表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の天気予報士「明日、天気になーれ」  作者: 藤崎日向
異世界生活を少しでも快適に!
21/95

第17話「待望の家が完成した!」【改稿】

ドリンク剤の事②

漢方薬の入っているドリンクは、よく振って飲んだ方がいいです。

何故かというと、生薬が沈殿している事が多いからです。

振らないで飲むと、始めは薄味で、最後が濃厚ってな感じになります。

効きそうな部分が沈殿しているのでもったいないですからね。

では、本文をどうぞ。

5/3修正

 エルフの里に行ってから、3日ほどたった。

 その間に俺とお銀は、家の中に必要なものを作ったり、生活するのに必要な物を街に買いに行ったりしたりして過ごしていた。

 そして、やっと俺たちの住む家が完成したのだ。

 ここまでくるのが長かったよ。 もう外で寝なくていいんだ!



◆◇◆◇◆◇◆◇



 【家がやっと出来たのでちょこっと紹介】


 外観のイメージとして、ひと昔前の田舎の木造小学校のような感じになっている。 もちろん石じゃなく木造の2階建てだ。 まさに昭和の分校ってな感じかな。 しばらくはここに住む予定だけど、いずれちゃんとした日本家屋が出来たら、ここは宿舎にでもする予定だ。



 【玄関】


 イメージは昭和の旅館のような感じだ。 入り口の横には小太郎が作った下駄箱が鎮座してある。 他にお銀やアラクネさん達用に足を洗うたらいがある。



 【個室】


 部屋:広さは、小学校の教室くらい。

 1階に1部屋 小太郎とお銀用。

 2階に5部屋 お糸とアラクネ達用

 部屋には……。

 小太郎用:本棚・クローゼット・箪笥・ベッドが2個・机とイスが1組

 アラクネ達用:クローゼット2個・ベッドが6個・机とイスが2組


 ※小太郎には、クローゼットなど必要ないと思われるが、いずれ宿舎にする予定なのと何も置いてない部屋というのは寂しいという点から置かれている。

 ちなみに、クローゼットや箪笥には、せっかく作ったのに空っぽなのは、イヤ!という訳で、少し入れているみたいだ。



 【風呂場】


 浴室 :広さは、旅館の大浴場くらい。 結構広めである。 男女別になっている模様。

 脱衣所:旅館の脱衣所くらい。

 浴槽 :ちょっと広めで、アラクネさん本来の姿で3体くらい入れる。

 子ども化すれば全員入れるくらいと少し広い。

 桶  :とりあえず10個ほど作った。

 お湯 :奇門遁甲スキルの天変地異のお陰で温泉になっている。

 アラクネさんの土魔法で湯船から出たお湯は、外の排水溝に流れるので安心?



 【食堂】


 台所 :広さは、教室と同じくらいになっている。

 食器棚:お糸の手作りで下にはアラクネ特製の布が敷かれている。

 元のいた世界の食器と、こちらの食器が半々くらいある。

 水瓶 :小太郎が買った異世界情緒のある水瓶。



 【トイレ】


 トイレ:男性用が4つ。女性用も4つ。 必要なので取り付けた。

 深くは言うまい… 1階に各2つと2階に2つだ。

 はい……和式2つと洋式2つにした。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 小太郎は、完成した家をみたが、なんとなく周囲の風景が殺風景である。 む~! とりあえず花壇でも作ろうかな。 そういえば、お糸たちにもらった植物の種に『お花の種』があったはずだ。 早速、土魔法でレンガを作って花壇を完成させる。 そして、種を蒔く。 種を蒔いた後に気づいた。 風景がほとんど変わっていない事に……。

 蒔いてすぐに咲く花なんて、あるはずがないのだ。 ……とはいえ、せっかく蒔いた種を取って、新たに咲いている花を取るのもナンセンスだ。


 む~、どうしたものかと考えていたら、ある事をひらめた。

 家の近くにエルフの森にある世界樹の樹を植えたらいいんじゃないのか? なんか異世界っぽくていい感じだ。 そんな訳で、エルフの里に行こう!

 今回は、ちゃちゃっと貰って帰るだけだから、1人で行こう。


 エルフの里に行って、この間の偉い人に世界樹の件をお願いする。

 本当なら断わるところだが『世界樹を元気にして頂いた恩があるので』との事で、世界樹のところまで案内される。

 世界樹は、先日より生命に満ち溢れており、いたる所に新芽が生えていた。 俺が、木の枝に触れると自分から切り離したかのように枝が折れた。 これには、同行していた偉いエルフの人も驚いたみたいで、『世界樹も小太郎様に感謝しているんですよ』と言っていた。

 とりあえず、エルフの人にお礼を言って、折れた箇所に回復魔法をかけた。



 それと、世界樹へのお礼として、この周辺の温度を25度にして、3日に1度の周期で雨が降るようにした。 このことをエルフの人に言ったら、俺の手を取り涙を流して感謝していた。 俺の用事が済んだので帰ろうとすると、エルフの人がキレイな翡翠色をした腕輪をくれた。 何でもこの腕輪は、エルフとの友好の証であり、これを付けていればどこのエルフの里に行っても歓迎してくれるらしい。

