえず、病気の重い人の順に並んでもらいどんどん回復魔法をかけていく。

 最後にメイさんにも念のために、回復魔法をかけてあげた。

 治療は、四時間ちょっとくらいで終わった。


 鱗の病気だけの治療ならば、30分もかからない。

 ただ鱗の病気のせいで、体調なども崩している人魚さんが多かったので、少し体調を整えてあげたりしたので結構な時間がかかってしまったのだ。

 でも結構な時間がかかったと思っていたのは俺だけみたいで、人魚さんたちは、あまりの治療の早さに驚いている。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 この世界のお医者さんの場合。


 ①どこに違和感があるとか聞く。

 ②その上で、そこの状態を調べる。

 ③そして患部を治療する。


 といった具合なのだそうだ。

 ちなみに①から②まで約3日、②から③まで更に3日かかり、治療をはじまるまでに約一週間も放置の状態なのだ。


 ちなみに俺の場合は、簡単である。


 ①身体全体に罹っているありとあらゆる病気を治してしまう。

 ②停滞していた気を整えて、体力や気力を回復させて元気にする。


 以上である。

 所要時間は、1人あたり1分かからずである。



 患者さんとの問答がない為に、すごくペースが早いのだ。

 話す言葉なんて、



『はい、リラックスして下さい。 これから治療しますね』


 とか


『辛かったでしょ。 頑張りましたね』


 など、声を掛けながら治療をしていく。

 ……では何故、4時間ちょいくらいもかかったかというと、お礼を言われたり、その場で人魚さんが嬉しさのあまり泣かれてしまったりしたからなのだ。

 で、皆が治ったのでちょっこっとお話をした。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 俺の今住んでいる島のこと。

 俺が人魚さんに抱いている俺の素朴な疑問など。

 島のことを話していたら、メイさんが



「私たちも、小太郎さんの島に住んでいいですか?」



 と聞いてきたので、島民を募集しておりますので大歓迎ですよ。 と伝えると



「後で皆に伝えます。 絶対ですからね♪」



 と大はしゃぎだった。

 人魚さんは、ファンタジーの定番だし是非来て貰いたい!

 とりあえず三日後に皆さんの体調を見に来ますので、何か質問などあったらその時にお願いしますと伝えた。

 ……で、俺が人魚さんに素朴な疑問をわかりやすくQ&Aにしたのが以下の通りである。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 【折角なので人魚さんに普段聞けないちょっと気になる事を聞いてみました】


 Q.1 人魚さんは、肺呼吸ですか? エラ呼吸ですか?

 A.

 両方ともいけます。

 耳の後ろの方にヒレがあります、そこの裏にエラがあります。


 Q.2 普段どんな家に住んでいますか?

 A.  

 家族と一緒に洞窟の穴場に住んでいます。

 ちょっと、固いですがなかなか住み心地がいいですよ。


 Q.3 普段のお食事と食事風景を教えて下さい。

 そしてやっぱり、魚を食べるのは常に生で頭からですか?

 A. 

 まず普段の食事ですが、海草が多いですね。

 わかめは毎日食べています。

 食事風景というか食事の場所は、洞窟の穴場で食べてますね。

 海の中では、とてもじゃなく食べれませんから。

 基本、蒸して頭から食べてますね。 でも生はちょっと……


 Q.4 洞窟の穴場について質問ですが、そんなに都合よくそのような場所があるんですか?

 A.

 勿論、そう都合のいい穴場なんてありませんから、土魔法で作るのです。

 もしくは、ドワーフさんにお願いして作ってもらうとかですね。


 Q.5 男性の人魚さんが見当たりませんが、いらっしゃるのですか?

 A.

 いえ、いませんよ。

 私たち人魚は、アラクネさんたちと同じ女系族なのですよ。


 Q.6 では、どうやって子どもが生まれるんですか?

 A.

 それはですね、人間の女の子でいうと生理みたいな感じになりますね。

 月に5日くらい下半身を人間と同じ構造にする事が出来るので、その時に受胎しますね。

 ほとんどお相手をする殿方は、漁師さんですね。

 ですから、独身とされる方は私達の内縁の夫ですね。 ええ、毎月会いますよ♪

 えっ、どんな形態で産まれるですかって?

 普通に卵を1つ産むに決まっているじゃないですか。


 Q.7 不老不死の噂は本当ですか?

 A.

