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銀の天使



早くも噂が回りきった国内は大混乱を起こした。それは遠く離れたローズヒルズ領でも例外ではない。…尤も、ローズヒルズの広告頭である私が現女王と親しい立場であり、苦境を共に乗り越えた仲間として今後優遇されているのは誰の目から見ても明らかであるため、領民達は他の領地(特にラル・グラント公爵に連なる)の者たちと違ってお祭りを執り行っていた。ついでにいうと「アリシア様、万歳!」ではなく「よくやった、マリア様!」が響いているあたり流石は我が領民だな、と思う。


それから、ローズヒルズ製の商品が飛ぶように売れた。


親王派に鞍替えした、立場の怪しい者たちがローズヒルズ製品を買い占め、アリシア様に手を揉み始めたのだ。アリシア様への忠誠を示すためにはアリシア様と同じものを着るのが一番…ついでに大口顧客である貴族達を女王と親しいローズが庇ってくれるはず、という下心見え見えの暴走だった。おかげさまで在庫は一掃されたが、その分大忙しだった。既存のお客様達に商品を渡せないし、定期購入してくれる貴族達にも謝って回る羽目になったので、いくら大口顧客になろうが私は庇ってやる気にはならなかった。


ついでにいうと、サーリヤ様引き入るスノードロップブランドは閑古鳥が鳴いていた。サラセリア様が着ていたからだ。それを着ているだけで「もしや裏切りか?」と疑われる始末だったため、誰もが早々にスノードロップの物を捨てた。そこまで手のひらを返されるとは思わなかったであろうスノードロップ家は上から下まで大慌てに違いない…普通に可哀想だ。


「それじゃああたしの出番はないってこと?」


ローズヒルズ家で事の顛末を聞いたミッシェルは唇を尖らせて不満げに言った。たしかに私が結婚しないならばローズになる必要はない。私の続投は確実だ。少なくとも今は。


「はい、当面は」

「お役御免ってこと?家に返されるの?」

「まさか!」


私は不安がるミッシェルを慰めるように肩を叩いた。今の暴力的なまでの仕事量を1人でこなすのは、無理!猫の手でも借りたい。それにこれからは行事ごとの増えるアリシア様のドレス集めに忙殺されるのが見えている。ついでにラインラルドの領地の件とか…これはお兄様の仕事なので使い方は私が考えなくても良いけれど、セレモニーで呼び出されることもあるだろうし…


「ミッシェルには私の補佐から初めてほしいの。だから予定を早めて…4ヶ月後にはプレ・ローズとしてデビューしてもらいたいと思います」

「どうして4ヶ月後?」

「戦争が起きるからです」


長引く戦争ではないと、アルフォンスお兄様は私にこっそり耳打ちしてくれた。それを見越して私とエディお兄様が出した結論だった。ミッシェルがなんとか納得したところで私はまた忙しく各所を回ることになった。


ジョシュア様はこの歴史の大きなターニングポイントに多忙を極めているらしい。私が貴族たちに振り回されているように、彼もアリシア様たちに振り回されていた。


そのジョシュア様からは私に手紙が届いた。内容は、前妃殿下が死んだということだった。ミハエルというアリシア様の昔の想い人が自殺したあの塔で、身を投げたらしい。表向きには、逃亡を図り、塔に逃げ込んで、助からないことを悟って身を投げたことになっているが…本当は違う、とジョシュア様は綴る。アリシア様がこの世で最も残酷な選択をさせたらしい。その選択としての、身投げ。手紙には詳しく書かれていなかった。ただ、アリシア様が復讐を果たし、憂いを晴らしたアリシア様は今後は民のため良き女王に、最善の統治者たるように努力していることが書かれていた。


私は返しの手紙で、ローズの製品が死ぬほど売れていること、ミッシェルを戦争が終わり次第デビューさせること、それから…ラインラルドの領地の利用法をお兄様が考えあぐねていることを書いた。その手紙を配達人に託すと、先ほど書いたラインラルドのことで頭がいっぱいになった。


ラインラルドの元伯爵達はもちろん抗議にきた。爵位も領地も失うわけにはいかないからだ。だけれども、賭けの内容は証書にしてあるから、レオナルドは真っ青な顔をして父親を見るしかなかった。頼りの伯爵も、レオナルドを殴りつけて、私たちに頼むからと怒鳴るしかなかった。頼んでおいて怒鳴られる筋合いはない。謝罪があろうがなかろうが…これまでの行いをそんなことで済ませるわけにはいかない。私たちが憮然とそれを断るのに激昂したラインラルド親子は…私に掴みかかった。掴みかかって、これまでの恩を!などとわめき散らした。


