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「う、うっぐっ。 ここはどこだ。」
僕が目を覚ますとそこはどこかの病院のようだった。起き上がろうと体を動かそうとしても力が入らない。周りを見渡すとテレビでよく見るような機械がたくさんあった。
「僕はどうなったんだ。」
何があったのか思い出そうとしていると
「失礼します。」
とノックの音が聞こえ、看護師らしき人が中に入ってきた。
「おお、起きたのですね。」
そう言った看護師らしき人の顔はなぜか暗かった。
「体調は大丈夫ですか。すぐに先生と親御さんを呼んできますね。」
そう言って看護師は早々と部屋から出て行った。
それから数分後、
「失礼します」
と今度は医者が入ってきた。後ろには僕のお父さんとお母さんもいるようだった。
「新大、大丈夫か!」
とお父さんは僕の方へ駆け寄りお母さんは隣で鼻をすすりながら泣いているようだった。
「大丈夫だよ。それより僕は、なんでこんなところにいるの?何があったの?」
と聞くと2人は暗い顔で下を向き何も答えてくれなかった。
「え、何?なんでそんな顔するの?」
僕はだんだんと不安になった。もしかしたらという答えが見つかってしまった。
「私が説明します」
医師の男がそう言った。僕は緊張と不安の中医師の男が口を開くのを待った。
「新大くん、今日あなたは学校で突然倒れてこの病院に運ばれてきました。そして...」
言葉をつまらせ言いにくそうな顔をして
「○○くん落ち着いて聞いてください。あなたは癌にかかっていて余命はあと3年です。」
僕はこの男の言っている意味がわからなかった。ある程度の予想はついていた。手術が必要だとか、数ヶ月間の入院が必要だとか...。だが、医師が口にした言葉はそんな予想の遥か上をいくものだった。
「何言っているのこの人?冗談だよね。お父さん、お母さん!」
信じたくなかった。大丈夫だよ、と言って欲しかった。しかし2人はうつむいたまま何も答えない。
え、なんで僕が残り3年しか生きられないの?僕何も悪いことせず一生懸命過ごしてきただけなのに。こんなことってあるのかよ。
悲しいという感情よりは怖いという感情の方が強かった。まるで1人だけ暗い鳥籠の中に取り残されたような...。
「本当に僕はもう治らないんですか?」
「残念ですが、今の技術では手の施しようがありません、本当に残念ですが...」
「本当に僕はこの先どうしたらいいんだよ。」
初めて小説を投稿してみました。これからも投稿していくつもりです。何かアドバイス等があればコメントをお願いします。




