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雑文ラノベ「もし異世界の無人島になにかひとつ持ってゆくとしたら何を選ぶ?と聖女に聞いたら即答で『勇者』と言われた・・」

掲載日:2025/11/14

ここは異世界。なので世界設定は中世欧州風。そして剣と魔法の世界でもあり魔物と冒険者がいるのも当然だ。

そんな中、王都の神殿にて朝の祈りを終え、自室で朝食を摂っていた聖女のところに親友である女戦士が尋ねて来た。

そして女戦士はテーブルを挟んで聖女と差し向かいの椅子に腰掛けながら、聖女付きの修道女に自分にも食事をくれと頼むと、今朝見かけた出来事を聖女に語り始めた。


「いや~、相変わらずあんたの祈りは強度が強いな。ここに来る途中でも道端で流れ者のアウトローがもろに祈り波を浴びたらしく涙を流して懺悔していたよ。」

そう、聖女の祈りには『浄化』と『希望』が込められており、その波長は通常でも半径10kmくらいまで影響を及ぼすと言われている。

勿論これは通常の強度であり、聖女が本気を出せばその影響力は半径333kmを満遍なく平定するとも言われていた。


つまり聖女が本気を出すと小さな国ならば一国が丸々『良い人』だらけになってしまうのだ。

もっともそんな高出力な祈りを放出すると聖女もただでは済まない。まぁ、死んでしまう事はないが半年くらいは眠ってしまうと言われている。


それにより聖女の庇護がなくなった国は外部から恰好の獲物となるので聖女もおいそれとは本気を出せないのだった。

まぁ、そんな時に備えて女戦士のような戦闘要員がいるのだが、それでも戦わずに済むのならばそれに越した事はない。なので各国は自国で聖女を養成しようとし、尚且つ優遇するのだった。


とは言え、戦いを未然に防ごうとする聖女の祈りとは、戦場で戦う事になるであろう国から強制徴兵された自国の兵士たち『だけ』を気遣っての事ではなく相手の兵たちをも慮った行動だ。

特に女戦士を有するこの国の聖女にはその傾向が強い。何故ならばこれまで女戦士が戦場にその姿を現した時、全滅を免れた敵は皆無だったからだ。


戦場の死神。または地獄への案内人。それが各国が女戦士につけた二つ名である。

これは如何にも男の子たちが喜びそうな名称だが、戦いが終わったその場に駆けつけた者はその凄惨な状況を見て皆一様に女戦士の二つ名が誇張などではなかった事を実感するのである。


つまりこの国は聖女と女戦士という『祈り』と『チカラ』の象徴とも言えるふたりの守護によって外敵から守られていたのだ。なので国王ですらこのふたりには頭が上がらないのである。

そんなふたりが今、のんびりと朝食後のお茶を飲みながら普通にお喋りをしている。


「そう言えば知ってるか、聖女?巷では今『無人島になにかひとつ持ってゆくとしたら何を選ぶ?』という思考実験もどきが流行っているそうだ。」

「ダンジョンじゃなくて無人島?」

女戦士の説明に聖女は首を傾げる。そんな聖女の疑問に女戦士は更に説明を付け足した。


「ああ、これを話題にしているのは一般市民たちだからな。冒険者たちならダンジョンに潜るならと仮定するだろうが、市民たちが考えられる非日常な危機的状況ってのは精々無人島くらいなのだろう。」

「ふ~ん、でも無人島と言ってもピンキリでしょう?。周長100mくらいの本当の小島から大陸かと勘違いしそうなほど大きい島だってあるでしょうに。それにその島が北と南のどちらにあるかによっても環境条件は変わるし・・。」


「あーっ、この手の話は大抵南にある島だな。大きさに関してはマチマチだが、大抵は山があって裾野には森が広がっているってのが定番らしい。」

「ふ~ん、つまり水と椰子の実などの食べ物は確保できるという条件なのね。」


「話によっては野生の綿花や麦なんかも生えていて、イノシシなどの野生動物もいるなんて設定もあるらしい。」

「あらあら、随分ご都合主義な設定だこと。」


「まっ、所詮は暇潰しの為の空想だからな。」

「でもそれならば無一文で知らない街へ行くでもいいような気がするけど?」


「人に頼らず自分の力と能力だけで生きて行くにはどうすべきか?ってのがこの話題の根源にあるんだろう。だから人のいる町では駄目なんだ。」

「ふ~ん、私はまた、単に人との付き合いが苦手な人が現実逃避する為の設定かと思ったわ。」


「聖女・・、それはそうだと思っても言わないのがマナーなんだよ。」

聖女の言葉に女戦士が渋い顔をして嗜める。まぁ、聖女の言い分は至極真っ当なものなのだが、あくまでこれは妄想を膨らませるお遊びである。なのでリアルな事を言ってはシラけるのだ。

