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弟40話 警鐘が鳴り響く王都

 戻ってきたエリナを一行が出迎えた。


「おつかれ~。勝利の感想は?」


 最初に話しかけたのはユリウスだった。


「楽しくて、なんて言うのかな。こー、胸が高鳴る感じがしたよ。今も勝てたことが嘘みたいに感じてる!」


 エリナはどこか嬉しそうでもあり、実感が湧かない様にも見える。

 

「初勝利おめでとう、エリナ!」

「ありがとう、ゼナ」


 エリナが嬉しそうに微笑する。


「この調子で成長されたら、アタシも負けちゃいそうだな~」

「そんなことないよ! ゼナの方がまだまだ経験も実力もずっと上だもん!! だから今は勝てない。でも、いつか絶対に追いつくからね!」


 彼女が自信満々に言い放った言葉には、どこか覇気を感じられた。

 これまでにはなかったものを見れて、ゼナは親友としてエリナの成長を嬉しく感じる。


「じゃあ、追いつかれない様にアタシも頑張らなくちゃね!」


 ゼナは気合を入れ直し、これからの稽古を更に厳しくしていこうと決めた。

 そんな中、アリサがエリナに勢いよく抱き着いた。


「ほらほら、主役は端に居ないで真ん中に来ないと!」

「ちょっ……」


 アリサに手を引かれ、エリナは驚きの声を漏らすも、勢いに任せて移動する。

 エリナが一行の真ん中付近に来ると、ユウキが彼女に祝福の声を掛けた。


「まずは、ボクからもおめでとうと、言わせてもらおうかな」

「え!?」


 エリナは声を掛けて来た人物を見て、驚きを隠せなかった。

 彼女は戸惑いながらも、口を開く。


「も、もしかして――」


 その言葉を遮るように、ユウキが口を開いた。


「――ユウキ・バレンタインだよ。改めてよろしく!」

「……は、初めまして!  エリナ・ゼン・ヴィアーレです!」


 エリナは驚きすぎて、言葉を噛みそうになりながら話す。


「君のことは前から知ってたよ。まさか、こんなに強かったとは、ボクも驚いたよ!」

「あ、ありがとうございますっ!」


 エリナは、雲の上の人に話しかけられた時のような緊張ぶりである。


「今度、ボクと勝負しよ! 勝負! 君の力をもっと見てみたいな!」

「え、え!?」


 思考が追いつかず、言葉がうまく出てこない様子のエリナを見ながら、ルナがゼナに話しかける。


「あれ止めなくていいの? エリナが岩みたいにガチガチになってるわよ」

「あれはあれでいいじゃない。エリナにとっては新鮮な体験だろうしね」


 ゼナは珍しい物を見るよう目で、エリナを見ており、その顔には少々悪い笑みを浮かべていた。


「ゼナさん、悪そうな笑みが見えてますよ」

「そんな顔してた?」

「バッチリしてましたよ~」


 ヴィオラが楽しそうな雰囲気で話していた。


「それにしても、エリナさんの急激な成長ぶりに、どんなことをしていたのか少々気になりませんか」

「確かにそうね」


 二人は同時にルナを見た。

 その視線に気が付くと、彼女は一歩後ろに下がる。


「な、何よあんた達! ちょ、ちょっと!?」


 迫りくる二人に、その圧に負けたルナが後ろへ下がって逃げるが、腰が手すり部分の壁に当たり、追い込まれたことを悟る。


「わかった! わかったから少し離れなさいよ!」


 ルナは一つ溜息を吐くと、ユリウス達と合流してからの鍛錬のメニューについて話し始める。

 それを聞くにつれて二人は、少し頬を引きつっている様に見えた。

 彼女らが想像していたものとかけ離れすぎて、絶句していたという方が正しいくらいには言葉を失っていた。


「よく死ななかったね」

「何というか、女の子がやるような内容とは思えません」


 二人はポツリと感想を溢す。


「まあ、あんな地獄みたいなメニューをやれば否でも強くなるわよ。正直、わたしも生きてることが不思議に思えるくらいはやばかったわね」


