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異世界の天気予報士「明日、天気になーれ」  作者: 藤崎日向
はじめての異世界。
15/95

第12話「新たな島の住人」【改稿】

おすすめ小説②

ちょっと血が出たりしますけど、峰 隆一郎先生の小説が面白いです。

なんというか、圧倒的ですね。

特にチャンバラシーンとか…

凄まじい描写ですよ。

まあ血が苦手な人には無理かもしれませんが。

17歳以上に推奨ですかね~

5/3修正

 翌朝、早速テレポートで老夫婦の牧場へと行く。

 老夫婦から



「牛たちを可愛がってあげて下さいね!」



 と言われたので、



「モチロンです!」



 ……と爽やかな微笑みを付けて返してみた。

 あれ? なんで2人とも苦笑いなんですか? とっておきのキメ顔なのに??

 お銀にも同じ顔でやっみたら、



「ステキです!」



 と言われた。 ふふふん! この魅力がわかる人? にはわかるのだ。

 老夫婦に案内してもらって、仲間になる牛達の所までいった。

 もうお銀と俺は、顔を見せているので大人しいものだ。

 で、以下が仲間になる家畜さん達である。



 牛 :10頭 ♂1・♀9

 ヤギ:3頭 ♀3

 鶏 :40羽 ♂3・♀37



 以上、全部で53匹が島にやってくる事になる。

 老夫婦にお礼を言って、何度かに分け島にテレポートする。

 島に戻ると、アラクネさんたちが牛たちを集めまとめる。 牛さんたちは、人間と違ってアラクネさん達を怖がらないみたいだったので、一安心である。

 次に、一頭ずつに回復魔法を使って元気にする。 せっかく住人? になってくれるんだから、みんな健康でいて貰いたいからね♪ 俺が回復魔法をかけていると、そのうちの一頭の牛に少し違和感を感じたので鑑定をしてみると、どうやら妊娠をしているようだ。 とりあえず、その牛に念入りに回復魔法をかけてあげる。

 全部の家畜に回復魔法を掛け終わったかなと思っていると、いつの間にかお糸を含めたアラクネさんたちもちゃっかり並んでいた。 まあ、追い返すのも可哀想なので、軽く回復魔法をかけてあげた。 



◆◇◆◇◆◇◆◇



 家畜さんたち全員に回復魔法をかけ終わったので柵に入れる。 家畜さんたちの住んでいた牧場とこの島の気温がだいぶ違うので、3日に1度回復魔法をかけながら、牛達がこっちの気温に慣れさせるという方法で問題を解決することにした。

 むむっ! アラクネさんたちがすごく期待する眼差し。 仕方ないので、しばらくアラクネさんたちも3日に1度回復魔法をかけることにした。

 そしたら、すごく喜んでいたので調子にのって、20日に1度は丁寧に回復魔法をかけてあげると提案をしたら俺に祈りを捧げて異様な熱気になっていた。



「死んでも頑張ります!」

「小太郎様こそが、神です!」

「私は、あなたの為に生まれてきました!」



 それ、全部間違ってるから……。 死なれても困るし、神なんて論外、俺の為に生まれてきたって……。 それにこの世界には、ちょっと前に来たばかりですから。 心の中で否定するも、お糸を含むアラクネさん達のテンションは高まるばかりだ。 まあ、やる気いっぱいで困る事ないし放っておこう……(そして小太郎は逃げ出した)



◆◇◆◇◆◇◆◇



 【ちょっと気になる小太郎流の回復魔法の仕方】


 通常版:お腹辺りに手をあて、2秒ほどで完了。 魔力消費は1程 

 体調を整えたり、軽度病気の回復をする。 5日に1度のアラクネさんたちは通常コレをかける。


 丁寧版:お腹に円をかけるように撫でる、所要時間およそ5秒。 魔力消費は3程 

 アラクネさんたちのご褒美バージョン。 この為にアラクネさん達は日々頑張れるのだ。


 けが版:患部に3~5秒で解決する。 魔力消費は1~5程

 材木商の子どもにはこれをかけた。



 重態版:両手でお腹と胸に手をかけ、約10秒で解決。 魔力消費は30程

 お銀やアラクネさんたちのかかった病気治療はコレ!

