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いざ
目的のなく、ただ時間を浪費するとなると一日は思った以上に長く感じる。
そんな時間を本を読んですごすと、無意味な一日に思えて仕方ない。
それでも、時間は過ぎ、夜桜と桜まつりに行く当日になった。
あれ程楽しみにしてたのにいざその時が来ると行きたくないというか、面倒に思えてくる。
そんな気分な時は待ち合わせ時間は刻一刻と迫る。
「行くか」
重い腰を上げて玄関を開ける。
格好は黒のシャツに黒のパンツ。
月陽にはファッションセンスがあまり備わっていなかった。
元の素材が異常なほど高いので何を着てもそれなりに様になってしまうから月陽本人は全く気にしていない。
今日は少し涼しい。
夜桜にスマホで今出ると連絡を送り、大きく深呼吸をして歩き出す。




