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普通になれない君の詩

作者: 只野真

ぜひ読んでいただきたいです。

普通になれない君の詩


あなたは普通なのか。この疑問はいつも僕にストレスを与える。普通の人生、普通の友達、普通の日々。僕にとっては普通が嫌いだ。何か他の人にはない特別なものになりたかった。アニメや小説、作品の中の人は生き生きとし、僕にとっては特別なものだった。それになりたかった。その中で生きたかった。今の人生は嫌だった。もっと楽しく生きたかった。


第1章 僕のこと

 僕の趣味はアニメ、音楽、映画、模写である。なぜ特別になりたいのかは色々あるのだが、一番はアニメに影響されている。僕がアニメを本格的に見始めたのは中学1年生のときからだ。アニメの世界に入りたい!現実は嫌だ!そう思っていた厨二病である。なにをするにも面倒くさがりで、いつも友達に間違いを指摘される。

でも、こう見えても頭はいいほうだ。暗記や考える力は人よりもあると思う。俺はあべこべだ。いつもはバカそうだが、考える力がある。人とはあまり話さないが、大勢の前では話せる。逆だったら良いのにな、と思うことがある。考える力よりも馬鹿でいたい。大勢の前ではしゃべれないが、色々な人とはよく話す。そういう人になりたかった。そろそろやめよう。


第2章 学校のこと

 僕の学校は偏差値が少し高いが、勉強すれば誰でも入れるところである。アニメの影響で、中学校では高校でもハッピーライフがあると思っていたが、ただの空想だったことに入ってから気が付いた。その差に大きくへこんだものである。学校もやめたいとまで考えた。

みんなは友達がいますか?僕は多少いる。人とはあまり話さないが、部活やクラスの男子数人とは話すことがあり、仲良くなれたと思う。でも、俺が馬鹿なことをするたびに、笑われているのではないかと考えることがある。そして、俺は学校では無口である。陰キャを極めすぎている。他人とは違う自分が嫌いだ。

 物心ついたときからメンタルが弱かった自分はいつも泣いていた。最近でさえ、辛くてなくことがあるが、学校ではそんな顔一切せず、できるだけ明るくしている。笑うようにしている。辛い自分は隠すものだ。可哀そうな人物だとレッテルを貼られることが嫌なのだ。



第3章 家族のこと

 僕が物心ついたとき、お母さんはもういなかった。僕が初めて1回だけ会ったのはたしか、小学2年生の夏。初めて話せてとてもうれしかった。でも、もう顔も声も思い出せない。

父は僕たちを嫌っていたと思う。自分の自由を妨げるものとして、僕は保育所にいながらして、辛かった。初めてあいつが自分のことを嫌いなんだと思ったことがある。保育所の送り迎え、自転車の後ろに乗る自分、あいつと俺の靴が当たり、あいつの靴が汚れた。家に帰ってきて、僕は靴を脱いでいた。あいつは先に上がって話していた。あいまいだがこうだ、「○○のせいで靴が汚れた。」それを僕は玄関で聞いていた。4、5歳ぐらいであろうか悲しかった。あいつは怒ると家を追い出したり、殴ったり、椅子を投げたり。気持ち悪い。警察も2回呼んだことがある。警察を呼んでからは、暴力は少なくなった。でも、言葉や態度により、精神は追い詰められていった。学校でも友達と比較しては辛くなった。このようなことがあってか、保育所、小学校、中学校の記憶はもうほとんど残っていない。覚えておきたくなかったのだろう。


第4章 特別なこと

こんな人生なら死んでもいいと思うことがある。死ぬなら安楽死がいいな、だれか誘拐してくれないかな。もう生きている意味はないな。しんどさ、辛さの上によってできた壊れた人間だ。みんなと同じように生きていたら。僕はどうしたら普通になれるの?


第5章 伝えたいこと

 世の中には僕よりも辛い経験をした人は多くいる。みんなの大切な友達や恋人にも辛い人がいるかもしれない。とても身勝手な考えかもしれないが、気づいてあげてほしい、聞いてあげてほしい。その人たちは話せない、話したくないかもしれない。でも、知ってほしい、知らないと何も始まらない、本当のあなたに気付いてほしい。逆に伝えてほしい、自分のことを。

そして、もう一つ。

普通の人生を大切にして。

大切な人を知って。

生きて。

後悔してしまう前に。



普通になれない僕より

どう考えるのかはあなた次第です。

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