だが、それでも聖女の指摘は止まらない。


「でも無人島と判っていて、それに備える装備を選ぶんでしょ?だとしたら結局衣食住をまかなえる装備に収束してゆくんじゃないの?」

「まぁな、本来ならばそうなるんだろうけど中にはそれらは神様からポイっと与えられると思っているお子ちゃまもいるんだよ。だからそうゆうやつは娯楽の道具を選んだりするのさ。」


「あーっ、小説とか漫画とかね。」

「いや、それらを選ぶやつは少数派らしい。殆どのやつらはゲーム機とかスマホとかって言うらしいぞ。」


「無人島に電化製品って・・、電源はどうするのよ。」

「うん、普通はそう突っ込むよな。でもそう言うとソーラーシステムとかって言い返されるらしい。」


「それって質問の内容を無視しているじゃない。だって持って行けるのはひとつだけなんでしょ?」

「そうなんだけど、そこは色々抜け道を考えるらしいんだよ。例えば無人島用非常持ち出しセットで販売されていたとかね。」


「あらあら、随分な過大解釈ね。ならばいっその事、町ごと持って行けばいいのに。」

「ヒートアップしてゆくと最終的にはそうなるよな。つまり無人島のサバイバルというテーマが快適な暮らしの実現に摩り替わってしまうんだ。」


「馬鹿馬鹿しい。本当に暇潰しな話題ね。」

「ははは、でもまぁいざという時の事を考える切っ掛けにはなる。で聖女ならば何を持ってゆく?」


「私?そうね、う~ん、まぁ、『勇者』かな。」

「ぶっ!」

聖女の返答に女戦士は思わず飲みかけていたお茶を吹いてしまった。


「げほげほ・・、いや、勇者はモノではないと思うんだが・・。」

「そう?でもそこは解釈の違いでしょ?兎に角私は勇者を連れてゆくわ。勇者さえいれば後は何もいらない。」


「むーっ、その勇者って昔私たちが所属していたパーティの勇者の事だよな?」

「そうよ、彼以外を私は勇者として認めていないもの。」

真顔でそうゆう聖女に対して、何故か女戦士も否定はしなかった。ただ、勇者に対する問題点を聖女に投げかけた。


「むーっ、やつかぁ。でもやつは救済馬鹿だからなぁ。今だって南の地で起きた揉め事を仲裁しているって話だし。」

「それは聞いているわ。でもそれはもう片付いたみたいなのよね。なので近々私に会いに来るって手紙が届いたの。」


「問題が解決した?うわ~、それって話し合いじゃなくて勇者がチカラでごり押ししたんだろう?でなけりゃあの紛争当事者たちが矛を収めるわけが無い。」

「やり方はどうでもいいのよ。こうゆうのは結果が全てだから。」


「そうゆうもんかねぇ、とは言え帰ってくるのならば私も会わねばな。そして北の無人島で修行しようと誘う事にするよ。」

「ちょっとっ!なんであなたが勇者を連れてゆこうとしているのよっ!勇者は私に会いに来るのよっ!あなたは邪魔だからこないで頂戴っ!」


「いや、だから邪魔しに来るんだよ。そもそも勇者は聖女のモノではないんだからな。私にも権利はある。」

「言うじゃないの、ならば今ここで白黒付けてもいいのよ?まっ、結果はやるまでもないけどねっ!」

突然降って湧いたかのようにふたりの間に見えない火花が散り始めた。そしてその火種は何故か勇者らしい。


「ふっ、甘いな聖女。私とあんたは何年一緒にいると思っているんだ?聖女の祈りを防ぐ手立てなどとっくに対策済みさ。」

女戦士の言葉に聖女は一瞬躊躇する。まぁ、実のところ、女戦士は聖女の祈りに対して対策などないのだが、張ったりを噛まして優位に立とうとしたのだろう。

だがその張ったりが張ったりとして無視する事が出来ないだけの実力を持ち合わせているから女戦士は厄介なのである。なのでここは聖女も慎重にならざるを得なかったらしい。


「まぁいいわ、ここで私とあなたが争ったりしたら勇者に怒られちゃうもの。なのでこの決着は勇者が私とあなたの案、どちらを選ぶかで決めましょう。」

