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現代日本で「生活魔法」が使えるのは僕だけのようです。社畜を辞めて「特殊清掃」を始めたら、いつの間にか億万長者になっていました  作者: かるびの飼い主


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第121話 ダンジョンの汚れが気になったので、【クリーン】の高圧洗浄モードで丸洗いしました

4話更新の1話目です

ある晴れた日の朝。

 俺は庭に出て、ダンジョンの入り口を見て眉をひそめた。


「……汚いな」


 入り口の岩肌には苔がむし、奥からは湿ったカビの臭いが漂ってくる。

 最近、魔物の出現数が増えたせいか、ダンジョン内部の汚れ(魔物の体液や泥)が蓄積しているようだ。

 住環境の快適さを追求する俺として、これは見過ごせない。


「よし、今日はダンジョンの『丸洗い』をするか」


 俺が呟くと、洗濯物を干していたリサが反応した。


「Master、ダンジョン全域の洗浄ですか? 広大すぎます。通常なら業者を呼んでも一ヶ月はかかります」

「業者なんて呼ばないよ。俺がやる」


 俺はダンジョンの入り口に立ち、両手を構えた。

 イメージするのは、業務用の高圧洗浄ノズルを、全方位に向けて乱射する光景。

 水流ではなく、純粋な浄化の魔力を叩きつける。


「――【クリーン】、高圧全域洗浄ハイプレッシャー・ウォッシュ!!」


 ドパァァァァァァッ!!


 俺の手から、奔流のような魔力の波がダンジョン内に吸い込まれていった。

 地下二階、三階、十階……。

 魔力の波はダンジョンの壁を削ることなく、表面の汚れだけを強烈な圧力で剥ぎ取っていく。


 ズズズズ……。


 数分後、ダンジョンの入り口から、黒い汚水が大量に排出された。

 それをすかさずウーナが魔法で浄化し、下水へと流す。


「ふぅ、スッキリした」


 俺たちはダンジョンに入ってみた。

 そこには、新築のモデルルームのようにピカピカに輝く岩壁と、塵一つない通路が広がっていた。

 湿っぽいカビ臭さも完全に消えている。


「すげぇ……。ダンジョンって、洗うとこんな色してたんだ」

「これなら、ピクニックも快適ですね!」


 スズやフィアナも喜んでいる。

 こうして、恐ろしい魔窟だったダンジョンは、世界一清潔な地下空間へと生まれ変わった。

 だが、綺麗になりすぎたせいで、奥に隠されていた**「隠し扉」**まで露わになってしまったのは、計算外だった。


「……あれ? あんなところに扉なんてありましたっけ?」


 スズが指差す先には、壁の汚れに隠されていた、厳重に封印された禍々しい扉があった。


(続く)

ダンジョンの丸洗い、完了です。

年末でも何でもない日に、いきなり大掃除を始めるのが掃除屋の性分です。

【クリーン】の高圧洗浄モードは、どんな頑固な汚れも落とします。

しかし、汚れが落ちすぎて、見えてはいけないものが見えてしまいました。


次回、その扉の奥に眠る「ダンジョンの真の主」と対面します!

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