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アコギを持つ変人
田舎は至る所に公園がある。遊具はないが。
そんな場所で楽器の音が聞こえる。
なんだろうかと思いフラフラと音の鳴るほうへ歩いていく。
車も通らない駅とは反対の道。活気から外れる住宅街の公園にアコギを弾いている髪の長い女の人が居た。
遠目に立ち止まり演奏を聞く。
音楽は詳しくないけど、なんかいいなと思った。
公園は青々とした木々が等間隔に植えられていて風が吹けば葉と葉が擦れ合う音とアコギの音のデュエットとなり、いつまでも聞いていたくなる。
演奏が終わると自然と拍手していた。
パチパチという音に演奏者が気付き、ものすごい勢いでこっち来る!ひぃ!
「ねね!今拍手してくれたの?嬉しいなぁ!あ、そうだ、ねね!もう一曲聞いてかない?こっちに座ってさ!ねっ!」
嗚呼、この人も変人だ。




