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異世界の天気予報士「明日、天気になーれ」  作者: 藤崎日向
島に移住して貰おう!
27/95

第23話「島の住人たち」【改稿】

最近、風邪が流行っているようです。

そんな時は、しょうがをオススメします。

あと、お餅も身体を温める効果が高いらしいです。

そーいえば、昨年くらいまで生姜がすごく流行っていました。

気になったのがミルクティに生姜ですが、あれって美味しかったのでしょうかねぇ?

私がオススメするのは、味噌汁に生姜です。

私は面倒なのでチューブの生姜を結構多めに投入します。

他にもチャーハンにたっぷり生姜を入れたりするので、大きめの生姜のチューブを使っています。

読者の皆様も生姜でこの冬を乗り越えましょう!

では、今回ちょっと多めの本文をどうぞ!

5/4修正

◆◇◆◇◆◇◆◇



 俺とお銀は、島に戻った。

 とりあえず、この島を1周することにした。 理由は気温を急に変えてしまったら、困ったり最悪生きていけない生物がいるかもしれないからだ。

 ふむ。 そうなると島全体を区分けにした方がいいなと思い、区を分けることにした。


 よし! そうと決まれば行動を開始しよう! ということでお銀の乗って島を1周することにした。

 今回ばかりは、他の生き物の命がかかっているので、モフモフは出来ないのだ……。



 お銀に乗って、生き物がいないか見てまわる。

 10分くらいしたら、ペンギンさんたちを見つけた。

 小太郎は、ここで大事な、というか致命的なミスに気づいた!!

 あれ? 俺はペンギンさんと会話なんて出来ないが、どうすればいいんだ?

 するとお銀が『小太郎様、お任せを』というので、お願いをすることにした。

 お銀がペンギンさんたちの前に行って唸るように鳴く。

 すると、ペンギンさんたちがお銀の指示した方向に移動していった。


 すごいぞ! お銀!!


 白熊さんを見つける。

 これも、ペンギンさんの時と同様にお銀にお願いする。

 お銀が白熊さんに指示を出すと、先程と同じ方向に移動して行った。

 あざらしさんもを見つける。

 やはり、お銀の指示通りに移動していく。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 そんな感じで、出会った動物たちにお銀がどんどん指示していく。

 俺はというと、出会った動物さんたちに片っ端から回復魔法をどんどんかけていく。 ペンギンさんやあざらしさんの集団もなんのそのだ! アラクネさんたちに毎日、回復魔法をかけてやっていたせいか全然疲れないのだ。


 そして回復魔法をかけたら、動物たちも俺のことを警戒しなくなり、俺に懐いて随分と可愛くなった。

 それにどうも俺の回復魔法をかけると、体調の回復だけでなくお腹の減りもなくなるみたいだ。 簡単にいうと、お腹がいっぱいで人に対して寛容になるみたいな感じだ。 お腹がすくと、イライラするからね!



 しばらくすると、何かフワフワと白いものが飛んでいるのに気が付いた。

 はじめは、雪でも舞ったのかな? と思ったのだがどうも違うようだ。

近づいてみると、羽の生えた13才くらいのちっちゃい男の子や女の子達が30人程、くるくると舞っていた。

 俺は、まさか! と思い、お銀に



「あの、フワフワしているのってひょっとして妖精さん?」



 と聞くと、お銀が



「はい。あれは、雪の妖精です。 普段は、滅多に姿を現さないのに珍しいこともあるものです」



 俺の運勢バンザイ! これですよ! ファンタジーには、妖精がつきものなんですよ!