「一平民が貴族の私たちに向かってその言いよう」

「なにを!我々は伝統ある誉れ高き貴族…」

「いいえ、それはもう過去のこと。己の愚かな行いでその位を手放した、平民にすぎません」


恥辱に満ちたあの期間を私は忘れない。荒れた肌の分、絶対に取り返す。ローズのお肌をガサガサにした罪は重い。


私は衛兵に彼らを締め出すように指示して、部屋に早々に戻った。もう目通りを願われても私に通すなと命令も忘れずに。私は何が何でもあの親子の不幸を望んでいた。彼らが私にした行いは、それほどまでに私に暗い影を刻んでいたようだった。




私が登城したのは、クーデターから2ヶ月経った頃だった。前妃殿下が身を投げてから1ヶ月と3週間が経過していた。アリシア様の部屋の場所が変わっていた。アリシア様は王族であるのに王族の居住区に住んでいなかったことを私は初めて知った。それほどまでに冷遇されていた。アリシア様は王族の居住区に居を移し、王が使っていた部屋を模様替えして使用していた。前の部屋より格段に広かった。それに、ドアも分厚くて警備しやすいような配置だった。改めてあの頃のあの部屋がいかにアリシア様を苦しめていたか、わかった。


部屋にアリシア様はおらず、リゼリア様が忙しく書類を捌いていた。


「アリシア様は?」

「今は謁見のお時間よ」

「謁見の?」

「手のひらを返した貴族の群がること」


リゼリア様は汚い物を見る目で言った。


「アリシア様が側近に取り立ててくださったから、こうして書類仕事を代行することができるようになったの。嬉しいわ」

「そうですか。ところでジョシュア様は?」

「国中飛び回っているわ。夜には城に戻ってきて、アリシア様と少しお話して、朝からまた外に出ているわね」


むちゃくちゃ忙しそう…私は会うのを諦めた。今日はとにかくアリシア様が気になっていただけなので、特に何かを持ってきたわけでもない。つまり、やることがない。


「アルフォンスお兄様は?」

「国境の砦に行っているわ。守りを固めているのよ」

「レイモンド様は…聞くまでもありませんね」

「レイがアリシア様の側を離れるわけがないもの。いまもべったり張り付いているわよ」


簡単に想像がついた。レイモンド様はきっと今でも尊いアリシア様を女神のように崇めているだろう。たぶん、一生。


「そうそう、サラセリア様とデズモンド様は領地を賜って男爵夫妻になったの」

「極刑ではないのですか?」

「ええ…なぜかは知らないわ」


またしても、アリシア様は私たちに秘密を持っていた。今までアリシア様を見下し、貶めてきたサラセリア様を生かすとは誰も思っていなかっただろう。それは私もリゼリア様もそう思っていた。だから生かしておいた理由を知りたかった。

2人は夫婦として西の外れの田舎街に居を移したらしい。それを聞いて激昂したのがもちろん、デズモンド王子の祖国、ガーディン国だ。一国の王子を男爵に降ろす等ひどい侮辱である。国境はまさに一触即発の状態にあるらしい。


とはいえ、ここまでアリシア様はとても上手に国の混乱を収めつつあった。


この3週間でアリシア様は今まで故妃にされてきたことを一つ一つ、証人と語り部の証言で明らかにした。そしてそれを元に故妃に極刑を求めたようだった。それからのことはジョシュア様が手紙に書いた通り、極刑になる前に身を投げたそうだ。またサラセリア様が関与したことも証明したが、何故かサラセリア様には極刑を求めなかった。

それからアリシア様は、前王の息のかかっていた、汚職していた貴族たちを一掃した。アリシア様は全ての証拠を押さえていた。全員もれなく極刑…とはいかずとも、相応に重い罰を与えられ城を追われた。歯抜けになった要職を埋めるためにアリシア様は方々から貴族を呼び寄せ、城の役職を与えた。これも事前に決まっていたことだそうだ。アリシア様は今、準備していたことを揃えつつあった。混乱はあれど、ほとんどが予測を元に準備できていることであり、全てはアリシア様が計画した通りに上手く運ばれている。


