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久しぶりを
2人してそうそうに集中力は切れた。夜桜に至っては最初からあまりやる気はなかったみたい。
30分したところで夜桜は耐えきれなくなりスマホを触り始めた。
「もう終わり?」
「だって、つまんないんだもん」
ま、無理に今やる必要も無いか。
特に私は宿題はあと少しまでやってるし、いいや、別に。
「じゃあ、終わってコレやってみようかな」
月陽は夜桜から貰ったゲーム機を取り出して箱を開ける。
ゲームなんていつぶりか分からないな。
実家にはあるけどここに持ってきてまでやろうとも思わなかった。
と言うかゲームの事なんて考える余裕がなかったのかもしれない。
冷めてると思うし、視野を狭めてるとも思うけどそれを悪い事とも思わない。
きっかけがなければやらない事なんてこの世にはいくらでもある。
ゲームもそのひとつに過ぎないだろう。
ただ、私にきっかけをくれる人がいた。
チラリと夜桜を見れば嬉しそうに手伝ってくれる。自分もやりたいのかもしれないし、自分の好きな事を共有出来るのが嬉しいのかもしれない。
実際のところは知らないけど。
「夜桜」
「ん?」
「ゲームなんて久しぶりだから教えてね?」
「もちろん!大舟に乗ったつもりで任せなさい!」