「おっ、妥協したな。でもあまいよ聖女。あの救済馬鹿は女とのバカンスよりも修行を取るんだ。つまりこの勝負は私の勝ちさ。」


「ふふふ、そっちこそ慢心しているんじゃないの?あなたも言っているけど勇者は救済馬鹿なのよ?つまりごたごたしているところに行ってそれを解決するのが勇者がシスターから躾けられた生き方なの。そして今、南では孤島を巡って島の近隣諸国と大陸の大国がその所有権を巡って船をぶつけ合ったり放水している最中なのはあなたも知っているでしょう?」

「あっ、ずるいっ!そこを持ってくるのかよっ!」


「ふふふ、北でも紛争は起きているけど、あれは場所が大陸内だから無人島というシバリから外れるわ。つまりどう足掻いてもあなたは勇者の関心を引く事はできないのっ!」

「くっ、策士め・・。なら私も修行の場を南の島に変更するっ!サバイバル訓練としてはちょっとぬるくなるが、そこはやりようだっ!それに南ならばジャングル戦というシチュエーションも考えられるからな。」

そんな女戦士の微妙に勇者の修行魂をくすぐりそうな提案に聖女は慌てて叱責し始めた。


「ちょっとっ!ずるいわよ、女戦士っ!あなたには信念ってものがないのっ!」

「別にどこでしようとも修行にはかわらないからな。むーっ、水着は持って行く物としてカウントされてしまうのだろうか?あっ、ビキニならば下着と言い張れるから除外してもいいよな?」


「なっ、なんて事を言い出すのよっ!ならば私はシ○ネルの5番を持って行くからっ!」

「シ○ネルの5番って・・、それって結局すっぽんぽんって事じゃないか。南の島で全裸はきついぞ?日焼けして晩に泣く事になるぞ?」


「ビキニだって大差ないでしょっ!」

「むーっ、そう言われればそうだな。となると日焼け止めUVクリームは必須か。あー、そうなるとパラソルとサングラスも欲しくなるなぁ。」


「ビーチサンダルと麦藁帽子も定番アイテムよね。」

「あー、確かに。更にキンキンに冷えたビールも欲しいところだ。」


「私はシャンパンかな。そして勇者とふたりで海岸に設置したデッキチェアーに寝そべって海に沈む夕日を見ながら乾杯するの。」

「いやいや、勇者はそうゆうのには疎いよ。私ならば海岸でバーベキューだな。勿論食材は私が調達する。ふふふ、これは唯一私が聖女に対してアドバンテージを取れる事だからな。そしてたらふく食べたら勇者と砂浜に寝転んで星を見るんだ。そこで流れ星なんか見れたら最高じゃないか?何か願い事をした?とか勇者に聞けば、やつも返しとして女勇者は何を願ったんだ?とか聞いてくるはずだし。」


「なによっ!あなただってムーディに持ち込もうとしているじゃないっ!」

「むふふふふ、私をただの戦闘馬鹿と思うなよ?こう見えて私は『男がころっと落ちるシチュエーション100パターン』という本を熟読しているのだっ!」


「あっ、確かにふたりで星空を眺めて流れ星に願いを掛けるというシチュが33番目にあったわ・・。」

「お前も読んでいるんかいっ!しかもソラでシチュ番号まで言えるのかよっ!」


「まっ、私の場合はあくまで一般教養としてよ。だからグリーンベレーの教本である『無人島サバイバル術』って本も読んでいるからあなたにだって遅れは取らないわ。」

「甘いっ!あまいよ聖女。知識『だけ』と実践は違うよ。それにそれらの本はあくまで栄養補給としての動植物の調達方法しか書いてないだろう?でも狩った野生の肉は解体し調理しないと美味しく食べられないんだ。内蔵だって全てが食べられる訳じゃないんだぜ?聖女にそれが判るかなぁ。まっ、私は出来るけどねっ!」


「心配ご無用よ、女戦士。その為の勇者でもあるんだから。つまり役割分担なの。私が知識で判断して、勇者がそれに基づいて処理するのよ。うん、これぞまさに共同作業っ!ウエディングケーキへの入刃なんかよりずっと愛が深まるわっ!」