「マリア、ジョシュアとは上手くいってる?」

「最近お会いしてませんから、何とも…手紙の交換はしていますけれど」

「まあ、そうなの!進歩したわね」


したのだろうか…

ジョシュア様からの手紙はアリシア様の動きやら何やらを知らせてくれるものばかりで、これは私の勘でしかないが、アリシア様がジョシュア様に依頼して私に状況を教えさせているように思う。つまりジョシュア様が私宛に好き好んで出しているわけではなく仕事の一つとして出しているに過ぎないのではないだろうか…この考えは結構寂しいけれど、それでもジョシュア様と繋がりがあるのはどんな形であれ嬉しい。ちょっとしたことでその日のテンションをがくがく揺さぶられるなんて、恋って怖い。


「恋する乙女って不毛…」


ぼそりと飛び出た言葉に、リゼリア様の隣のテーブルで作業している、正式にアリシア様の側近に取り立てられたジェシカが猛烈に頷いた。


「ジェシカはアルフォンスお兄様と進展ありましたか?」

「進展も何も…私たち、本当に何でもありませんから」

「そうやって意地を張っていてもロクなことがないわよ」


ジェシカは悩んでいるようだった。外野から見てもジェシカとアルフォンスお兄様は結構お似合いのカップルだ。それまで身分差という障害があったけれど、今回ジェシカが側近に取り立てられたことでその身分差は埋まったに等しい。それにジェシカの気持ちがどこにあるのか私には分からないけれど…少なくともアルフォンスお兄様はジェシカにベタ惚れだ。


「将来的にアルフォンスは私の側にはいてくれませんから」

「どういうこと?アルフォンスがジェシカを捨てるってこと?」


リゼリア様がやけに食いつく。ジェシカは迷惑そうに眉を顰めながら答えた。


「運命の人は別にいるんですよ」

「どうしてそんなことがわかるの?貴女が運命の人かもしれないじゃない」

「…私の話はこれまでにして、リゼリア様のお話が聞きたいです」


ジェシカは痛いところを的確に付くリゼリア様に鬱陶しそうに手を振って話を逸らした。リゼリア様は、ぽっと頬を薔薇色に染めて恥じらう。


…え?なに?なにこれ、聞いてないんだけど!!!


私は慌ててリゼリア様に話を振った。


「り、リゼリア様…想い人がいらっしゃるのですか?」

「ええ…昔から一途に想い続けているわ」


まって、まって、まって!!!聞いてない!!!そんなの聞いてない!!!

私はさらに慌ててリゼリア様の机の前に重い椅子を引きずっていく。椅子に腰掛けてリゼリア様のテーブルに肘を置き、完全に聞く体勢をとった。

リゼリア様は夢見る瞳で嬉しそうに話し始める。ジェシカは五月蝿そうに仕事に戻った。


「言ってなかった?私、お兄様を心底愛しているの…」


…聞いてはいけない類のものだった。この前お泊まりした時にやたら兄を持ち上げると思っていたが、そういうことだったとは…


「不謹慎だけど、前にお兄様の部屋で寝起きを共にした時なんてドキドキで…アリシア様には悪いけど、毎日こうだったらいいのにって思ったわ」

「本当に不謹慎ですよ、リゼリア様」

「分かっているわよ!こんなのジョシュアがいたら絶対に言えない!」


記録されちゃいますもんね…

ていうかジョシュア様に関わらず誰の前でも言えない話題ではないだろうか。さらにうちのエディお兄様、玉砕。帰ったら報告しておかないと。


「…片想いですよね?」

「今は、ね」


それはそれで怖い…

近親と同性愛は一応、倫理的に駄目だということになっている。そういう気持ちは恥ずべきことだとされるし、禁忌として裁かれる場合もある。…リゼリア様はもしかしてアリシア様にその辺りの改革もお願いしているのだろうか。


「リゼリア様、陛下がお呼びでございます」


アリシア様が新しく任命した騎士が部屋までリゼリア様を呼びに来た。騎士は恭しくリゼリア様の手を取り、ごく自然にエスコートをする。リゼリア様は首を傾げながらそれに応じた。


「なにかしら?…とにかく行ってくるわ」

「行ってらっしゃいませ」

「たいしたことじゃないと思いますよ」


ジェシカがやる気の無い返事を返して、リゼリア様はさらに首を傾げて部屋から出て行った。

ジェシカと2人きりになると、ジェシカは神妙な顔で私を見た。…そういえば、私とジェシカには共通の話題が乏しい。仲良くなりたいけど、ちょっとジェシカには避けられがちな気がする…


「ジョシュア様は今日は昼過ぎに帰ってきますよ」

「え?そうなんですか?」

「ええ。待ちますか?」

「迷惑でなければそうします」

「お好きになさってください」


…やっぱりジェシカの様子おかしくない?

