第11話「牧場を作ろう」【改稿】
ドリンク剤の事①
ドリンク剤ですが、温度によってかなり味が変わります。
常温ですと、甘みが強くなります。
反対に冷やすと、甘みが薄くなります。
女性向けのドリンク剤は、冷やさないで、そのまま飲む方が美味しく感じられる事が結構多いです。
冷やさない方が身体が冷えませんしね。
では、本文をどうぞ
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朝起きたので、最近恒例となっている確認作業をしよう!
今回は、島に住んでいる人? 達の確認だ。
まずは、現在住んでいる人? だ。 神獣1匹+アラクネさん達30体。
……で、これから加入する動物たちは、牛10頭+ヤギ3頭+鶏40羽。
あれ? 人っぽいのいないじゃん。
神獣と魔物(蜘蛛の進化版?)と動物しかいない。
……で、俺のいる島の規模は北海道くらいだな。 そして俺が王さまです。
あれ? 何かこの感覚、懐かしいぞ。 まさかこれは、リアルなム〇ゴロウ王国じゃないか!!
……俺は、一体どこで選択肢を間違ったんだろう? どうして俺は、異世界の島で野生(?)の王国を建国してしまったんだろう……。
悩んでも状況は変わらない。 変える為の1歩だと信じて頑張るしかないな。 ……うん。 とりあえず、昨日の作業の続きをして、この事は忘れよう!
◆◇◆◇◆◇◆◇
えーと、まずは作業工程を決めた方がいいな。
優先順位を決めて行動して行かないと全てのことが中途半端になる可能性が高いな。
①アラクネさん達の住んでいた森から採ってきた木50本を植えよう。
いつまでも空間に収納して置く訳にもいかないし、やっぱり何もないこの景色をどうにかしたい。
②牧場を作る為に高級木材で柵を作ろう。
変更点:当初、牛達? を眷属化しようと思っていたが世界のバランスを崩したくないので眷属化はしない事にした。
変更しない点:当初の予定通り、家畜を連れて来るのは1週間後(現時点だと5日後) 不老不死にしないと決めたのだから、ちゃんとした場所を用意しないとね。
③草を刈ってこよう。
まだ、腐葉土を撒いただけなので、家畜さん達のエサになるような物がないので老夫婦の牧場から少し牧草を貰ってきて育てよう!
これでよし! 頭に入っている知識をフル活用して立派な牧場を作るぞ!!
……ちなみに昨日はみんな野宿だ。
肉体的な疲れは一切ないが、精神的な疲れみたいなのは少しある!
牧場を作ったら家だな。 畳も布団も我慢する、ただ屋根と壁が欲しい。
俺の切実な願いなのだ……!
◆◇◆◇◆◇◆◇
まず、始めに木を何処に植えるかだな……。
バラバラにするよりもある程度でまとめてしまった方が管理しやすいかな。
よし! なら他も、東西南北で区を分けた方がいいな。
奇門遁甲スキルもあるしね。
まず北の区は、家など建物を。 南の区は、森林など植林を。 東の区は、牧場など家畜区域。 西の区は、畑など食べ物を作るなど中心に。
おっ!これでなかなかいいんじゃないか。 他のみんなにも意見を聞いたけど、なかなか好評だった。 そうと決まったら早速、木を植えていこう。
まず、昨日収納した木々をアラクネさん達の土魔法を使って植えていく。 アラクネさん達は、人数がいっぱいいるので楽そうだが、お銀は1人? なのでなかなか大変そうだ。
「お銀、あんまり無理しなくていいぞ」
「小太郎様、昨日よりは楽になりましたので大丈夫です」
って、なんか尻尾が垂れているじゃん。 まあ、昨日よりは元気だが無理するなよ。 アラクネさん達とお銀の頑張りで、お昼くらいには木が植え終わった。 しかも、昨日の苗木まで植え替えるという驚異のスピードだ。 さすがにお銀はグッタリしていたが……。 よし、お銀の頑張りもあって①の木を植えようは完了だ!
次に、柵作りだ!