「ふん、まぁ聖女の言い分も判らないではないが、互いに高めあうのがパートナーと言うものさ。そして勇者が望んでいるのは『全ての人々を救いたい』というものだ。当然その為には荒事で対応せざるを得ない場合も多い。つまりその時勇者の背中を守る事が出来る私こそが勇者の伴侶に相応しいんだっ!」


「ふっ、これだから戦闘馬鹿は駄目なのよ。そもそも無理やりチカラでねじ伏せても問題は解決しないわ。かならず遺恨が残るの。その点、私の祈りはそんな感情さえ浄化してしまえるから後腐れがないの。」

「いや、聖女よ。それって勇者のやり方を否定していないか?と言うか全ての人々を良い人にしてしまったら勇者が生きる目的を奪ってしまう事になる気がするんだが?」


「あれ?そうなるの?むーっ、ならば少しだけ悪いやつを残しておきましよう。そして勇者にやっつけさせるの。あっ、その際は私が人質として囚われたというシチュエーションがいいな。そんな私を勇者が助けに来てくれるの。うん、想像しただけでゾクゾクしてきちゃうっ!」


「聖女・・、あんた勇者の事になると思いっきり支離滅裂になるな。どんだけ自己中で物事を進めるんだよ。」

「あっ、私が人質として幽閉されている場所を南の島にすれば、今回のお題にも沿うんじゃない?そうだっ!女戦士、あなた私をさらう悪役をやりなさいっ!そして南の島で勇者にやっつけられてっ!これなら邪魔なあなたも消せるし私は勇者と南の島で暮らせるわっ!」


「駄目だ・・、こいつ舞い上がり過ぎだ・・。やっぱり勇者にはとっとと帰ってきてもらおう。でないと世界が破滅しかねん。」

膨らみ続ける聖女の妄想に付いていけなくなったのか、とうとう女戦士は降参したようだった。なのでふたりの話は勇者が帰ってきたらどうするかに移っていった。


勿論その内容は如何にして勇者の気を引くかである。そう、なんと言っても相手はそっち系に関しては朴念仁な勇者なのだ。

だからあからさまな誘いは逆効果だし、かと言って匂わせるだけでは全く反応してくれないはずなのだ。


なので結局ふたりは共同戦線を張る事とし、勇者に対して南の無人島にバカンスと修行を兼ねて出かけるプランを提案する事で落ち着いたようである。



さて、ふたりがそんな会話を交わしている頃、当の勇者は南の紛争地から戻る途中でまたしても別の厄介事に首を突っ込み、それをゴリ押しで解決していた。

ただその際にその地を治める王に気に入られてしまい、盛大にもてなされて帰るに帰れなくなっていたのだ。


それどころか王から娘の婿になってくれと頼まれて困っていた。だが、勇者がそんな状況に陥るのは日常茶飯事である。

そう、実は勇者はとてもモテたのだ。とは言ってもそれは容姿故ではなく、その行動に惹かれるものがあるからだろう。


ただ当の勇者自身にはその自覚がなく、モテている事自体を理解していなかったから袖にされたと感じた女たちからは陰で朴念仁と言われていたのだった。

つまり勇者は所謂『無自覚系』だったのである。しかも天然の。なのできっと聖女と女戦士の勇者に対する感情にも気づいていないはず。


だから聖女に手紙を書いたのだって多分聖女から昔のパーティ仲間たちに話が伝わると踏んだからでしかないはずだ。

つまり勇者はやる事なす事、何につけても女性たちの気を引いてしまうのである。


まぁ、これはある意味無欲故の勝利とも言えるのだろうが、勇者自身にはその気がないからある意味女性たちは空回りとなる。

なのである程度までフラストレーションが溜まると爆発してしまうのだ。その事で勇者は自分って嫌われているのかな?と思ってしまうのだから事態はますますややこしくなる。


まぁ、それが無自覚系というものなのだろう。ただ、それでも好かれるのはやはり勇者の人徳故なはずだ。つまり常人がそれを真似ても女の子たちから無視されて終わりである。

そう、現実は物語と違い厳しいのである。まぁ、だから人は物語に夢を見るのかも知れない。


そして知らず知らずの内に勇者の行動を模範とし、周りと関わり関係を深めてゆくはずだ。

つまり勇者の物語とは若者たちへ生き方のひとつを示すマイルストーンなのである。


もっとも勇者の生き方は茨の道だ。なのでおいそれとは真似できない。したとしてもその困難さに忽ち心が折れてしまうだろう。

それ程、勇者という生き方は過酷なのだ。だが真の勇者は歩みを止めない。何故ならばそれが勇者というものだからである。


そして今もどこかで勇者は戦っているはずだ。そう、絶大なチカラで相手をねじ伏せる者だけが勇者なのではない。

信念を持って突き進む者が勇者なのだ。そんな名も知られぬ勇者に対して僅かではあるが応援と感謝の気持ちを込めてこう伝えよう。


You are the courage hero!