 俺がそんな感慨に浸っていると、なんとその妖精さん達がやって来て



「あなたが、この島に世界樹を植えられたのですか?」

「ええ、そうですが」



 すると、妖精さん達がクルクルと俺を囲むように飛びながら



「お陰で、私達も住みやすくなりました。 ありがとうございます」

「いえ、こちらが勝手したから心配していたんですよ。 あと、こちらの気候をいろいろ変えたいと思うんだけど大丈夫ですか?」

「えっ……。 それは、どういう事ですか?」



 俺は、この島の気候を奇門遁甲スキルで区分けして、そこに困っていたりしている種族を住まわせて発展していきたいことを妖精さんたちに話す。

 ……で、もし出来れば北区という氷に覆われた地区に移動して頂けないかとお願いをする。

 すると、雪の妖精さんたちが



「元々、こちらの島の大半は、生き物が住んでいませんので大丈夫です。 それに、あの奇門遁甲スキルですか……伝説とされるスキルを持つ方がこの島にいらっしゃるのは、私たちとしても心強いですし、何より今まで刺激がなかったので、これからがとても楽しみです」



 どうやら、雪の妖精さんたちは移住計画に賛成のようだ。

 よかった。 反対されなくて。


 妖精さんたちに他に住んでいる生き物がいるかと聞いたところ、もういないとのことだった。

 ただ、ここからちょっと離れた海域には、少しいるとのことだ。

 そういえば、人魚さんも居たしね♪


 そうだ! 妖精さんたちにも回復魔法をかけてみよう。

 お魚がいっぱい貰えるかもしれない。

 そして妖精さんたちに回復魔法をかけると、どのようになるか調べてみたい!

 早速、妖精さんに回復魔法をかけさせて貰えないかとお願いしたら『いいですよ』と快諾されたので、早速1人1人にかけてみる。

 回復魔法をかけてみたら、なんと妖精さんたちが淡く発光した。

 淡く発光している妖精さんに『身体の調子はどうですか?』と聞いたところ、なんか今までにない力が溢れてくるとのことだ。

 なんかその発光がとても綺麗なので、奇門遁甲スキルで妖精さんたちの周りの温度を下げて世界樹の周りに居てもらったら幻想的なお花見になりそうだ。

 これは、是非とも実現させてみたい。

 女神さまも来るかな?

 このことを妖精さんに話すと、世界樹の傍に行けると大はしゃぎだった。

 もちろん返事は『イエス』である。

 近いうちに世界樹のある場所に招待することを約束し、指定した場所に移動をお願いする。



 とりあえず、今日のところは、そんな感じである。

 自宅に戻って、みんなと今後について話し合おう。

 ……多分一方通行になりそうだけど。

 何でもかんでも賛成するからね。

 

 そういえば、昨日も一昨日もアラクネさん達に回復魔法をかけてないことに気づいたので、寝る前にベッドでみんなにかけてあげた。

 みんなも幸せそうな顔で寝ているし、疲れや不満はこれで解消だ。

 俺も寝る時にお銀をたっぷりモフモフしたので大満足である。

 お銀も幸せそうに横になっている。

 さて俺も寝ようかなと思った時、あることを思いついた。

 これは、女神様にお願いしないとな!

 ということで、お願いしながら寝ることにした。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 気が付くと、俺は神界に立っていた。

 ここは、知らない天井だと言うべきなのだろうか? 判断に迷う。 そんなお馬鹿な考えに浸っていると、相変わらずの美声が俺の耳に届いた。



「小太郎様が自分から、こちらに来るのは、久しぶりですね」



 案の定、美しいこの声の持ち主は、女神アルテナ様だ。

 今日も相変わらず神々しいお姿なので、とりあえず拝んでおく。 何か御利益があるに違いない。

 南無~。 もう一度心を込めて『南無~』



「いつも不思議に思うのですが、その『南無~』って何ですか?」

「女神様に出会えて感謝しているとか、崇めているとかを一言で表す、それは素晴らしい言葉です」

「それでしたら、私も小太郎様にしないといけませんね。 ナムー♪」

「あっ、それ違いますから!」

「これは、神様や女神様にする作法で、人間にする事ではありませんから」

「でも、たまに小太郎様のお姿を見ていますと、他の方々も南無~♪ってしてますよ」

(↑虎の獣人村で村人たちが小太郎を拝んでいるのを見てたらしい)

「そんな事は、ありませんよ」

「では、こちらをご覧下さい」



 水晶のような物を取り出し、獣人さんの村で小太郎が村人に拝まれている風景が写しだされる。


 『これは、違うんです!』と、小太郎が弁明するもダメだった。

 次回からは、お互い出会ったら『ナム~』する事になった。

 なんか、インドのナマステっぽい挨拶になってしまったなと思ったが、まあいいか♪ と諦めた。


 ところで、今回はこの『南無~』で来た訳ではないのだ。

 俺は女神様にお願いに来たのだ。

 そろそろ元の世界ではクリスマスなのだ。

 ちなみに今居る所は、思いっきり春である。

 俺は花が咲き誇る春も好きだが、俺も日本人なので季節感も大事にしたいのだ!