先ず最初に、頂いた高級木材を出す作業から始める。 大黒柱にもなうような高級木材で柵を作るのは、かなり勿体無い気もするが、生憎それしか手元にない。 とりあえず、30本ほど出す事にする。 よし! 貰ったノコギリで俺が頑張って切るのだ! お銀よ、さっき頑張ったからゆっくり休むのだ。 後は俺に任せろ! 俺は、心でそう思いながら、ノコギリで木を切り出した。
・
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2時間後。
貰った高級木材で一本に付き、だいたい20本の材料が出来る。
『ギ~コ~、ギ~コ~』
俺は頑張った! 俺は二時間をかけ、高級木材を一本切った。
お銀は、まだ休んでいる。
アラクネさん達は、何やら糸を出している。 ……何に使うんだ?
・
・
・
さらに一時間後。
『ギ~コ~、ギ~コ~』
『スパッ!!』
『ギ~コ~、ギ~コ~』
俺は要領を得てスピードがあがり、先程の半分の時間で一本を切れたので二本切り終えた。
お銀は、まだ休んでいる。
アラクネさん達は、何やらまだ糸を出している。 本当に何に使うんだろうか?
・
・
・
さらに一時間後。
『ギ~コ~』
『スパッ!!』
『ギ~コ~、ギ~コ~』
俺は要領を得てスピードがあがり、先程の半分の時間で一本を切れたので二本切り終えた。
お銀は、疲れが取れたみたいか起き上がったみたいだ。
残り、26本だ! あれ?一本計算が合わないな? まあ、切った本数は増えているし深く考えるのはよそう。
・
・
・
さらに1時間後。
『ギ~コ~』
『スパパッ!』
『ギ~コ~』
『スパパッ!』
俺は何か目覚めたみたいだ。 いつの間にか10本を終わらせていた。
あれ? お銀が見当たらないなあ。
よし! 残り16本だ!
・
・
・
さらに30分後。
『ギ~コ~』
『スパパパパパパパパッ!!』
『ギ~コ~』
『スパパパパパパパパッ!!』
ふぅ~……なんとか全部終わった。
お銀よ。 ありがとう♪ さっきで気付いていたよ。 それにてもお銀の風魔法すごいな。 俺っていらない子じゃん……。
あっ、やっぱりお銀の尻尾が垂れているな。 『お銀、お疲れ様』と感謝して頭を撫でてあげる。 おっ、尻尾が元気に振り振りしているぞ。 そっか~、そっか~これくらいで元気になるなら、いっぱい撫でてあげよう。 頭やお腹などを10分くらい撫でてあげたらお銀が満足したみたいなので、お糸達を探しに行こう。
お糸や他のアラクネさん達はたくさんの糸を作っていた。
みんな疲れた顔をして糸を作っていたので、お銀にご褒美の撫で撫でをしてあげたように、何か出来る事は無いかと聞いた所、病気の時にして貰った回復魔法がとても心地良かったとの事だったので、あの時の5分の1程度の魔力で30体全員に回復魔法を掛けてあげた。 なんか回復魔法を掛けてあげたら、うっとりとしていた。 特にお糸は、半分夢の世界にいた。 あれ? お銀にも回復魔法を使った事があったので聞いた所『確かに温かくて気持ち良かったですが、その程度ですよ』との事。 どうやら、アラクネさんだけみたいなのでホッとした。 でも『次回からも頑張ったら回復魔法をかけてあげるね』と言った後のお糸を含めたアラクネさん達の目がギラギラしてちょっと怖かった。
ちょうど、時間的にも頃合だったので、夕飯にする事にした。
さすがに、昨日もカレーで今日もカレーだと皆も可哀想なので、海で拾った貝とお魚達にした。 アラクネさん達は、海のお魚を食べた事がなかったらしく、なかなか好評だった。 まあ、山だから海のお魚なんて食べないよね。
さて、今日は早めに寝て明日に備えるかね。
今日も土の上かと思ったらアラクネさんが自分達の糸で作った布団をくれた。
(俺だけの分じゃないよ、全員分だよ)
アラクネさんの布団は、汚れにくく肌触りが極上だ。 ちなみに俺の布団の糸は、お糸が作った特製らしい。
前のシーツより全然いい!! 『ありがとう』と言ったら嬉しそうに微笑んでいた。 今日から、気持ちよく寝れると思うとちょっぴり嬉しかった。
◆◇◆◇◆◇◆◇
小太郎は、朝気分良く目を覚ました。
「やっぱり、布団で寝ると疲れが取れた気がするな! ただ、32人? 全員が地面の上に直接布団を敷いて寝ているのを見ると、かなりシュールだな」