-お後がよろしいようで。-

なんか勇者賛美で終わってしまい、これでは男の子たちからの支持を得られないはずなので、男の子が喜ぶであろう南の島での聖女と女戦士の『水着回』を付け足しておきます。もちろんポロリもある・・か?



タイトル:聖女と女戦士と勇者のバカンスっ!


ここは異世界、そしてところは南の島。

まぁ、島と言っても絶海の孤島などではなく、大陸から33kmしか離れていない群島の中のひとつだ。

そしてそれら群島の島々には様々なアトラクションが楽しめるリゾート施設が建設されていた。


そんな島々の中でひとつだけ一般の人々は立ち入りが禁止されている島が、今聖女たちがいる『エデン』と名付けられた島である。

元々この島は神聖ウロナ教の所有地なのだが、今は聖女たち『だけ』が利用できる秘密の場所だった。


そう、神聖ウロナ教においては聖女はそれだけの権限があり優遇されているのだ。

因みに女戦士も専用の訓練場が確保されており通常の訓練はそこで『だけ』行なうように『懇願』されている。まぁ、その理由は説明しなくても判るであろう。


で、南の島だが、聖女が来る時は世話人も島に来るし、聖女がいない時も定期的に管理人が見回りにきて設備等をメンテナンスしているので全くの無人島という訳ではない。

そう、聖女の島『エデン』には立派な宿泊施設があるのだ。なので当然大きな給水タンクや汚水浄化設備も完備しているし、太陽光発電と蓄電池を組み合わせた電力設備もある。


さすがに大陸からガス管は引いていないが、何本ものガスボンベが運び込まれているので給湯設備も完璧である。つまりいつでもお風呂に入れるのだ。

食材に関しては聖女が来る時だけ事前に補充するのだが、その為の大型冷蔵庫は3つもあった。


またコテージ形式で部屋も数多くあるので、大人数を招いてのパーティなどにも使える。

とは言え、場所が王都から離れているし聖女も公務ではこの島を使う事はないので、島は聖女の完全なプライベート空間と化していた。


そんな島のピーチで今、聖女と女戦士と勇者が寛いでいた。勿論ビーチは珊瑚が砕けて砂となった遠浅の白亜ビーチだ。そこにビーチチェアとビーチパラソルを設置してトロピカルフルーツジュースを飲みながら勇者は聖女と女戦士からハニートラップを仕掛けられていた。


因みにジュースを飲んでいるのは勇者だけで聖女はシャンパン、女勇者はキンキンに冷えたビールを飲んでいる。

なので女性陣はほろ酔いである。だからという訳ではないのだろうが、ふたりとも今回は勇者に対して積極的なアプローチを仕掛けてきた。


「ねぅ、勇者。ちょっと日焼け止めのオイルを塗って頂戴。」

「えっ、あぁ、いいよ。どのくらいを塗ればいいの?」


「たっぷりとよ。全身くまなく塗ってね。塗り残しがあるとまだらになっちゃうから。あっ、待って。今水着を脱ぐから。」


<ピッ、R-15規定に違反する描写が見つかりましたのでウンエイ権限により対象箇所を削除しました。>


その後、聖女と女戦士は勇者の朴念仁ぶりに呆れてしまい、勇者を放って波間へ泳ぎに行ってしまった。

そんなふたりを勇者は「相変わらずふたりは仲が良いなぁ。」とか言いながら嫌らしくない眼差しでひとり海岸で眺めていたのだった。


そう、勇者は色々な意味で無敵なのだ。だが、そんなで勇者は将来結婚できるのだろうか?いや、結婚したらしたでなんか揉めそうなんだが?

となると解決策はハーレムしかないのか?それって異世界では認められているのか?


まっ、そこら辺に関しては過去のハイファン作品群をお読み下さい。うん、中にはすごいギリギリの表現な作品もここにはあるから。

いや~、あの頃のハイファンジャンルって弾けていたよねぇ。


-お後がよろしいようで。-

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