第96話 【クリーン】 VS 幻影魔法!嘘の情報が世界から消去される瞬間
3話更新の2話目です
俺とリサがテレポートした先は、南フランスの古城。
そこが幻影詐欺組織『カメレオン』の拠点だ。
「Master、この城全体に、極めて強力な幻影魔法がかけられています」
リサが報告する。
城の周囲は、普通の農場に見える幻影で偽装されており、誰も近づけない。
城の中は、最新の詐欺機器と、膨大な量の偽造書類が山積みになっていた。
「これらはすべて、虚偽の情報、つまり**『汚れ』**です」
リサが冷静に分析する。
彼らが幻影魔法で作り出す偽のデータ、偽の画面、偽の証券。それら全てが、現実世界に害をなす**「情報汚染物質」**だ。
「よし。じゃあ、全部綺麗にしてやる」
俺は手をかざし、【クリーン】を城全体に向けて展開した。
「――【クリーン】、情報浄化」
ギィィン――!
城の空間そのものが、一瞬、激しく振動した。
「な、なんだ!? 魔法が、効かない!?」
組織のボスが叫ぶ。
彼らが作り出していた幻影が、シャボン玉が弾けるように次々と消えていく。
目の前の壁に映し出されていた、**百億円の残高を示す偽の銀行口座画面**が、一瞬で**ゼロを示す真実の画面**に戻る。
テーブルに山積みになっていた**偽の契約書や証券**は、白い光を放ち、**ただの紙屑**へと戻った。
幻影魔法は、世界に「嘘」を上書きする魔法。
しかし、俺の【クリーン】は、その「嘘」を**「汚れ」**と認識し、**「真実」**へと還元する。
幻影魔法によって隠されていた城の本当の姿、つまり**汚れた真実**が露呈した。
「ひぃっ……! 俺たちの魔法が、全部消されただと!?」
幻影を失った組織のメンバーたちは、ただの詐欺師として無力化し、その場に崩れ落ちた。
世界の情報汚染は、たった一発の【クリーン】で浄化された。
「Master。任務完了です。世界の情報汚染のレベルが0.5%低下しました」
リサは満足そうに微笑んだ。久しぶりに仕事ができて、清々しいようだ。
(続く)
【クリーン】の異次元の応用。「情報浄化」は、物理的な汚れだけでなく、世界に害をなす嘘の情報も消し去ります。
幻影魔法の組織は、まさに主人公にとって「掃除すべき汚れ」でした。
これで世界経済の安全保障もバッチリです。
次回、掃除した現場から、幻影魔法の「魔道具」をお土産に持ち帰ります。




