第95話 リサ、自宅警備に飽きる!世界の安全を乱す「幻影詐欺組織」を獲物に定める
3話更新の1話目です
地下に究極の温泉とジムが完成し、俺の生活は「至高」の二文字を更新した。
アイリさんは毎日温泉に入り、スズは高性能キッチンで料理に没頭。
皆がそれぞれの贅沢を楽しんでいたが、一人だけ不満そうな顔をしている者がいた。
「Master……。暇です」
リサだ。
彼女は、豪邸のセキュリティ担当。しかし、俺の【エンチャント】と【結界】により、豪邸は**外部からの侵入が物理的にも情報的にも絶対に不可能**な状態にある。
「セキュリティレベルは常にS+を維持。侵入者はゼロ。アラームもゼロ。監視対象の不審な動きもゼロ。……私、このままではただの**待機モード**です」
「いや、俺の平和な日常はリサのおかげなんだ。感謝してるぞ」
俺が頭を撫でると、リサは嬉しそうだが、すぐに顔を顰めた。
「ですが、私はMasterの**『安全保障上の汚れ』**を取り除くために存在するのです。この平穏は、私にとっては**『無職』**と同義です」
究極の平和は、最強の戦闘メイドにとっては苦痛らしい。
「何か、世界で**『安全保障上の汚れ』**となるようなものはないか?」
俺はチートスマホを取り出し、リサに渡した。
リサは瞬時に世界中の情報をスキャンした。
「Master、見つけました。ヨーロッパを拠点とする、**『カメレオン』**と呼ばれる詐欺組織です」
「カメレオン?」
「彼らは異世界の**幻影魔法**を使い、銀行のセキュリティシステムや資産情報の画面を偽装し、資産を騙し取っています。魔法で『真実』を『虚像』に上書きしているのです」
魔法による詐欺。つまり、世界の情報空間に**「嘘という名の汚れ」**を広めている。
「これは、Masterの【クリーン】の領分です。彼らを放置すれば、世界経済が混乱します。つまり、**『安全保障上の汚れ』**です」
リサの目が獲物を見つけた狩人のように輝いた。
彼女が生き生きとしているのを見て、俺は承諾した。
「よし。リサ。お前の暇つぶしに付き合ってやる。**世界の情報空間の掃除**に行くぞ」
「Yes, Master! では、ターゲットの拠点座標を特定しました。テレポートします」
(続く)
完璧なセキュリティ環境は、メイドロボに失業の危機をもたらしました。
リサが選んだ次の獲物は、幻影魔法を使う国際詐欺組織。
「幻影」は、主人公の【クリーン】にとって「嘘の情報」という名の汚れです。