これまでのジェシカって、なんというか、愛くるしくって人懐っこい可愛い女の子だったけど、なんだか今日は冷たい。突き放すような態度だ。目線も冷たい。


「…何かありました?」

「マリア様に相談するほどのことは何も」

「嘘ですね」

「何を言っているのかわかりません」

「アルフォンスお兄様に何かされました?」


やや確信めいて問うとジェシカはたじろいで視線を彷徨わせた。その反応で悟る。お兄様、何かしたらしい。やらかしたらしい。


「心変わりされたとか?」


さらに踏み込んで聞くとジェシカは俯いてしまった。ふるりと肩が震え、大きな目の淵から透明な雫が滴る。


泣かせちゃった……じゃなくて。


「嘘!あのお兄様が?」

「いえ!アルフォンスは今は大丈夫です!今は」

「起こってもいないのに想像して泣いているんですか?」


まさに不毛…恋する乙女の最も不毛な瞬間に立ち会った。

でもこれって、周りにはとっても迷惑な症状なのだ。本人は大真面目に心配しているだけなのだけれど、巻き込まれるほうは知ったことじゃないし、疑われる方はただただ「なんで?」と不満を感じるついでに軋轢が生まれる悪循環…ここは妹の私が頑張るしかない。


「わかりました。アルフォンスお兄様の不始末は妹の私が払拭しておきましょう」

「え?いえ、いいですから」

「具体的にはどんな子のことを警戒しているんですか?」


私がまくしたてるとジェシカは目を泳がせながらぽつりと零す。


「というより…最近すれ違いが…」

「ああ…」


物理的な距離もあるし、仕方ない。側近に取り立てられて忙しいジェシカと、将軍になって忙しいアルフォンスお兄様は本当にお互いに時間を割けない状態にある。だから心変わりするかも、と心配しているらしい。


「だったら婚約してしまえば良いのでは?」

「でも私とアルフォンスは正式にお付き合いしましょう、とは言い合っていませんから…本当にただの友達なんです」

「心変わりを心配するのが友達でしょうか…」

「ジョシュア様も度々言っていますよ」

「本当に!ジョシュア様も泣くのでしょうか!」

「そんなジョシュア様見たくない」


私が心変わりするわけないというのに!

これはお兄様にも当てはまることかもしれない。でも、絶対ない!大丈夫!って言ってしまえばこの関係は絶対に進歩しない。


「ちょっと意地を張りすぎではありませんか?もちろん待ちくたびれて他所へ目が向くこともあるかもしれません。お兄様のことが好ましいと思うなら素直にそう言うことです。お兄様は将軍になって突然もて始めたようですし」

「そ、そうなんですか?」

「ローレライの実家に縁談がたくさん届いているとか…」


ごめんなさい、嘘です。正直兄の話なんか全く知らない。忙しすぎてそんなの確認してない。というか心底どうでも良い。でもジェシカとジョシュア様はよく話すみたいだからここでこの話をジョシュア様に伝えてもらえばジョシュア様も少しは優しくなるかも…という打算を込めてジェシカに告白を促す。


「考えておきます」

「はい。きっと上手くいきますよ、大丈夫」


私は念入りに何度も何度もジョシュア様に伝言するのよ…と念じた。ジェシカは私の光る瞳に恐れたように顔を引きつらせた。






初めて王城で腕利きのシェフによる豪華なランチを食べた。ジェシカは料理をすっぱり辞めたらしい。元妃殿下の息がかかった奴らを一掃したため、毒殺される危険性がアリシア様基準で半減した。そしてアリシア様は美食に目覚めた。そのせいなのか、料理人の数がやけに増えたらしい。だからジェシカが料理をするスペース的な余裕も、時間的な余裕も、味的な余裕もなくなった。ジェシカの料理は美味しいんだけどね。家庭的な味がして、ローレライの実家を思い出す。使用人が限りなく少ないので料理もシェフじゃない使用人の手料理だった。アリシア様とリゼリア様は謁見なのか話し合いなのか、とにかく終わらないらしく、私とジェシカの2人で食べた。