 ルナは二人の感想に返事を返すように話す。


 そしてユウキに色々話しかけられていたエリナに、次はユリウスが話しかける。


「マスター、改めて試合お疲れさん」

「どうだった? 私の試合」

「俺もユウキと同じで、いい試合だったと思ってるぞ」

「えへへ」


 エリナは照れ隠しに頬を掻く。


「それでだ。マスターの鍛錬のメニューをそろそろ変えようと思う」

「ほんと!?」

「ああ。……ま、そんな訳で、二つのメニューを用意した。一つ目が今までのことを継続しつつ、魔法を主に練習するメニューだ。そして二つ目が魔法関係のみのメニューだな。希望があれば聞くぞ」


 ユリウスは指を立てて、二つのメニューについて簡単に説明した。


「うーん……」


 エリナは少し悩むが、直ぐに答えを見つけた。


「私は魔法を学びながら、今の稽古をやりたいな。近接戦の大切さも今回の試合でわかったつもりだから。それと魔力弾を主体とした戦い方についても教えて欲しい」

「序列対抗戦が終わるまでに新しいメニューを考えとく」

「ありがとう」


 エリナが嬉しそうな笑みを溢す。


「ってことは、エンチャンターとしての戦い方を中心にやるのが最適解か? ……」


 ユリウスはブツブツと言いながら、早速メニューを考え始める。


「お兄ちゃんは自分の世界に入っちゃたみたいだね」


 その様子を見ていたアリサが、エリナに話しかけた。


「そうなの?」

「うん。こういう時は大抵、周りが見えなくなってたりするんだ~」

「ユウ君のこと、よく見てるんだね」

「そりゃ~小さい頃から、お兄ちゃんの隣にいたから大体のことはわかるんだよ」


 アリサは自慢げにない胸を張る。


「仲が良かったんだね!」

「ふふん!!」


 そして二人はクスリッと笑い合うのだった。

 

 話が途切れた所でユウキが、アリサに挑戦状を言い渡す。


「ねぇアリス、ボクと戦おうよ! アリスと戦いたくて、この日を楽しみにしてたんだから」

「いいよ! 今日こそユウキに勝つからね!!」

「ボクも負ける気はないよ!」


 ユウキとアリサは不敵の笑みを見せ合うと、受付に向かって駆けて行く。


「エリナ、何があったのよ? 一位と二位様がオーラ全開でどっか行ったみたいだけど」

「序列戦をするんだって」

「なるほどねー。それであそこまで殺気だってたのね」


 ルナがアリサ達が向かった方を眺めていた。

 そして本題に入る様に、彼女はエリナに向き直る。


「わたしと一戦どう?」

「ルナちゃんがいいなら、私は大歓迎だよ! あの時は負けたけど、今度こそ勝つからね!!」

「望むところよ! どこからでもかかって来なさい!!」


 アリサ達に続き、ルナたちも受付の方へ歩いて行く。

 ユリウスはその光景を眺めながら、稽古のメニューを考えるのだった。

 そんなユリウスの元に、ゼナとヴィオラが近寄る。


「大丈夫ですか? ユリウスさん。さっきからぼーとしてるみたいですが」

「大丈夫だ。ちょっと考え事をしてただけだ」

「アタシあんなエリナ初めて見たわ」


 ゼナのその声にユリウスが反応した。


「強くなったから自分に自信が持てたんだろうな」

「そうかも知れないわね。……所でユリウス、あんたアタシの可愛いエリナに、なんて地獄みたいな事させてるのよ!」

「何のことだ?」

「ルナから来たわよ。エリナとの鍛錬の内容!」


 迫りくるゼナにユリウスは一歩後ろに下がる。


「ちゃんと効果は出てるんだからいいだろ?」


 震え声で話す。


「エリナの体に傷が残ったらどうするのよ! 女の子なんだよ!!」

「いやー」


 ユリウスはゼナから目を逸らし、ヴィオラに助け舟を求めた。


「が、頑張ってください」


 苦笑いをしながらそれだけ言うと、飛び火しない様、ヴィオラは逃げた。

 そしてユリウスは、ゼナに長々とエリナの魅力を聞かされ、彼の顔は次第に疲労の色が見え始めるのだった。

 

