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帰る場所
月陽は夜桜の格好を見て、見蕩れていた。
黒のシャツをピシッと着こなしてスラリとした長身にそれは良く似合っていた。
その辺の男より断然カッコイイ。
視線を受けて、夜桜は月陽に今日の予定を伝える。
「今日昼からバイトなんだよね。夜には帰るけど」
夜桜は珈琲をテーブルに置いた。
「夜ご飯はどうするの?そのまま実家の方に帰る?」
月陽の言葉は本人の自覚は全くしてないが、縋るような甘えるような声音だった。
しかも、上目遣い。
夜桜はコロッと落ちた。
「ここに帰ってくるよ!月陽!」
いきなりテンションが上がった夜桜に着いていけない月陽が、目を白黒させた。




