#2 髪と目の色
キャラクターを想像しやすいように書いた部分です。
別に飛ばしても、物語にはあまり関係無いので大丈夫です。
「君達、本当にありがとう」
ブルードさんが僕達に頭を下げながら言ってきた。
「いえ、俺達も早く元の世界に戻りたいんで」
返事をしたのは、クラスの学級委員の縣 賢君だった。ちょっと嫌味を含んだ言い方だったが、まぁ 仕方ないだろう。
そんな、2人のやり取りを聞いていたら、ミネルさんが声を出した。
「皆さん、いきなりですみませんが ここに来たときに魔法をかけておいたんです、気付いてました?」
本当にいきなりだな...この子は...
でも、何の魔法をかけたのだろう?
皆も、何か分からなくざわついていていると
「やっぱり、皆さん気付いてなかったんですね、 髪と目、よく見てみて下さい」
髪と目? 何だろう?
目を凝らしてよく見てみると...ミネルさんが言った意味が分かった。
「 皆の髪と目の色、変わってる?」
少しずつ変わっていったからだろうか、全然気付かなかった。
皆も気付いたのだろう、他の人の髪の色や目を見たり、自分の髪の色を見て騒いでる。
「え、何で色を変えたの?」
誰かが質問した。
「あ、理由ですか? それなら簡単です、魔王軍に見つからないためですよ、いきなり黒髪 黒目の集団が現れたら、すぐバレて奇襲をされそうと思ったので」
そんなことまで考えているのか
それより僕の髪は何色にされたのだろう、出来れば目立たない色がいいな。
自分の髪を見てみようとすると、視界の上の方に真っ白い毛が見えた。
え...?
真っ白い自分の毛にとまどっていると、後ろから
「お、拓八 お前の髪は白なんだな、見てよ俺の髪、何も変わってない」
話し掛けてきたのは、黒い髪に青い目の、風 悟君だった。
悟君は、いつも独りの僕に積極的に話し掛けてくれたり、色んなことに誘ってくれたりと、おっちょこちょいだけど優しい人だ。
「だけど、目は綺麗な青色だよ、いいじゃん」
僕は悟君にそう言ってみた。
「え?俺の目、青になってる?...おー!すげー! 後で鏡があったら見てみようかな、でも拓八も綺麗な黄色の目をしているじゃん」
僕は白い髪のうえに黄色い目になっていることが分かった。
「ずいぶんと僕は目立つ色なんだね...」
「んーこの世界では普通なんじゃない?」
悟君が言った通り、他のクラスメートの皆も派手な色になってはいるが、白い髪の人は居なかった。
ここまで読んでくれてありがとうございました!
間違いがありましたら遠慮なくコメントで書いてくれていいです。
次回もよろしくお願いします!