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 魔法辞典

第5章までに登場した魔法の紹介です。

一見魔法には見えにくいようなものも含まれますが、本作の世界観においては、個人個人が特別に持つ特殊な奥義なども、この世界では広義において"魔法"として認識されています。




【魔属性】英雄の双腕(アルスヴィズ) …… 術者:ユース

初出は第12話。ユースが扱う唯一の魔法で、彼にとっては最大の切り札である。

あらゆる脅威から自分あるいはそばにいる人を守るための盾、を作る魔法であり、ユースの盾に魔力を纏わせることで発現する。その魔力を纏った盾は、落盤のような凄まじいパワーをもはじき返し、強力な魔法による攻撃も打ち返すことが出来るようになる。要は、物理的攻撃あるいは魔法による攻撃など、あらゆる攻撃に対抗できる魔法の盾を作る魔法と解釈できる。

応用すると、盾を中心に傘状の魔力の障壁を作ることも可能で、これにより盾の面積だけでは防げないような魔法を防御することも出来る。例えば大量の水を鉄砲水のように流す魔法などを差し向けられた時、これによって自分の体全体を魔法から防ぎ、あるいは自分の後方も守ることも出来るということ。そもそも騎士を志したのが、力無き人々を横暴な力を持つ魔物や悪人から守りたいからであったユースをして、これ以上に彼の精神と相性のいい魔法はないだろう。


【土属性】岩石魔法(ロックグレイブ) …… 術者:チータ

初出は第23話。太い岩石の柱を勢い良く突出させる魔法。

一般的には地表からそれを突き出させる魔法として広まっているが、熟練の魔法使いは空中座標上に発射点を作って、好きな方向に突き出させることも可能。ただし重い岩石の柱の発射点を空中にすると、物理的な重さのバランスがおかしくなりやすく、一気に魔力の扱いにおける複雑さが増してしまう。なのでチータも、そういった使い方はあまり好まない。

硬く重い岩石の槍とも言える、それの突き上げは高い物理攻撃力を持ち、敵の股下や顎を殴り上げることが出来れば決定打となることも多い。ただし、これを使う術者の狙い、発射点があまりにもわかりやすいため、魔導士との戦いに慣れた者相手への的中はあまり期待できない側面もある。一方で、柱の高さや太さ、頂点部分の面積の調整により、仲間が使う足場を作ることも可能なので、戦闘以外においての使い道も見出しやすい。


【物理属性】空中歩行(エアステップ) …… 術者:チータ

初出は第23話。何もない空中に、蹴りを入れられる空中座標点を作る魔法であり、それを繰り返し行使すれば空中を歩くことも可能、とするための魔法である。

空を飛ぶための魔法には、魔力の翼を背に生み出し、それによって飛翔するというものの方がポピュラーだが、チータは空中戦に臨む時でもこちらの魔法を好む。走り慣れていて脚力とスタミナにも自信のある彼は、走るのと同じ要領で体を動かす方が小回りが利き、それが出来るだけの立ち回りの上手さがあるからだ。派手に空を舞う魔法ではないが、そのぶん小範囲活動においては、こちらの方が機動性で勝るということである。


【雷属性】落雷魔法(ライトニング) …… 術者:チータ

初出は第23話。雷属性の基本的な魔法であり、チータが最も得意とする攻撃魔法。

空中座標上に発射点を作り、そこから稲妻を発射して敵を撃つシンプルな魔法である。一般には敵の頭上に発射点を作り、敵の頭を狙撃する稲妻を落とすというものとして使われるが、慣れた魔法使いはそれだけに留まらない。敵の横や背後から稲妻を撃つことも可能であり、命中率の高い魔法とされやすい。

欠点があるとすれば、ダイレクトに敵の肉体を破壊する火や土の魔法と比べて、やや威力が劣る点だろうか。人間や小さな魔物が相手ならば、魔力を強く込めて威力を上げれば充分な致命打となる稲妻を作りやすいが、体が大きく屈強な魔物などが相手だと、怯ませる程度の威力にしかならない、あるいはそれにも及ばないこともある。