 アラクネさんたちが、元気な状態でこれをかけて貰ったら、違う世界に逝っちゃうかも……


◆◇◆◇◆◇◆◇



 さて牧場も出来たし予定通りと思ったが、小屋を作るのを忘れていた。

 まだ、陽も高いしすぐに作れば間に合うかなと思い、高級木材10本程取り出した。 お銀は探すまでなく傍にいるから、



「お銀、悪いけど木材を切ってくれない?」

「わかりました。 どれくらいの大きさにしますか?」



 と言ったので、高級木材の1本をノコギリで切って見本を渡す。 お銀は前回と同じように風魔法で木材をスパパッと切っていく。 ……ああ、俺の大工な技術はなかなか上達というか更新されていかないな……。 俺は、お銀に切って貰った木材で小屋を作ろうとすると、さっきまで大興奮だったお糸を含むアラクネさんたちが



『是非、私達にお任せください』



 と声を揃えていうので、任せてみる事にした。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 【すると、どうでしょう。(某番組感覚でお楽しみ下さい。)】


 さっきまで何もなかった土地に立派な小屋が3つ出来ています。

 牛たちの小屋は、1頭1頭のスペースにはかなり余裕があり、牛たちはきっとストレスを感じないでしょう。 しかも2つ開いたスペースには、いつでも出産出来るようにアラクネさん特製のお布団付き!


 それだけでは、ありません!

 牛小屋から少し離れたヤギ小屋には、ふかふかの牧草絨毯が敷かれています。 これでいつでもヤギたちは快適な寝る場所と美味しいご飯を好きな時に好きなだけ食べられるでしょう。


 最後に鶏小屋ですが、大きな居住スペースまた、臭いが篭もらない様、天井付近には少し窓が開いており、そこから新鮮な空気が入ります。 また、1羽ずつ(♂も含む)にアラクネさん特製のフカフカクッションがあり、いつでもリラックスした状態で卵を産む事ができるでしょう。



 【小屋の説明おしまい】



◆◇◆◇◆◇◆◇



 そんな感じでアラクネさんたちは、3時間程で3つの小屋を作るという離れ技を俺に見せ付けた。

 えっ……俺? アラクネさんたちの働きを見ながら、お銀をモフモフし続けたよ♪ アラクネさんたちの動きがすごいんだもん! 俺が行ったら絶対に邪魔になるじゃん……。


 小屋が無事に完成したので、中を見学する。

 俺はここで、大事な事をふと思い出した。

 牛・ヤギ・鶏に家(小屋)がある。 しかも、オール高級木材である。 鶏に至っては、専用のフカフカクッションまである。

 ……で俺(お銀やアラクネさん達もだけど)はというと、青空の下で布団。 これは何かの罰ゲームだろうか……。


 そんな暗い気分でいると、お糸とアラクネさんたちが俺の傍まできて、何かを期待する眼差しで見ている。 大丈夫!! わかっているって!



「はい、皆。順番に並ぶ!」

『はーい!』



 俺が言うと、アラクネさんたちが『キャッキャ、ウフフ』とスキップでもしそうな感じで並ぶ。 ふむ、アラクネさんたちがスキップしたら、かなりシュールな絵になるに違いない。 想像すら出来ないが、是非1度見てみたいな。

 俺がお馬鹿な妄想している間に並び終わったようだ。 3時間で、こんなに立派な小屋を作ってくれたので、



「今日から3日間、皆のお腹に丁寧に回復魔法をかけてあげるから、明日も食事が終わったら順番に並んでいてね!」



 俺が感謝を込めて、大サービス宣言をすると、



「本当ですか!」

「今日は寝れないです!」

「絶対にこの3日間は死ねないです!」

「もう私たちと結婚をして下さい」



 とか、歓喜の嵐だった。 そんな感じで、1体ずつ回復魔法をかけていたのだが、半分近くが掛け終った途端、幸せのあまり失神してしまうという、とんでもない事態になった。

 「明日、やめた方がいいいかな」と軽く呟くと、「回復魔法を掛けてくれないくらいでしたら、私を殺してください!」などの悲鳴があったので、慌てて否定した。 あぶない、あぶない。 絶対にアラクネさんたちに回復魔法を忘れたらいけないな!


 そんな感じで牛さんたちを無事小屋に入れたら、もう夕方になっていた。

 なんとか、終わったかな。

 ちなみに、牛たちのお世話は、アラクネさんたちが順番にやってくれるそうだ。

 よし! これで、やっと自分たちの家に取り掛かることが出来る。



 今日の夕飯は、焼肉だ! 牛たちを見ていたら食べたくなった! あれ? 牛たちが震えている……。 大丈夫! 君たちは食べないからさ! 焼肉は、お銀やアラクネさん達に好評だった。 特にお銀には大好評だった。



 こらっ、お銀!



 牛さん達を見てヨダレを垂らすのはやめなさい!

 怖がっているでしょ!!

お読み頂きありがとうございます。

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