第106話 商店街の福引で、リサが特賞の「南の無人島」を当ててしまいました
3話更新の1話目です
ある日の午後。
俺とリサは、近所の商店街へ日用品の買い出しに来ていた。
「Master、洗剤とトイレットペーパーの補充、完了です」
「サンキュ。……お、あそこで福引やってるな」
商店街の広場で『創業祭・大抽選会』が行われていた。
買い物のレシートを見せれば引けるらしい。
「リサ、やってみるか?」
「確率は低いですが、Masterの命令であれば」
リサは無表情のままガラガラと抽選機を回した。
コロン。
出てきたのは、金色の玉だった。
「カランカラン! 大当たりー! 特賞です!!」
係のおじさんが鐘を鳴らす。
渡された目録には、信じられない文字が書かれていた。
『特賞:南の楽園! 無人島(権利書付き)プレゼント!』
「……は?」
「Island(島)……ですか?」
どうやら、商店街組合がバブル期に買って持て余していた負動産……いや、土地らしい。
家に帰って権利書を確認すると、太平洋に浮かぶ小さな孤島だった。
「すごい! サトウ、島持ちになったのね!」
「プライベートビーチですか! 素敵です!」
フィアナとスズがはしゃいでいる。
ウーナが地図を見て言った。
「ここ、海流の関係で魔素が溜まりやすい場所よ。いい素材が採れるかも」
魔素が溜まるということは、ダンジョンのような環境かもしれない。
俺は少し考えた。
日本の豪邸、天空の庭園、そして南の島。
……悪くない。
「よし、行ってみるか。別荘にするか、農園にするかは現地を見て決めよう」
俺たちは早速、その無人島へと向かう準備を始めた。
もちろん、移動手段は飛行機ではなく、俺の【テレポート】だ。
(続く)
商店街の福引で無人島ゲット。
なろう系あるある(?)な急展開です。
季節に関係なく、南の島はロマンがありますね。
リサの「無欲の勝利」でした。
次回、いざ無人島へ!
しかし、そこは楽園とは程遠い「ゴミの島」でした。