そうなのだ! 俺だけでなくアラクネさん達やお銀に至るまで布団で寝ているのだ。 モチロン、変形布団だ。 お銀の場合、寝袋っぽい布団だ。
アラクネさん達は、なんか鏡餅みたいになっている。 敷いているかは疑問だが、そこは見逃してもらいたい…… 当然アタマの部分が蜜柑である。 普通はお銀と一緒の布団で寝るのがテンプレ的に正しいが、この小説は変な意味で裏切る。
とりあえず、起きたので行動に移る。
昨日、木を切り終えたので、柵を作成する事にしよう。 あっ、縛る縄がない……。 仕方ないので、買いに行く事にする。
まあテレポートで一瞬だし、この間の道具屋で買うことにしようか。
さっさと行って、とっとと帰ることにしようとしたら、道具屋の主人に30分ほどつかまった。 ……が悪い事ばかりでないのが俺だ。 縄より針金の方が簡単だよ!と教わり針金を格安のお値段で譲ってもらった。
今度、アラクネさんにシーツでも作って貰ってプレゼントしてあげよう。
とりあえず、買って帰ってきたのでさっさと作業を終えてしまおう。
アラクネさん達に柵の作り方を教える。 万能に近いお銀もこればかりはさすがに、無理だ。
あの子は、人化じゃなく中型犬化のスキルを間違って覚えたからなぁ。 あれって、進化じゃなく退化だよな……。 お銀には可哀想だから言わないけど。
まあ、お銀の主人である俺も間違った異世界の過ごし方をしているし、きっといい主従コンビなんだろうな。
お糸よ、お前だけは正しい道を進んでおくれ!
◆◇◆◇◆◇◆◇
「お糸、そっちの方はどうだ?」
もう柵作りも終盤である。 こちらは、もう完成したのでお糸の方にも声を掛ける。
「はい、こちらで終わりです」
「よし!なら完成だな」
どうにか今日中に柵が出来上がった。
そろそろ陽が落ちてきたし、夕飯でも食べて寝る準備でもしようかな。 それにしても、頑張って仕事をすると時間が早く過ぎるもんだ。 まだ、15時くらいかなと思っていたら、すでに18時だもんな。 なんとかならないもんかね。
「太陽よ~ちょっと戻れ~」ってなんちゃって(笑)
ちょっと奇門遁甲スキルで遊んでみる。
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……ちょっとした出来心で、やってみただけなんだ。
まさか本当に15時になるとは……。 俺の生活魔法の時間が15時を指している。 他の皆は、呆然とした……と思ったら、ひどく興奮している。 あぁ、そんなキラキラした目で俺を見ないでくれ……。 こっちは、罪悪感でいっぱいなんだから。
「小太郎様! これが小太郎様の力なのですね!」
そうだけど、違うんだ。 そんなつもりで、やった訳じゃないんだよ!
「主様、素晴らしいお力です。一生付いてきます」
あ~、お糸よ何度その言葉を言えば気が済むんだい?
『これが我が主君のお力。出会えた事に感謝します』
あぁ……誰も突っ込まない↓
とりあえず、俺は、今の時間を戻すべきか戻さないべきか考えた。
で、これが異世界全体に影響している事なので頭を抱ええた。
だって、すぐに変えていいかわからないし、もう個人の問題じゃないでしょ?
そんな時、女神様から通信があった。
そりゃ、あるよね~。勝手に時間を変えちゃったんだからさ……。
「小太郎様……今、時間を戻されましたでしょうか?」
あ~……普段ゆったりめな女神様の口調が、ちょっと早口になってる。
もう、諦めて怒られよう……。
(はい、奇門遁甲スキルで太陽が戻らないかなあと思い、試してみたら戻ってしまいました)
「……」
あぁ……そりゃビックリするよな。 もう早めに謝ってしまおう。
……やっぱり誠意を見せて土下座にしておこうかな。
(本当に申し「素晴らしいです!!!!」えっ)
「そのような事までお出来になるんですね!」
(怒ってらっしゃらないのですか?)
「特に重大な被害がありませんし、旱魃に比べたら問題ありません」
(……そうですか、ところで、15時にしてしまったのですが、どうすればいいですか?)
「このままでいいんじゃないですか?」
あれ? そんなに軽くていいのか?
異世界だと、これが普通なのか?