 アリサ達が戻ってくると、ユリウスの様子に首を傾げた。


「ねぇゼナ、ユウ君に何かあったの?」

「何もなかったわよ。考えすぎで疲れんたじゃない?」


 その言葉に何かを突っ込もうとユリウスが口を開きかけると、ゼナが鋭い視線を向けた。

 それに危機感を覚え、彼はその口を閉ざすのだった。

 その様子にアリサは何かしら察したようだが、エリナは全くその様な素振りはなかった。

 そして場が落ち着いた頃、ユリウスが気になっていた事を尋ねる。


「そういえばさっきから気になってたんだが、学長と副学長は何処にいるんだ?」

「あんた、聞いてなかったの!? 学長達は今、他の学院の視察や他国の学院とかを見に行ってるのよ。新しい事を学ぶ為らしいわ」

「学院行事中に行くとは変わってるな」

「それは否定しないわ」


 ルナもユリウスの意見に賛同した。



 そして序列対抗戦は順調に進み、日が沈み始めた頃、やっとユウキとアリサの番が回ってきた。

 二人はウキウキした気持ちを抑えながら、今か今かと試合開始の合図を待つ。

 試合開始の合図が出ようとした時、王都正門側から警鐘が街全体に鳴り響いた。

 それを聞き、この場にいた者全員が何事かとざわつく。

 学院の教師陣も、何やら慌ただしく動き回っていた。


「なんかあったのか?」

「何かあったから警鐘が鳴ってるんでしょ!!」


 ルナがついツッコミを入れる。


「あはは。呑気ですねユリウスさん」


 ヴィオラはその様子を見て、苦笑いを浮かべる。


「ワタシ、状況を確認してきます!!」


 それだけを言い残し、ヴィオラはどこかへ行ってしまった。


「わたし達はどうするわけ?」

「とりあえず、アリサ達が戻ってくるまで待機でいいだろ」

「そうね」


 ユリウスの言葉にルナ達三人は頷いた。



 アリサとユウキもこの自体に危機感を覚えていた。


「ユウキ、一旦お兄ちゃん達と合流しない?」

「ボクも同じこと言おうと思ってた」


 二人はユリウス達と合流するため、その場を後にする。


 そして二人が合流すると、ユリウス達に状況を尋ねた。


「今、どんな状況なの?」

「私達も、まだ何も知らされてないよ。今、ヴィオラちゃんが情報を聞きに行ってるとこ」


 アリサの焦燥感の混じった問いに、エリナが状況を伝えた。

 状況が把握できていないことを知ると、アリサとユウキの二人は小さく息を吐いた。


「取り敢えず合流しといてよかったね」

「うん。状況が解らないなら、戦力は多いに越したことはないもんね」


 アリサがユウキの言葉に頷く。


「念の為、装備を付けておいた方がいいかもな」


 ルナやエリナ達、試合をまじかに控えていない者は、外していた装備をつける。

 そして間もなくして、ヴィオラが戻ってきた。


「皆さん、お待たせしました。状況を聞いてきました!」

「助かる」


 ユリウスは短く返事を返した。


「今、王都正門方面に魔物の大群が近づいているらしいです! 数はおおよそで万を超えているとのことです! もうすぐ放送を入れるとも言っていました」


 魔物の数を聞き、アリサとユリウス以外のメンバーは絶句していた。

 そしてアリサとユリウスの二人はそんな皆とは違い、どこかワクワクしているような表情をしている。


「そ、そんな数、相手に出来るの?」


 エリナの声が震えていた。


「わかりません。ですが、軍の七割を正門に割いているとは聞きました。なので、恐らくは大丈夫だと思います」


 ヴィオラは安心させるようにゆっくりと話す。


「残りは予備か……。左右に展開されたら面倒なことになるな」

「数的に多分足りなくなるね」

「だな。もしかしたら、俺ら学生にも応援要請が出るだろうな」


 アリサとユリウスの不穏な会話を聞き、エリナが不安そうに口を開いた。


「そ、そんなことがあり得るの?」

「ありえないと考えるほうが逆に危険だ。それに魔物もバカじゃない。生きようとする本能に従い、安全な方へ流れるのは普通だろ。……こんなこと言われなくても、マスターもわかってるだろ。目をそらさず現状を見ろ」

