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月が綺麗過ぎて草w 明治の文豪が令和に転生して、web文壇で、ざまぁで無双しすぎる件 草生え過ぎてワロスで大草原www 〜吾輩は猫である2026爆誕〜  作者: 山口灯睦


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第1章:【緊急】新宿御苑にガチの漱石(大島紬w)いたから保護してみた

「……死んだはずだったんだわ」


吾輩、夏目金之助は、確かにそう確信していた。


大正5年12月。


冷たい胃の痛みと共に、愛する家族に囲まれ、吾輩の物語は幕を閉じた。……はずだった。


だが、どうだ。


今、吾輩の尻の下にあるのは、冷たい木製の椅子ベンチ


そして目の前に広がるのは、帝都・東京の面影を微塵も残さぬ、鋼鉄と硝子の巨塔ビルが空を突き刺す異様な光景であった。


「おのれ、、、。文明開化を通り越して、もはやここは天上の国か。否!」


思わず叫んだ自分の声に驚く。


着ているのは、なじみ深い大島紬。


私の体を包むその渋い布地だけが、唯一の拠り所であった。


だが、周囲の「猿」たちは違う。


肌を露出した奇妙な布切れを纏い、耳に白い豆のようなものを詰め、奇怪な音を立てて走り回っている。


「いや、吾輩の神経がバラバラになりそうだわ」


呆然とする吾輩の傍らを、一人の男が猛烈な勢いで通り過ぎていった。


汗をかき、目に刺さるような桃色の奇妙な衣類を纏ったその男は、一瞬、吾輩を「背景」の一部として切り捨てたかのように見えた。


だが、数歩先で、その「桃色の猿」の足が、不自然なほど急激に止まる。


まるで映画の逆再生リバースのように、男は一度立ち止まり、首をこちらへ回した。


二度見、だわ。


男は、信じられぬものを見たと言わんばかりに、数歩、後退バックして戻ってきた。


そして、震える手で懐から「小さな光るスマホ」を取り出し、吾輩の鼻先に固定するように構え、奇怪な早口で独り言を唱え始めたのである。


「(小声で早口)えー、皆さんおはようございます! 今、朝の新宿御苑でジョギング中なんですけど、マジでヤバいもの見つけちゃいました。これ、見てください。、、、はい、ドーン!」


男は不躾に、その光る板を吾輩の鼻先に突きつけてくる。


金之助:「君、失礼だね。その板は何だ。僕の魂を抜き取り、印画紙に焼き付けるつもりか。礼儀を知らぬにも程があるんじゃあないかね?」


編集者:「え、しゃべった!! しかも語彙力が明治ガチ勢!! おじさん、コスプレですか? それとも何かの配信? 漱石先生に似すぎてて、衝撃なんですけどwww」


金之助:「ソウセキ……。そうか、君は、僕を知っていると言うのか。だが、それにしても僕を感電させようとするのは重ねて失礼だね」


編集者:「(カメラに向かって)皆さん聞きました!? 『感電』とかパワーワードすぎるww これ、ガチのなりきり垢だわ! 緊急で動画回して大正解でしたwww」


男は「ガチ、垢」などという奇怪な呪文を唱えながら、ニヤニヤと笑っている。


(……ガチ? いま、この男はガチと言ったのか?)


吾輩は、その男の吐き出した、耳に突き刺さるような奇怪な音を反芻はんすうしてみる。


明治の世に、そのような不躾な濁音の言葉は存在しない。……とすれば。


(……カチ。即ち「徒歩」か。なるほど、この男は、己のこの浅薄な動画配信という行為を、馬にも乗れぬ身分の「徒歩かち」の如き卑しい業だと自嘲しているのだわ。……なんという深遠なる自虐。令和の猿は、己の卑しさを自ら「カチ」と定義するほどに、自意識が歪曲されているのか?)


金之助:「くっ。もうよい、案内せよ。吾輩は、胃弱でも食せる、甘くて、宝石箱のような……そう、文明開化の味がするものが食べたいのだわ」


編集者:「あ、それならすぐそこのコンビニ行きましょうw よし、保護します! 令和の文豪(仮)、爆誕の瞬間ですよこれ!!」


これが、後に「令和の文豪(なりきりw)」として全人類を大草原に誘う、金之助の第二の人生の、あまりに「無理ポ」な幕開けであった。

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