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現代日本で「生活魔法」が使えるのは僕だけのようです。社畜を辞めて「特殊清掃」を始めたら、いつの間にか億万長者になっていました  作者: かるびの飼い主


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第119話 暴れる魔王の胃袋を【クリーン】で洗浄!長年の「暴食の汚れ」を落とす

3話更新の2話目です

「汚れだと? 貴様、魔王であるワシを愚弄するか!」


 ベルゼブが拳を振り上げる。

 だが、俺は一歩も引かず、右手を彼の腹部に向けた。


「暴れると危ないですよ。……掃除します」


 イメージするのは、配水管の詰まりを一気に抜く高圧洗浄。

 胃壁にこびりついたヘドロ、腸に溜まった宿便、そして舌の上にある味覚を鈍らせる分厚い苔。

 全てを対象にする。


「――【クリーン】、体内浄化インナー・ウォッシュ!」


 ギュルルルルルッ!!


 ベルゼブの腹から、凄まじい音が鳴り響いた。


『ぐ、ぐおおおおっ!? 腹が、腹がァァァ!』


 彼は苦悶の表情を浮かべたが、すぐにそれが驚愕へと変わった。

 体から黒い蒸気が噴き出し、不浄な魔力が消滅していく。


『……か、軽い? 胃の痛みが消えた? それに、口の中がサッパリしている……?』


「はい、完了です。長年の暴食で溜まったゴミを、全部消滅させました」


 俺が手を下ろすと、ベルゼブは信じられないという顔で自分の腹をさすった。

 顔色はみるみる良くなり、健康的なピンク色になっている。


「さあ、綺麗になった体で、スズの味噌汁を飲んでみてください」


 スズがお椀を差し出す。

 ベルゼブは震える手でそれを受け取り、一口啜った。


『……っ!!』


 カッ!!

 ベルゼブの目から、光が迸った。


『う、美味い……! 味が……味が分かるぞ! 素材の甘み、出汁の深み……これこそが、真の食事か……!!』


 彼はボロボロと涙を流し、お椀を空にした。

 味覚の汚れが落ちたことで、彼は数百年ぶりに「本当の味」を感じることができたのだ。


『おおお……! 感謝する、人間よ! ワシは今、猛烈に感動している!』


 どうやら、胃袋の掃除は大成功だったようだ。


(続く)

魔王の体内洗浄、完了。

どんなに強い魔王も、健康第一です。

本来の味覚を取り戻した彼は、スズの料理の虜になりました。


次回、感動した魔王が、とんでもないお礼を置いていきます。

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