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瞳の奥に・・

羽をもがれた男が愛という神の代名詞を語るのは罪・・

38人の小宇宙入りの缶詰はティーチャーの名を持つ男の虜だった

ただ一人のゴールデンボーイを除いては・・

毎日が右から左へと続くレールの椅子取りゲーム

はんっ・・俺はちゃちな玩具じゃ満足しないぜ

ドラッグーセックスーバイオレンス・・

退屈な男の教えにはNOという部類に選択される言葉だ

偏見かも知れないがマスターベーションを楽しむように変態のレッテルを隠して生きているのだろう・・

出席番号28番

同じ缶詰の中に彼女は息を潜めていた・・

俺の恋人・・マイ スウィート ハニーだ・・

一見、普通の女子高生だが最近・・様子がおかしい

孔雀が羽を広げた様な、その瞳の奥に眠る悲しげな影

もう俺は過去の存在でしかないのかもしれない

梅雨の蒸し暑さを肌で感じながら、空に浮かぶ雨雲に彼女の面影を重ね・・ポツリ、ポツリと滴り始めた雫に伝えたい言葉を悟った・・

「泣きたいのはこっちだぜ・・」


そして、クラスの女子はテレビ伝道師の様に聞いてもいない話を淡々と繰り返す男に訴えた・・

「先生!またこいつ空見てブツブツ言ってまーす・・ほんときもい!!」

ちぃ・・アバズレがぁ・・・。


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