第15話「衣・食・住を改革しよう」【改稿】
今回は、前書きっぽいのを書きます。
昨日、閑話で「アラクネ: ??化」 というのを入れました。
まだお読みでないのでしたら、宜しければご覧下さい。
では、本文をどうぞ。
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◆◇◆◇◆◇◆◇
【住む家を建てよう編】
とりあえず、家を作るのだ! もう今さら、多く望まない。 最低限、屋根と壁さえあればいい! 屋根バンザイだ。
とりあえず、皆で住めるようなでっかい家を作ろう! 田舎の分校みたいなのをイメージしてと。 その作り方を知識から取り出す。 本当は、昔の日本家屋のように縁側などがあり、落ち着いた雰囲気にしたかったのだが、それはまた今度、時間の出来た時にでもじっくりと作りたい。
俺が完成図を棒を使って地面に書いていく。 ざっと大まかな見取り図を書いてみる。
みんなで食べるちょっと大きめの食堂や手足が伸ばせるちょっと広めのお風呂なども欲しいなぁ……。 うん! 総檜みたいなのがいいな。 俺の空間収納に入っている高級木材なら、それに近いのが出来そうな感じだな。
あっ……そうだ!
外に露天風呂を作ろう! 温泉をひいてさぁ。 何か俺の奇門遁甲スキルの天変地異あたりで出来そうな気がする! 家畜君たち用の露天風呂もいいかもね! そしたらリラックス出来て美味しい牛乳が出来るかも。 まあ、ここらのはもうちょとしたら考えよう。
俺が設計図を描いているとお銀やアラクネさん達がワラワラと集まってきた。
「小太郎様、これは家ですか?」
「うん、俺もそろそろ野宿から卒業したいからな」
「主様、随分と広そうですが?」
「そりゃ、みんなと一緒に住むから広くなるさ」
『私達もよろしいので?』
「当然だよ! もうみんな家族みたいだしね!」
『…………!』
あれ? なんか皆、肩を震わせている。
「皆にももちろん手伝ってもらうさ。 俺たちの家だからな」
『はい!!』
うん! とっても良いお返事を頂いた。
よし! 皆から良い返事をもらったので、早速行動を開始する!
とりあえず、空間収納から高級木材を取り出す。 作る手順は、家畜君たちの小屋と同じだ。 お糸以外のアラクネさんたちに頑張ってもらうことにした。 アラクネさんたちには、後で回復魔法でも掛けてあげれば問題ないだろう。
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①お銀に前回と同じく風魔法で木材を切って貰う
②アラクネさんたちが頑張る
③アラクネさん達たち労う(ねぎらう)為にご褒美バージョンの回復魔法を使う。
④みんな失神する
②~④が1日のローテーションだ。
③の前に食事をする。
④のみんな失神→そのまま就寝となる訳だ。
さすがに家畜さんたちの小屋と違って、1日では出来ない。 だいたい出来上がるのに1週間くらいを予定している。 幸いこちらの世界では、土魔法という必殺技があるので土台などの基礎作業は、比較的というかほとんど時間がかからない。
まあ、作業のスケジュールが決まったので、その間にお銀とお糸で台所でも作ろう!
と、いうわけで……。
【食生活を改善しよう: 台所作成編】
現在の状況としては、完全にキャンプ料理である。
カレー・焼き魚・焼肉
こちらに来て作った料理は、これだけだ。 料理のレパートリーを増やす為にも台所が必要である。 まあ、家が出来ないと台所の有無もないのだが……。 だが、家も1週間もすれば出来上がるので、必要な物を準備したい。
とりあえず、以下の物を用意する事にした。
①食器棚
元の世界の食器などが、空間収納にいっぱいあるので、高級木材で作る事にした。 設計図は、頭の中にあるので地面に書いてお銀に風魔法で切ってもらう。 お糸に組み立ててもらう。 ……で、完了だ!
(ちなみにお糸を含むアラクネ達は、とても器用である。小太郎は並かな……)
②かまど
キャンプの本の中に書いてあったので『かまど』も作る事にした。
まず、お糸が土魔法でレンガを作る。 俺が組み立てる。 あれ……?網がない。 仕方ない……後でお買い物だ。
③水瓶
作れない事はないけど、異世界っぽいデザインのが欲しいので、買いに行く事にする。 よ~し!センスのある物を探すぞ!!
