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桜と月と
桜並木を走る。
真っ黒な世界に月の光に当てられ桜は薄白く写った。
辺りには人はいなく、木々が囁き合う音が静かに主張するだけだった。
一瞬、突風が吹き、2人は目をつぶった。
風が止み、目を開ければ桜の雨が2人を囲むよに舞っていた。
それは幻想的な景色で思わず繋いだても離してしまっていたほどだ。
耳をすませば長良川のせせらぎが耳の残る。
「綺麗」
夜桜は月陽が呟やきに顔を向ける。
そこには1枚の誰もの目を引く様な絵のようで、夜桜はこの絵を目に焼き付けようと食い入るように眺めた。
公園まで桜を見ながらゆっくりと歩く。
手は自然と繋いでいてた。
今しか見れない桜。2人だけの世界で夜の白い桜を月陽は堪能していた。