「そ、そうだね。ごめん」


 エリナはユリウスの言葉を聞き、俯いた。


「まあ、エリナの気持ちもわからなくないはないわ。アタシも、現実から目を逸らしたいもの」

「そうよ。あの二人が冷静なだけで、わたし達もあんたと同じ気持ちなんだから」


 ルナやゼナがエリナを励ますように言う。

 ユウキとヴィオラも側に寄り、気持ちを分かち合っていた。


 そんな中、ユリウスは魔法を使い、索敵を行っていた。

 魔法による広範囲の索敵と数秘術による数の把握。

 そしてそれらを合わせることで、相手の正確な位置を完全に捉えることができる。

 魔物の数を把握し、ユリウスはワクワクしているような表情を浮かべた。


「ざっと十万ちょいか。軍がいなければ暴れたかったな」

「たったそれだけなんだ……」


 アリサは残念そうにガッカリとしていた。

 その会話にゼナは違和感を持つ。


「十万って、たったとかで済む量じゃないと思うんだけど!?」

「これでも少な――」


 ユリウスが話そうとした時、実況席を経由して現在の状況が伝えられた。


『現在、王都北部にて魔物の大群が発生し、王都に向かってきています! 王国軍が奮戦し魔物の群れに対抗しているとのことです! これに伴い、先生方は戦力として軍に招集され、現在、学院にはいません』


 その報告に生徒たちが、ざわめき出した。

 この状況に不安を覚え、表情を暗くしていた。

 その様子を見て、ユリウスは小さく溜め息を吐く。


「はぁぁ。仕方ない」


 そう小さく呟くと観客席を降りていく。

 

「あんたどこ行くのよ?」

「見てりゃ分かるよ」


 ユリウスはそう言い残すと、観客席を飛び降り、闘技場に上がった。

 そして拡声魔法で、闘技場にいる全ての生徒に、聞こえるように話す。


『あ、あー聞こえるか? 皆も試合を見て覚えてくれたと思うが、俺はユリウス・アルバートだ。聞いての通り、今、王都は大変な状況になっている。もしかしたら、王国軍が押され魔物が王都に侵入するかもしれない』


 ユリウスの言葉に、その場の生徒はわかっていると表情に出していた。

 そしてどうしようもないじゃないか、と諦めている者もいる。


『そんな厳しい状況だからこそ、全員で協力し合い乗り切らないか? どうやってと思うやつもいるかもしれない。だが、安心しろ案はある。それは今こそ全員で協力することだ! 俺たちは軍の兵士に比べれば弱い! だが、戦う力がない一般人よりは強いだろ? 違うか? そして俺たちは、この学院で何を学んだ? そんなのは至って明白だろ。魔物との戦い方だ! 入学したての俺が言うのもなんだが、こういう時の為に、備えて来たんだろ? それにここは避難場所に指定されている。違うか?』


 その言葉に、生徒たちは様々な反応を示した。

 周りの反応を見る為、ユリウスは一泊置き、再び口を開く。

 そして力強く声を上げる。


『なら、やることは一つじゃないか! 避難してくる人々を守る! ……戦えない者は避難者の誘導を! 戦える者は武器を取り、罠を仕掛けろ! そして恐怖で動けない者は、互いに手を取り立ち上がれ! 友の為、好きな人の為、立ち上がる理由は何でもいい! 最悪に備えろ! いざと言う時の備えをしろ! そこまでやって、無理だったら仕方ないと諦めもつくだろ。後悔はしないはずだ! 自分の為でもいい、とにかく足掻け! 指示が必要な奴は、自分より序列が高い者、自分が尊敬する相手の下で行け! ……どんな結末になるにしろ、自分が後悔を残さない選択をしてくれ! 俺からは以上だ。時間を取らせてすまなかった』