俺が混乱していると、女神様が
「私としては、その能力が大変に心強く思います。 他の方ならまだしも、小太郎様が持っていらっしゃるから私としては、安心なのですよ。 今回、昼にしてしまったのも、ただの偶然なんでしょう?」
(はい、おっしゃる通りです)
「もう小太郎様は充分に反省しておりますし、私としては、今後何かあった時にこの能力が役に立つ時があるかもしれないと思い、それが分かった事を嬉しく思います」
そのような感じで、女神様との通信も終わった。
予定外の方法で時間が出来てしまったので、牧場に行く事にした。 とりあえず、始めに俺とお銀で行く事にする。 何も言わずに、アラクネさん達を30体を連れていったら、卒倒してしまうだろう。 アラクネさん達は、異世界の一般の人達の考えでは魔物だし、その1体だけでもベテランの冒険者を軽く凌駕する。それが30体ともなると、想像するまでもない。
まあそれは置いといて、今回もいつも通りにやる事を箇条書きしてみる。
①アラクネさんの事を話す。
②あと残り3日ほど預かってもらうのを確認する。
③エサとなる牧草をもらう。
④牧草のなっている土を少し分けて貰う。
とりあえず、現状ではこれくらいだ。 そうと決まったら、早速実行に移る。
その前にまず、あの牧場の天気を晴れにして気温を25度にしよう! ふむ、これで大丈夫だ。 よし、お銀行くぞ!
まず、あの老夫婦に挨拶に行こう! 手土産は、人魚からの高級魚1匹とアラクネさんに貰った高級果物を2個にしよう。 物事を円滑に進めるには、下準備が必要だしね。
老夫婦とアラクネさんに貰った高級果物を一緒に食べながら、この果物はアラクネさんに貰った物で実際には大人しい魔物だとお話をしたら、老夫婦は驚きながらもアラクネさんを迎えいれる事を了承してくれた。 といっても、さすがに30体を一気には厳しいと思い、お糸だけを連れてくる事にした。
そんな訳でテレポートで島に行ってお糸を連れてくる事にした。
島に戻るとアラクネさん達が、俺が老夫婦に手土産を持って行くのを見ていたらしく2枚のシーツを向こうで話している間に作ってくれていた。
「主様、私達の作った物は、人間達にとても喜ばれると聞いた事があります」
「そうだね。この間の街でも超といっていいくらい高級品だったし、実際に始めて触った時は俺もあまりの素晴らしさに感動すらしたよ」
それを聞いた、お糸を含めたアラクネさん達の目がウルウルしている。 俺が褒めただけで、そんなに喜ばなくてもいいでしょう。 まあ、それは措いといて。 アラクネさん達は、1体1つずつで計30枚作っていた。 小太郎は、手土産30枚をGETした。 頑張ったアラクネさんたちには後で、お腹に回復魔法をかけてあげよう!
◆◇◆◇◆◇◆◇
アラクネさんお手製のシーツの手土産は抜群だった!!
始めは、少し腰が引けていた老夫婦もアラクネさんから貰ったシーツを手にした途端、その触り心地に感動してお糸の両手を握りしめてお礼を言っていた。
それから先はトントン拍子に話は進んだ。
とりあえず、②から④の件は快く承諾してくれた。
そんな訳でテレポートでアラクネさん達を呼んで、とっとと作業を終わらせよう。 アラクネさん達に手伝って貰って、牧草や土を空間収納に入れる。 全部貰うと生態系に影響を及ぼしそうなので、1割くらいを貰いアラクネさん達の土魔法でその後を上手く整備してもらった。
お銀?あれ?どこに行ったのかな?お散歩かな? まあ、お銀に関しては心配してない。
俺より能力が高く万能だからね。 お願いだから血まみれの獲物だけはやめてくれよ。 しばらくしたら戻ってきたので、とりあえずモフモフしておいた。
全ての予定していた作業が終わったので、老夫婦にはお礼を言って島に戻った。
もうすっかり、夜だ。 今日は1日、俺のせいで3時間通常より長かった……。
まあとりあえず、今日の作業はお仕舞いだ。
島に戻ると俺がカレーを作って皆に振舞う。
なんか皆、残念な顔をしているが俺は譲らない。
まあ前回よりは、食べるスピードが上がっていたので少しは慣れたのだと思う。
味も前回より美味しく出来ているし、次回は能力更新のお陰でもっと上手に作れるだろう。 俺のカレーに対する愛に終わりはないのだ。
ご飯を食べ終えると、今日のシーツのご褒美にアラクネさん達のお腹に回復魔法をかけてあげた。 前回より気持ち良かったらしく、皆さん恍惚としていらっしゃる。 俺もお銀をいっぱい撫でて、その日は就寝した。
◆◇◆◇◆◇◆◇
【動物さん達の加入まであと3日】
今日は、もらった牧草を植えてみよう! まず始めに、空間収納した土を取り出す。 その土と『呪いの山』の肥料を混ぜて、この辺り一帯に撒くことにする。 お銀の風魔法とアラクネさん達の土魔法のコラボで、どんどんと作業が捗っていく。 昼前には、作業が終わったので、昼からは牧草を植えることにするとしよう。
牧草を植えていると、……というか、このような作業をしていると自分が本当に異世界にいるのか、地球にいるのかわからなくなってしまう時が少しある。 まあ実際、周りは人外だけだから傍から見た光景だけを見れば異世界100%だが、やっている作業自体は地球のものと何ら変わりない……と思ったら、アラクネさん達とお銀がちゃちゃっと魔法で終わらせていた。
ああ……俺の感慨が台無しだよ! 俺のちょっとセンチな気分どっかに行っちゃったよ!
