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言う事やる事
「食費は折半って言ったけど具体的には?」
「月にどれくらい使ってる?」
「さあ」
「さあ、って。一人暮らしにしてはズボラ過ぎない?」
「かもね、でも1年何とかなったし」
「食費は浮かせれるものだし、浮かしたぶん他に当てれるから節約するにこしたことはないよ」
他に当てる。当てたいものなんてなかったのにな。横を見る。
一緒に歩いているこの背の高い美人は月陽の世界をどんどん広げていく。
怖いと思うこの思いは何に対してだろうか。
分かってる。本当は分かってる。
失うのが怖いのだ。
そう気づいた時に驚きもしたが納得している自分もいた。
がま口財布を開く。諭吉が4人居た。
「節約しろよ」