(本当は、小太郎を間違えないようにする為が目的の腕輪である。 世界樹を元気にしたというのは、はっきり言って偉業であり、知らぬは小太郎だけである。 ちなみにこの腕輪を見たら、丁重におもてなしをしなければならないというルールがエルフの中で出来上がっていた)



◆◇◆◇◆◇◆◇



 俺はエルフの里から帰ると、早速みんなに世界樹の苗木を見せる。

 お銀はこの前一緒に行ったので、世界樹を見ていたが、お糸たちは世界樹を見るのがはじめてだったらしく、ずっと見ていた。 お糸に聞くと、世界樹は結界の張られた箇所にある為、限られた者にしか見れないとのことだ。 そのような伝説に近い樹が見れて感動しているとのことだ。 しばらく好きに見せ、少し落ち着いてきたところで、家からちょっと離れた所に植えると説明した。

 この世界樹は大きくなるから、近いと家が大変なことになるからね!

 俺の持ってきた世界樹は、苗木といっても高さが1M近くある。 もうちょい大きくなれば、さぞかしこの景観も良くなるだろう。 世界樹を植え終わったので、家の中に入ることにする。



 家の玄関に入ると、新築特有の木の香りがする。 木造立てなので、木のいい香りだ。 この匂いを嗅ぐと心が落ち着く。

 玄関で靴をぬいで、まずは自分の部屋に行った。 結構な広さだ。 卓球台を2つくらい置いても大丈夫なくらいだ。 まあ、アラクネさんたち6人くらいならベッドもあるし、丁度いいだろう。

 お糸やアラクネさんたちは、寝る時だけ人化するらしい。 お腹に回復魔法をかけて、そのままベッドで寝たいとのことだ。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 次に風呂場を見に行くことにした。 う~ん! まさしく旅館に来たみたいだ。

 浴室に入ると硫黄の香りがうっすらとする。 湯船に手を入れると、ちょっと熱めのしっとりとした湯だ。 お糸たちは、こっちに来るまで川で洗っていたので、手をおっかなびっくり入れている。


 ちなみに俺は、こっちに来てから生活魔法で簡単に済ませている。

 まあ魔法は簡単でいいが、あっと言う間に終わってしまうので、疲れが取れないし(次の日には、体調万全だが……)、ゆっくりとリラックス出来ないのだ!

 風呂の中で、ぼ~っとする時間は、貴重なのだ。 そして、お風呂から出たら牛乳を飲みたいな。


◆◇◆◇◆◇◆◇



 最後に台所に行く。 玄関と似た造りである。 半分土間である。

 土間の部分には、石が敷き詰められているので、ほこりなどが舞うことはない。

 土間には、カマドと水瓶と調理台と簡易式冷蔵庫がある。 簡易式冷蔵庫は、陶器の入れ物の半分が氷で、半分が食材を入れる所である。 氷は、お銀の氷魔法で1ヶ月は溶けない特製の氷である。 俺やお銀がいなくても、簡易式冷蔵庫があるから食材など問題ない。



 土間から上がった通常の部屋と同じ所は、食器棚とちゃぶ台がある。 みんな一緒に食べれるように、ちゃぶ台が3列ある。 旅館の宴会の席のようにした。 ちなみに、お糸やアラクネさん達は人化して食べることになる。 そうしないと、全員一緒に食事を取ることは無理なので仕方ない。 ちなみに人化しても味覚や他の感覚等は、通常の時と変わらないとのことだ。 ただ、歩くスピードや高さがなくなるので、作業をしたりする際には不便とのことだが、食事や睡眠に関しては問題ない。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 家の中を見学を終えたので、先にお糸たちにお風呂に入ってもらって、俺は食事を作ることにする。

 お風呂の入り方等は、先程見に行った際に教えておいた。

 家を頑張って作ったのは、お糸たちなのだから、1番はじめに入る権利は彼女たちにこそある。

 彼女たちは、はじめは俺に入ってくれと言ったが、俺の気持ちを伝えると先に入るということになった。



 ちなみに今日の料理は、すき焼きだ。 やはり、台の上で食べる食事はいい。 ゆっくり食べられる。

 食事を終えたら、しばらく部屋でゆっくりする。

 そして、寝る前にお糸達の部屋をまわって、お腹に丁寧に回復魔法をかけてあげる。 みんな、幸せそうに失神している。 このまま、オネムだな。

 さて、自分の部屋に戻って寝るかな。 俺がベッドに入ると、お銀が入ってきたので、モフモフしながら寝る。

 やっと、スタートラインにたった感じだ。

 さてと、今日は寝るかな。 良い夢が見れそうだ。

お読み頂きありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