 そして今日妖精さんにあった時『ピカーン』ひらめいたのだ!

 世界樹が桜になった。

 それなら、世界樹がモミの木でもいいんじゃないかと。

 そういう訳で、お願いは2つである。

 世界樹の樹を北区に植えたいというお願いと、モミの木バージョンをお願いしたいということだ。

 ちなみに、モミの木バージョンは高さ10mくらいにお願いした。

 何故なら飾り付けとか大変そうだからだ。 10mでも十分大きいしね。


 女神様に地球のクリスマスのお話をして、世界樹の樹のことをお願いする。

 女神様は『いいですけど……』と言われ、まさかの『クリスマスパーティは、私も参加しますね』とまさかのサプライズゲストになってしまった。

 もちろん、みんなには当日まで内緒である。

 反対なんて野暮なことはしませんよ!

 なぜならクリスマスには奇跡が起きるというのは定番ですからね♪



 何かその後は、女神様とクリスマスの話やらお正月の話で大盛り上がりした。

 ……で結構、長い時間お話しをしたら明け方近くなったらしいので、少し名残惜しかったが戻る時間になった。

 女神様は俺と久々に話したので、とても楽しかったと言っていた。

 次回、会うことを約束して神界から出る。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 朝、起きると早速、世界樹のところに行き、枝を1本貰うことにした。

 相変わらず俺が触ると、まるで意志のあるようにキレイに折れる。 女神さまの力かな?

 そしてお銀に乗ると、雪の妖精さんのいるところへと向かった。

 その道中、動物さんたちに会う度に回復魔法をかけたので、雪の妖精さんのところに着いたのが、お昼過ぎになってしまった。

 俺が妖精さんの所に着くと、妖精さんたちがワラワラやって来た。

 そして手にしている木を見せて『これが世界樹の枝だよ』と説明すると、クルクルと俺の周りを飛んだりして大興奮だった。

 で、この木を植えるから大事に見守って欲しいと言うと



『任せて下さい』



 と息を合わせたようないいお返事だった。

 そして、植え終わったので自宅に戻ることにした。

 帰りもテレポートで帰らずに、違うルートで自宅へと向かう。

 帰りの道中も、動物さんたちに会う度に回復魔法をかけてあげる。

 さすがに、全員一気にテレポート出来ないから、少しでも回復させてあげたいのだ。 こちらの一方的な都合だしね!

 自宅に着いたら、もうすでに夜だった。

 そこで、俺はある事を言うのを忘れた言に気づいた。

 それは……。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 翌日、お銀と雪の妖精さんのところに向かった。

 当然、その道中で出会った動物さんたちには回復魔法をかける。

 妖精さんの住処に着くと、妖精さん達がすごい勢いでこちらにやって来た。

 『世界樹が一晩で大きくなりました』とか『あれは、世界樹ですか?』とか、それは大騒ぎだ。

 そうなのだ。

 俺は、妖精さんたちに女神様にお願いした事を話すのをスッテンテンに忘れてしまったのだ。

 そのことを妖精さんたちに話すと(女神様がゲストで来る事以外)クリスマスがくるのが、とても楽しみですと大喜びだった。

 モミの木バージョンになったことも説明したが、世界樹のチカラは変わらないので問題ありませんとのことだった。

 それより、早く飾り付けをしたいと言ったので、今度街で飾りを買ってくるから、みんなで飾ろうと提案したら、クルクルと回るスピードがさらに激しくなっていた。

 そして、明日もう一度島を回って、まだここに着いていない動物さんをテレポートさせてから、奇門遁甲スキルを使う予定だ。



 さて島の改造までもう1歩というか、これから始まるんだな。

 とりあえず、虎の獣人さんの住む場所を最優先に作らないとな。

なかなか大変でござるな。


お読み頂きありがとうございます。

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