気分も何もなくなったので、俺が作業している分もお願いすることにした。
結局、その日の夕方前には、牧場を作るという作業は完了した。
残り2日は、奇門遁甲で牧草が育つのに最適な環境にして馴染ませようかな。
◆◇◆◇◆◇◆◇
【動物さん達の加入まであと2日】
なんだかんだで、今日までずーーーっと休んでいない!
……という事で今日は一日ゴロゴロだらだらする事にした。
前日の夜に、明日は何もしない宣言をした。 ポツダム宣言もビックリだ!
……なので、今日は何もしない。 なので、まず1番始めにする事はお銀をモフモフしながら撫でる作業だ。 お腹も撫でる……。
あ~これだ!俺はこれをする為に生きているんじゃないかと思う。 尻尾をモフモフしていると癒される。 お銀も嫌そうな素振りをしないので、半日モフモフし続けた。
次はお糸を含めたアラクネさん達だ。
まず、昨日は
『お疲れさま~』
という事でお腹に回復魔法を1体ずつ普段より長く丁寧にかけてあげた。
何かアラクネさん達は腰砕けの状態になった。 あっ、お糸違う世界に行っている。 アラクネさん達に『回復魔法をするといつもこうなってしまうの』と聞くとどうも俺限定のようだ。
まあ確かに、回復するたびに腰砕けになったら、戦闘中に回復魔法など使えなくなってしまう。
それと、毎回俺の回復魔法レベルが上がっているらしく、ちょっと魔法をかけられただけでも気持ちがいいそうだ。 しかも魔法を掛けられるとすごく体調が良くなり、糸も以前より沢山でるし、これまでにない滑らかさと強度を持つようになったとの事だ。
そんな話を聞いたので、5日に1度はお腹に回復魔法を掛けてあげる約束をしてあげた。 アラクネさん達が泣いて感謝していたのでおおげさだなと笑っていたが、目が真剣だったので茶化さないでおいた。 ……だって、怖いんだもん……。 あっ、お糸? うん。 喜びのあまり、まだ違う世界に行ってるよ。
そんな感じで有意義な1日を過ごした。
◆◇◆◇◆◇◆◇
【動物さん達の加入まで残り1日】
昨日はゴロゴロしたので、気分がすこぶるいい。 お銀もアラクネさん達もみんな元気いっぱいだ!
今日は、家畜さん達のエサを買いに街までお買い物だ! 牧草だけだと、全部食べ尽くされちゃうかもしれないし、鶏は牧草を食べないでしょ。
そんな訳で街に行こう!
お糸やアラクネさん達を引き連れて行きたいが、周囲の目がこわいので、いつも通りお銀のみだ。
お糸が一緒に行きたそうな目をしていたが、心を鬼にして街に繰り出した。
とりあえず、市場で果物や野菜をいっぱい買う。 空間収納にバンバン入れていく。 なんか市場のおっさんから、今日は気分がいいとか言われ、1つ買ったら3つおまけみたいな感じでどんどん量が増えていく。 市場の物を1人で半分くらい買ってしまった。
(2/3はおまけだったが)
今回も人間のおっさんでかなり残念だったが予想以上の物が買えたので満足だ。
よし!準備は整った。 後は、明日を待つだけだな。
お読み頂きありがとうございます。