④テーブルとイス
みんなで一緒に食べられるようにしたい。
とりあえず、高級木材で作成する。 とりあえず、早急に必要な物は、これくらいかな。
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【洋服を見直そう編】
最後に洋服である。 俺の服は、この世界に来てからずっと同じ服である。 寝る前と朝起きた時に、生活魔法の洗浄を行っているので汚れていないのだが、せっかく異世界に来たのだからこっちの服を着てみたいのだ。 ただし、下着は向こうの世界のものを使用する。 そういえば、元いた世界の洋服の生地を持っていたな。 何種類か買って、物づくりにおいて、万能感のあるアラクネさんたちならきっと作れるだろう。 あっ……そうだ! アラクネちゃんの子ども用や、お糸先生用の服も一緒に探してあげよう。
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【街へ買出しに行こう編】
買い物リストを作成する。
①網
②水瓶
③洋服
④食材
( ↑そろそろ前回の分が無くなりそう。 主に肉が)
今回も、俺とお銀で行くことにする。
お糸やアラクネさんたちは、組み立て作業でとっても忙しいのだ。
今回もテレポートで行ってもいいのだが、お魚を補充する為に天変地異で海を割ってお魚を回収しながら行くことにする。 前回行った際、人魚さんをケガさせてしまったので、狭い範囲で海を割りながら慎重に進むことにした。 美味しそうなお魚や貝類を回収しながら街に向かう。
街には、お昼過ぎくらいに着いた。
まず市場に行って、肉を買うことにする。
「小太郎様、まずはお肉を買いに行きましょう」
どうもお銀が焼肉に目覚めてから肉に対する執着が強くなった気がする。 まあ、もともと狼系なので肉食なのだが……。 そんな訳でお銀と市場に向かう。 途中、獣人をはじめて見た。 ただ残念な事に狼族のおっさんだったが……。 何故に俺のハイパーな運勢は、こういったところで全然活躍をしないのだろうか?
テンプレ的には美少女が奴隷や、ならず者に襲われて困っているとかで、お近づきになりそうなものだが、全くといっていいほど、そのようなことが起きないのが不思議で仕方ない。 まあ肝心のお肉は、店が明日から改装すとかで破格の安さで手に入れる事が出来た。 ハムっぽいのも手に入れられたし、目的自体は達成出来たのだがどうも納得いかない。 ただお銀は、とても満足そうだ。
次に、台所に必要な物を買いに、いつもの道具屋さんに買いに行く。
網は、少し大きめのを10枚くらい買っておく。 水瓶を探しているとお勧めを聞くと、青銅製の水瓶を奨められた。 なんでも青銅製の物は、水が腐りにくいのだそうだ。 俺から言えば、水は天変地異で問題ないし、テレポートですぐに手に入れることが出来る。 ただ奨められた水瓶は、何か異世界っぽい微妙な形である。 そうだ! 俺は、こういう物を求めていたのだ。 俺は、他にも同じような微妙なデザインの水瓶を5つくらい買った。(ここにあった全部)
値段は、通常の陶器製の水瓶の5倍くらいだったが、非常に満足だ。 俺は、店主に礼を言い店を出た。
※普通の水瓶の形は元の世界と大差ない。
ちなみに小太郎の買った水瓶の製作者は、この後100年に1度の奇才と評価され、小太郎の水瓶は、日本円で1つ1000万を下らないという価値になる。
最後は、洋服である。
まあ、適当に歩いていれば良い店が見つかるだろう。 お銀とトコトコ歩いていると、案の定5分もしないうちに洋服屋さんが見つかった。 ふむ。 なかなか落ち着いた感じのする店である。 お銀を店の前に待たせて店内に入る。 店内を見渡すと、アラクネの糸で作った服がすごい金額で売られていた。 その額、金貨100枚(日本円で1000万円)だ。 そういえば、アラクネさんの作ったシーツも商人さんに馬鹿みたいな金額で売れたし、冷静に考えたらそれくらいするのも納得だ。 ……てか、俺の島だとアラクネさんお手製の物が多いな。 しかも、鶏のクッションまでアラクネさんたちのお手製だし、贅沢なこと極まりない。
そんなことを考えていたら、なんか購買意欲が急になくなり、落ち着いた服を数点と、アラクネちゃん用とお糸先生用に店員に奨められた洋服を数点買って店を出る。
所要時間は15分だ。
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そろそろ、陽が暮れて来たので島に戻ることにした。
今日の夕食は、もちろん焼肉である。 お銀、大満足である。
この小説も随分と落ち着いて着ましたので、感想受け付けを始めました。
1週間で1個感想くらい頂ければいいかなといった具合です。
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↑ こちらに関しては多そうなので