 ウソです。

 人魚の子は、親にすごく似ているので皆さん勘違いしていますね。



 【ありがとうございました】


 うん、なかなか人魚の生態が分かって満足だ。

 人魚って卵から産まれるんだね。

 そして俺の島に移住してくれればいいな♪



◆◇◆◇◆◇◆◇



 人魚さんと有意義な時間を過ごし、帰りに虎の獣人さんたちが作っている島の区に立ち寄った。

 家などの作業の進み具合と今日獲ってきたお魚さんを分ける為だ。

 虎さんの所に行くと、すでに仮住居の小屋は完成されていた。

 その小屋の周辺には、家を頑張って建てている虎の獣人さんたちの姿があった。

 皆、汗水を垂らしてお仕事をしている。

 その目には強い光があり、希望を持って頑張っているのがうかがえる。

 俺は、その光景を見ていると、1人の獣人さんが俺とお銀の存在に気づき



『小太郎様がいらっしゃったぞ!』



 と作業している人達に向かって叫ぶと、皆が作業の手を止めワラワラと俺の近くに集まってきた。


 とりあえず、村長さんや皆が集まって来たので、まずは回復魔法をかけてあげる。

 もう最近、定番になってきているが、これをかけると、疲れがとれて体調が良くなり空腹感まで解消するという万能魔法なのだ。

 空腹感に関しては、エネルギーが補充されるということらしくゼリードリンクを摂ったような感じに近い。


 皆に回復魔法をかけ終わって現在の状況を聞くと、思ったより早く家が完成しそうなので、この際に家に帰らずに一気に作ってしまい、住みやすい環境のこちらに少しでも早く移住させてあげたいとのことだ。

 村長さんが、そう言うとその他の皆もウンウンと、頷いている。

 とりあえず今日獲ってきた魚を村長さんにあげて、虎の獣人さんの所にそのことを伝えますねと言うと、大げさなくらいにお礼を言っていた。



 そんな訳で、獣人さんの村へと向かう。

 俺とお銀が村の入り口に着くと、守衛さんが俺たちの姿を見るなり走ってきた。

 そして早速あちらのことを聞いてくるので、とりあえず皆を集めて貰ってから話すと説明をする。


 早速広場に村の住民を集めて頂いてもよろしいですかとお願いすると、すごい勢いで走っていった。

 ちなみに集めて貰う際に、少し大きめのザルを持って来る様にお願いした。 守衛さんの顔に疑問がわいていたので、お魚を配ると言ったら『わかりました! 忘れずに伝えます』との返事で村中を走り回っていた。 地味にハイスペックだ。

 だが守衛さんの顔がちょっと綻んでいるのを知っている。

 きっと虎は猫科だから魚が好きと思った。


 皆が集まったので、今日のことを話す。

 当初、みんなが村に戻ってこないと聞いた時は、残念そうな顔をしたが、村長さんたちが頑張っているおかげで予定よりも随分と早く完成しそうなので村の方も準備を頑張って欲しいと伝えたら、皆の顔が引き締まった。

 子ども達も



『頑張ってお手伝いする!』



 とか心は一丸である。

 心が一丸になったところで、お魚を配ることにする。

 今回は、人魚さんからお魚はGET出来なかった。


 そりゃ、人魚さんたちは病気に罹っていたので仕方ない。

 そんな訳で配るのは、普通のお魚と貝類である。

 人魚さんと会うまでにそこそこ拾ってきたので、結構な量がある。

 1人あたりお魚2匹と貝類2個だ。

 お魚を配っていると



『そこまでして頂いて申し訳ありません』



 とか言っているが、皆さん顔が綻んで締りがない。

 この街は、海から離れている為か滅多に海の魚が食膳にあがる事がないらしい。

 たまに食膳にあがっても川魚であり、それすらもあまりないそうだ。

 そんな訳でとても嬉しいらしいのだ。

 村の皆に喜んで貰えてなによりだ。

 虎の獣人村での用事も済んだので、自宅に戻ることにした。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 虎さんの村を出たら、もうすでに夕方である。

 俺とお銀が自宅の前に着くと、お糸やアラクネさん達が出迎えてくれた。


 今日の夕飯は、網の上で今日海で拾ったお魚や貝を焼いてご飯と一緒に食べる。

 単純な料理だが、それだけに素材の美味しさが際立つ。

 味付けは、醤油・柑橘類のみである。

 酒類もあったが、微妙に日本の物と違うのでよした。


 なぜか、俺が1人で焼いて皆のお世話をしていたが、深く考えないことにした。

 食後の一時にお糸やアラクネさん達に現在の状況をいつものように聞いた。

 お糸によると、この辺りの溝の補修作業は終わったのだそうだ。

 なので次回からは、虎の獣人さんの区で土木工事をお願いすることにした。

 今日もお糸やアラクネさんたちが頑張ったのでご褒美の回復魔法をかけてあげた。



 なんか最近、前の世界より頑張っている気がするなという訳で、明日はみんな (小太郎とその眷属)でゆっくりすることにしようかな。

お読み頂きありがとうございます。

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