第79話 神の最後の悪あがき!異世界の「悪徳業者」を送り込んできました
4話更新の2話目です
東京ゲートの安定化から数日。
神の使者からのコンタクトは途絶えていた。使者は俺の力に恐れをなしたのだろう。
「ふう、これでしばらく平和だ」
俺が庭で採れたばかりの完熟トマトを食べていると、ガイルが深刻な顔で駆け込んできた。
「サトウ殿! 至急、ダンジョンの入り口を確認してほしい!」
「どうした、魔物でも湧いたか?」
「いや、魔物ではない! 入り口の前に、**胡散臭い男たち**が立っているのだ!」
モニターを見ると、ダンジョンの入り口の前で、派手なスーツを着た男たちが揉めていた。
彼らは「異世界ギルドの正規業者だ!」と名乗り、日本の探索者たちに声をかけている。
「Target、確認。彼らの目的は、ダンジョン素材の**転売と買いたたき**です」
リサが冷静に分析する。
男たちは、転移ポイントを使って異世界と現代日本を行き来し、ダンジョンで獲れた素材(魔石や魔物肉)を、法外な値段で買い叩いているらしい。
「ふむ。汚いな、商売のやり方が」
俺がダンジョン素材の横流しをビジネスにしていることは、政府にしかバレていない。
しかし、この悪徳業者たちがダンジョンを荒らし、市場を混乱させれば、俺の平穏な生活にも影響が出る。
『フッ……あの人間は能力の使い方がショボい。我々が力を与えてやろう』
俺の頭の中に、再び高次の存在(神)の声が響いた。
神は、俺の能力を停止させることを諦め、**「人間的な煩悩や欲望」**を使って俺の生活を破壊しようと画策したのだ。
その道具として選ばれたのが、この「異世界の悪徳業者」というわけか。
「神様も、面倒なことを考えるな」
俺は立ち上がった。
俺が最も嫌いなのは、**「商売の汚れ」**だ。
「リサ、ガイル。お前たちを差し置いて、不埒な輩が庭で勝手な商売をしている。許せないだろ?」
「許しません!」
「当然だ!」
俺は、悪徳業者たちに「掃除」を施すことにした。
(続く)
神が主人公の平穏を乱すために送り込んできたのは、最強の魔物ではなく「悪徳業者」でした。
主人公の最強の敵は、ビジネスの「汚い部分」にあります。
主人公は、彼らを「商売の汚れ」と断定し、徹底的に浄化することを決意します。
次回、悪徳業者が主人公の豪邸に乗り込んできます!