【物理属性】勇断の太刀(ドレッドノート) …… 術者:シリカ

初出は第23話。シリカが扱う唯一の魔法であり、彼女の最大の奥義でもある。

万物を切り裂く剣を生み出す、ただそれだけに目的を集約された魔法。それ以上の説明の必要は無く、断ち切れるものは岩石や金属は当然、魔法や霊体の魔物すらをも含まれる。敵の攻撃を受けることを前提としない、極端なほど攻撃的なシリカの剣術を組み合わさった時、それはあらゆるものを逃がさず真っ二つにする最強の剣を生み出す魔法となる。

術者シリカのものを上回る防御の魔力、それを纏ったものならば、その一太刀を食い止めることも可能となる。具体例として、仮にユースがシリカの勇断の太刀(ドレッドノート)を上回る英雄の双腕(アルスヴィズ)の魔力を、盾に纏って構えるなら、その盾で防ぎおおすことは可能ということである。身内間では、最強の剣と最強の盾、どちらが強いかと冗談の種になることもあるが、シリカとユースが本気でその二つをぶつけ合うことが絶対にあり得ないので、真相は永遠に謎のままである。


【火属性】火球魔法(ファイアーボール) …… 術者:チータ

初出は第33話。火球を飛ばす、火属性魔法の基本的なもの。

魔法の発射点を好きな場所に作れるチータは、あらゆる場所から敵を狙い撃てる魔法としてよく活用する。火の魔法は対生物には高い破壊力、殺傷能力を持つため、容赦なく命を奪うべき戦場では火属性の魔法は、特に有用なものの一つである。

威力に対してデメリットは、発射点から火球が放たれる前に、そこから漂ってしまう熱と気配で敵に発射点を見切られるのが早くなりがちで、回避されやすい点が挙げられる。軌道が単調なのもそれに一役買いがちである。また性質上、殺傷能力を抑えるのが非常に難しく、不殺生前提の戦いでは使いづらい点や、はずした場合に自然や家屋を焼いて破壊してしまいがちな難点もあるので、高い威力に反して使用する際には考えるべきことも多い。


【魔属性】封魔障壁(マジックシールド) …… 術者:チータ

初出は第34話。空間上に亀裂を開き、その中へと敵の魔法を受け止める防御魔法。

例えるなら、敵の使用した魔法を、大きく開いた袋の中へと受け止めるようなものと思えばいい。過剰な魔力を受け止めると、抑えきれずに暴発する。たとえばチータが開いた空間の亀裂に、火球を千個放り込んだとすれば、許容量を超えたその空間の裂け目座標が、火球千個ぶんの大爆発を起こすということである。基本的に、敵の魔法をその空間の亀裂で受け止めて凌ぎ、あとはその場から離れて危機を逃れる、という使い方をする。


【雷属性】悪意の稲妻(アンカインドサンダー) …… 術者:チータ

初出は第35話。その時チータが思いつきで作った魔法である。

対象に触れれば超高圧電流が流れる、稲妻の塊である雷撃球体を生み出す。それは威力と電撃濃度、残存力に大きな比重を置いた魔力で構成されており、機動力は殆ど犠牲にされているため進行速度は遅い。要は、敵に当たれば凄まじい威力を発するも、動きが遅くて回避も簡単すぎる雷撃球体を放つ魔法、と言い換えられる。ただし、威力を犠牲にして機動力を一時的に高めることも可能なので、術者の任意どおりに動く柔軟性も含めて、意外と有用性は低くない魔法でもある。


