第99話 【クリーン】で呪いのタロットカードを「浄化」し、天使のヒヨコが覚醒する
4話更新の2話目です
数日後、ネットオークションで落札した「呪いのタロットカード」が届いた。
木箱を開けた瞬間、部屋中に陰鬱な魔力が充満した。
「うっ……! 気分が悪いです……」
「これが、お金じゃ買えない『厄』の味ね!」
アイリさんは嬉々としてカードに手を伸ばそうとする。
俺はそれを制した。
「危ないですよ。アイリさんの精神まで汚染されたら困ります」
俺はカードを手に取り、【クリーン】を発動した。
カードの表面に付着している魔力的な「汚れ」、すなわち**『呪い』**の成分を徹底的に分解していく。
「――【クリーン】、汚染分解」
バチバチ!
タロットカードから、黒い靄のようなものが噴き出し、すぐに白い光に飲み込まれて消えた。
カードは元の美しい絵柄に戻り、何の魔力も持たない、ただの紙になった。
「あーあ、呪いが消えちゃった……」
「文句を言わない。呪いなんて、誰かの悪意という『心の汚れ』が宿ったものに過ぎません」
その時、異変が起こった。
リビングの片隅で、フィアナに遊ばれていた**ヒヨコ(天使の雛)**が、突然、パアッと発光したのだ。
『ピィイイイイイイイイ!!』
ヒヨコは、俺が【クリーン】で分解した**『呪いの残渣』**、つまり純粋な負のエネルギーを一気に吸い込んだ。
「ひ、ヒヨコが、進化してる!?」
ヒヨコの小さな羽が、一回り大きくなり、銀色に輝き始めた。
そして、その目からは、まるで神々しい光が放たれている。
俺はすぐに鑑定した。
**【ヒヨコ(天使の雛)】**
* **スキル:** 神眼が微弱ながら発動
* **状態:** 覚醒(初期段階)
ヒヨコは、呪いのエネルギーを吸収することで、本来持っていたはずの**「神の監視機能」**を強化したのだ。
『サトウ……。貴様の力は……予測不可能すぎる……』
ヒヨコの声が、初めて俺の頭の中に響いた。
神が送った監視役は、俺の掃除能力によって、皮肉にも**チートな監視ツール**へと変貌してしまった。
(続く)
主人公が掃除した「呪いの汚れ」は、神の監視役であるヒヨコに吸収され、その能力を覚醒させました。
神の意図に反して、主人公の行動が世界にチートな存在を生み出していきます。
これで、ヒヨコによる監視レベルが向上。主人公の生活もさらに刺激的になりそうです。




