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はかなきと見る
2話目!!!
引き続き拙い文章にお付き合い頂ける方。
ありがとうございますm(_ _)m
氷輪の 麓に咲きし 桜花
夜風に散るを はかなきと見る
――――――――――――――――――
透明なガラス窓に血花火が咲く。
私がこの手で綺麗に咲かせた。
今までは仲間として共にやってきた
彼を殺しても、私は何とも思わなかった。
それどころか、今まで何度も見てきた
この光景に飽き飽きしていた。
死という罰を与えること。それがお前の仕事だ。
そう言われたあの日、私の中で何かが変わった。
私の仕事は、人を騙し、欺くこと。
私の仕事は、罰を与えること。
私の仕事は、人を殺すこと。
いつからだろう、人を殺すことに対しての
抵抗がなくなったのは。
人を殺しても、何も感じなくなったのは。
私はただ、自分の仕事をするだけだった。
そしてこう思うまでになっていた。
―――――――――――人は単純だ。
そしてそれ以上に、人の死は呆気ない。
話が全く進みませんが、
こちらは「夜桜」、夜のお話です。
3話目は「日桜」、昼のお話を
予定しています。