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現代日本で「生活魔法」が使えるのは僕だけのようです。社畜を辞めて「特殊清掃」を始めたら、いつの間にか億万長者になっていました  作者: かるびの飼い主


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第118話 究極の味噌汁の匂いを嗅ぎつけて、魔界から「暴食の魔王」がやってきました

3話更新の1話目です

スズが古代魔法で完成させた「究極の味噌汁」。

 その香りは、どうやらとんでもない客を招いてしまったようだ。


 朝食の時間。

 リビングの空間がバキバキと音を立てて割れ、そこから巨大な影が現れた。

 身長3メートル、豚のような顔をした巨漢の悪魔だ。


『……う、美味そうな匂いだ……』


 悪魔はよだれを垂らしながら、食卓を睨みつけた。


「なっ!? あれは魔界の幹部、**『暴食の魔王』ベルゼブ**!?」


 ガイルが驚愕して椅子から転げ落ちる。

 魔王クラスが、朝ごはんの匂いにつられて次元を超えてきたらしい。


『その汁をよこせ! さもなくば、この屋敷ごと貴様らを食らうぞ!』


 ベルゼブが咆哮する。

 リサがナイフを構え、リュウが窓の外でブレスの準備をする。

 一触即発だ。


「待ってください!」


 スズが鍋を抱えて前に出た。


「お腹が空いているなら差し上げます! でも、乱暴はダメです!」

『ググッ……。早くよこせ!』


 俺はベルゼブの様子を観察した。

 確かに強そうだ。だが、それ以上に気になったのは、彼の顔色の悪さと、口の周りの汚れだ。


「……あんた、なんか顔色悪いぞ。ちゃんと消化できてるのか?」


 俺が声をかけると、ベルゼブは苦しそうに腹を押さえた。


『うるさい! ワシは常に腹が減っているのだ! いくら食っても満たされん! 胃が……胃が焼けるように熱いのだ!』


 なるほど。

 俺には原因が見えた。

 彼の胃の中には、消化しきれない魔力と、腐敗した食べ物のカスがヘドロのように溜まっている。

 それが満腹中枢を狂わせ、さらなる暴食を招いているのだ。


「それ、病気じゃないですよ。ただの**『汚れ』**です」


 俺は席を立った。

 食事の前に、客人の体を綺麗にしてやるのも、主人の務めだろう。


(続く)

味噌汁の匂いで魔王が釣れました。

食いしん坊キャラかと思いきや、深刻な胃もたれ(?)に悩まされているようです。

掃除屋の目には、体内の不調すら「掃除すべき汚れ」として映ります。


次回、魔王の胃袋を【クリーン】で大洗浄します!

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