表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/39

第25話 恋人からのSOS

今回は蒼視点からのスタートです。

時刻は深夜二時を過ぎたころ。


飯田家のリビングにあるテレビに映った恋愛映画は、もう終盤に差し掛かっていた。


主演の二人が、唇をくっつけている。


「キャー!!やばいやばい、しちゃったよ!?チューしちゃった!!」


「沙也加さん、いくら何でも興奮しすぎでは?こういう映画でキスシーンはエモいけど、かなり定番だと思うんですけど……」


隣で騒ぐツッキーに、冷静な対応の美月ちゃん。


かなり均衡を保ったいい二人組だなと思いつつ、ツッキーの隣で突っ込むのは私だと、少々嫉妬してしまった。


別に女の子が好きなわけじゃないんだけど……


あれだ。


懐いていた犬が、家に遊びに来た他人にデレデレしたときのあのもどかしさ。


まぁ、犬なんて飼ったことないのだけれど。


それにしても、恋愛映画なんて久しぶりに見たな……


中学の頃にツッキーと見たのが最後だっけな。


茶武郎と付き合いだしてからは、リアルで恋愛を感じられるから余計に見なくなっていたし。


はぁ、早く茶武郎に会いたいな……


茶武郎との初キスへ思いを馳せていると、スマホが振動する。


せっかく私のラブストーリーの記憶が蘇る所だったというのに、一体誰だコノヤロー。


内心でイライラしながらスマホに視線を落とすと、メッセージアプリに通知が来ているようだった。


送信元は……茶武郎!


ちょうど考えているときに連絡なんて、やっぱり私たち通じ合っちゃってるなー!!


なんてのんきなことを考えながら、メッセージの本文に視線を落とす。


内容は……


『充壊しちゃった!助けて!』


一体なんのこっちゃと思ったけど、続けざまに送られてきたメッセージでその疑問は解消された。


ところどころ誤字脱字なんかもあったりして、茶武郎らしいなと思う。


はぁ、可愛い。


思わず口元がゆるゆるになってしまう。


が、今はツッキーと美月ちゃんが隣にいる。


スマホを見てニヤニヤしていたら、茶化されるに違いない。


唇に力を込めて表情を硬くしながら、届いたメッセージを読む。


中身を要約するとこうだ。


茶武郎の親友である飯田君が、ツッキーのアプローチが恋愛なのか友情なのかを測りかねていて、悩む飯田君に『じゃあお前はどう思っているんだ』と茶武郎が尋ねたところ、飯田君はかえって悩みこんでしまって夜も寝られないらしい。


うん、実にあの二人らしい。


キャンプの光景を想像していると、もう一件着信が来る。


内容は……


ふむふむなるほど。


どうやら、一肌脱ぐ時が来たようだ――

お読みいただきありがとうございます。

この作品を気に入ってくださった方は、ブックマークや高評価を付けてくださると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