 ユリウスはそれだけ言うと、飛行魔法を使い、アリサ達がいる観客席に戻る。


「ユリウスさん、あんなことも言えるんですね。少し見直しました」

「柄じゃないけどな」


 ヴィオラの賞賛に、ユリウスは何処かむず痒い物を覚えた。


 先程よりはまともな顔つきなった生徒達を見ると、ユリウスは小さく笑った。


「俺らもうご――!!」


 一瞬驚くような反応を示したユリウスに、アリサ以外の者が首を傾げた。

 そんな一行の代表をするように、エリナが尋ねる。


「どうしたの?」

「突破された。しかも、東から来てる七万の群れと合流して、王都に向かって来てる」


 ユリウスの言葉を聞き、ルナが驚きと危機感のある声で言う。


「それ最悪なパターンじゃない!? ここ王都の東側にあるのよ!」

「まずいな」


 ユリウスもまた、戦況の悪さに頭を抱える。

 今この時も、王国軍は全力を以って、魔物の群れを食い止め討伐していた。

 しかし、大規模な群れだけにどうしても左右への展開を防げずにいる。

 戦況が悪くなる一方で、更なる群れが現れた。

 ユリウスとアリサの超広範囲索敵に、それが引っ掛かる。

 

 アリサよりも先にユリウスが口を開いた。

 

「お前ら吉報だ! 追加の群れが南と西からやってくるぞ!」


 その声は喜びで弾んでいた。


「ユリウス、それは吉報とは言わないわよ」


 ゼナが至極真っ当な事を言う。


「群れの数が、どれくらいかわかりますか?」


 ヴィオラの問いに、ユリウスは少し時間を空けた。


「……南がざっと十五万超だ。未だに増えてるから、正確な数はわからん」

「そして西が八万ちょいかな。こっちも同じで、敵が増えてるから正確な数はわからないよ」


 エリナは現実味がない数を聞き、金魚のように口をパクパクさせていた。

 何か言葉を発しようとしても、言葉が出てこないようだ。

 他三人も絶望的な表情を浮かべていた。

 その中でユウキだけは、表情に迷いが無かった。 

 戦う気満々と言った様子だ。


「ったく、たかが十万だろ。そんな表情してどうする」


 呑気な声のユリウスに、ルナが口調を荒げる。


「十万よ! 十万! どう考えても、もう対処できないでしょ!」

「そう言って諦めるのか? 今、ここで逃げ出しても、文句は言わない。だが、それで後悔はないんだな」


 真正面からぶつけられた言葉に、ルナが動揺する。

 そして少し考え込み、彼女は自棄になる。


「いいわよ! やってやるわよ最後まで!!」


 ユリウスはルナのその言葉を聞くと、全員を見渡した。

 一同は力強く頷き、その目には闘志が宿っていた。


「で、何をすればいいわけ?」

「オレもそれを聞きたかったところだ」


 ユリウスの背後から、アレスが問う。

 意外な人物にエリナが驚いていた。

 そしてユリウスは鼻で笑い、後ろを振り返る。


「学院にある、あるったけのポーションを学院の正門に集めろ。俺とアリサは罠を仕掛ける」

「わたし達も、ポーション集めに参加すればいいんですね!」

「ああ、戦いに備えるぞ」


 その言葉を最後に一行は散り散りになり、学院中に広がるのだっ

いつも読んで下さり有難うございます。

『面白い』や『よかった』と思っていただけたら評価やブックマーク、感想等をしていただけると嬉しいです。


更新が遅くなってしまい申し訳ありません。


これからもよろしくお願いします。


更新は毎週木曜日の予定です。

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