【魔属性】耐魔結界(レジスト) …… 術者:デイビス

初出は第35話。防御の魔力を纏って敵の魔法から身を守る魔法である。

防御魔法としてはポピュラーなもので、実戦経験のある魔導士なら、練度に差はあれ殆どの者が使用できる。熟練者が行使すれば、極論、火球を放つ魔法をまともにくらっても、その高き防御魔力で以ってして火傷ひとつ負わずに凌ぐことも可能であろう。ただしその性質上、行使したはいいが自分の魔力が相手の魔法の魔力を上回っていなかったら、防げなかった上に直撃を受けていることになるので、基本的には防御の最終手段として使われるものである。こんなオールオアナッシングな魔法に頼らなくても、かわすなどして凌げるなら、そちらの方が絶対に良いからだ。


【物理属性】地点沈下(ディプレッション) …… 術者:チータ

初出は第55話。チータの魔法の中でも、彼が愛用する魔法。

敵の足元を、底の浅い落とし穴のように突然窪ませ、足を引っかけつまづかせる魔法である。非常に地味だがそれは敵の転倒、あるいは捻挫を誘発させるものであり、相手の足首に継戦能力に響くほどのダメージを与えることも多い。接戦の中で転倒することがいかに致命的かを思えば、いっそうその効果はわかりやすいかもしれない。

その性質上、攻撃力や殺傷能力は非常に低く、相手の動きを止めたり走る力を削ぐことに特化している。ゆえに単身での戦闘においては出番が少ないが、頼もしい仲間がそばにいる時に使えば、敵の動きを阻害することで非常に大きな支援を叶えることが出来る。チータはユースと一緒に戦っている時にこそ、この魔法を多用する傾向にあり、それは相手の足さえ取れればユースが仕留めてくれる、という信頼が根底にあってのことである。


【火属性】火柱魔法(バーニングピラー) …… 術者:チータ

初出は第61話。大きな火柱を地表から噴かせる魔法。

太い火柱は仕留めるべき敵を呑み込み、炎で包み込んでしまうほどの太さ、直径を持つものが専らであり、言うまでもなくその破壊力は抜群である。炎に全身を包まれて無傷で済むような存在は、魔物の中でさえもそうそういないからだ。

岩石魔法(ロックグレイブ)と同様に、発射点が相手にわかりやすいため回避されやすさも付き纏うが、当たれば勝ちの威力をほぼ約束されることからも、その難点に見合う有用性はある。一方で消費する魔力も多いため、無駄撃ちすると消耗も激しいので、大味な魔法全般に言えることではあるも、使うからには当てたい魔法とも言える。

ちなみにチータは火柱の発射点に制約が無いタイプの魔導士だが、そもそも火柱というものは熱に従い上昇するものであるため、威力を重視するなら下方から上方に噴かせた方が断然良い。威力を重視しないなら、他にもっと有用な魔法はいくらでもある。ゆえにこの魔法はこれまでに、地表以外から発射された例が無い。


【雷属性】落雷魔法陣(ブリッツバスター) …… 術者:チータ

初出は第62話。チータが比較的気楽に使える魔法の中では最強の魔法。

目の前に作った大きな空間の亀裂から、砲撃のような太い径の稲妻を発射する魔法。派手な見た目に見合って威力は高く、敵に直撃させれば黒焦げにしてしまえる威力がある。速度も速く、含む攻撃範囲も広いため、回避しづらい部類に含まれ、攻撃魔法に求められる要素の多くを持ち合わせた魔法と言えるだろう。他の魔法の例に漏れず、チータがこの魔法を使うにあたって発射点は自在だが、砲撃という性質と術者の視点の問題を併せ、自分の前方に向けて放つのが殆どである。

火柱魔法(バーニングピラー)と同様、大技の類の魔法に分類されるため、消費する魔力も多く、基本的には撃つからには当てるべき魔法の一つと言える。ただ、チータは元々雷属性の魔法を使うのが最も得意であり、この魔法を使うに関しても使い慣れた現在は、重く見るほど消耗せずにこの魔法を行使できるようだ。ゆえに大技な割にはチータもこの魔法の乱発をそこまで苦にしていない。目を惹くほどに派手な魔法であることを活かし、敵の注意を引いたり、動きを制限、誘導したりと、直撃に拘らずとも多岐に渡る使い道があるため、チータにとっては使いやすい魔法である。

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