「なにやってんの」


食べ終わってのんびりお茶を飲んでいると、ジョシュア様がやってきた。ジョシュア様は当然の如く椅子に腰掛けて慣れた動作でシェフに料理を注文した。ジョシュア様はそのついでに私に声をかける。


「ジョシュア様、お久しぶりです!会えて嬉しい!」

「話を聞け、話を」

「今日は大した理由はないです」

「あっそ」


ぷいっと興味を失ったようにジェシカに仕事の難しい話を振り始め、私はあっという間に蚊帳の外に追いやられた。むすっと頬を膨らませながら食後の紅茶を飲む。…忙しい中わざわざ時間を割いてここまで来たのにそんなに邪険にしなくてもいいのに!


さらにむすっとむくれて睨んでいるとジョシュア様は思い出したように私に話を振った。


「なんでこっちにいるんだよお前」

「ここだけの話ですけれど…来月からプチ社交シーズンが始まります。新政権になって少しでも多くのパイプが欲しい連中がパーティを開きまくるんです。そういうわけで私も領地に引っ込んでる場合じゃなくなりました」

「戦争が始まるのに?」

「そこに気付かないから取り残されてパーティを開く以外の案が出ないんでしょうね」


まあその辺りは私も人のこと言えないけどね…。たぶん言われなきゃ気付かなかっただろうな…


「あーあ、わざわざローズヒルズに行ってやったのに」

「ええっ!会いに来てくださったんですか?」

「調子に乗るなよ!ローズの動向も俺にとっては重要な…イテッ」


深いため息を吐き出し、ジェシカは立ち上がった。たぶん執務に戻るのだろう。去り際にジェシカが捲し立てるジョシュア様の頭を叩いてジョシュア様が悲鳴を上げた。


「何すんだよジェシカ!」

「ジョシュア様が人の心配してる場合じゃないことが良くわかりました、さよなら」

「どういう意味だよ」


ジェシカは何も言わずに去っていった。残されたジョシュア様は不愉快そうに眉を顰めたまま、私に向き直る。


「ジェシカとアルフォンスの話は聞いたか?」

「ジェシカが心配しているというのは聞きました」

「どうやらその心配が当たってるようなんだよな…」

「というと…お兄様が浮気ですか?」


ないと思うけど。私は首を傾げてジョシュア様の言葉を待った。ジョシュア様は言い辛そうに頭をがしがし掻いた。


「変な話なんだけども」

「変な話…」

「そこは突っ込むなよ、これは俺が本気で信じてる話じゃないからな。…とある筋からの情報で…ああもうまどろっこしい!俺はこういうのが嫌いなんだ!」


ジョシュア様はさらに頭をがしがし掻いて髪の毛をぐしゃぐしゃにした。


「アルフォンスには運命の人がいるんだ!」

「運命の人なんて誰にでもいるのでは?私の運命の人はジョシュア様ですし」

「それはそうかもしれないけど…いや待て、それは違う」

「気長にお待ちしておりますよ」

「それはどうも…じゃなくて!」


ジョシュア様はイライラとまた頭を掻いた。


「考え方の一つとして…この世にはだな、予め個々人に用意されたレールがあって、俺たちはその上を走っているわけだ。それが人生…ってやつ。ジェシカはどうやら自分の人生だけじゃなく他人の人生ってやつまで知ってるらしくて、アルフォンスが他に懸想する女が現れることを知っているんだ」

「オカルトな話になってきましたね…占いですか?私もタロットくらいならできますよ」

「話を逸らすな。ジェシカはその知っている情報を元にアリシアに協力を申し出て、その人生を色々捻じ曲げてきたらしい」


つまりとある筋からの情報ってやつはジェシカから聞いた話であるようだ。

ジェシカがアリシア様に取り立てられていたのはそういう理由があったらしい。


「色々捻じ曲げたのはいいが、アルフォンスの心を思いがけず射止めてしまったのは誤算中の誤算…しかもジェシカまで惚れちゃって…それでも人生は迫り来る…ジェシカ曰く、アルフォンスはその女と電撃的な恋に落ちるそうだ。そうならないように色々工面していたみたいなんだけど…それが、先月その運命の女とアルフォンスが偶然会っちゃったんだよな」

「そ、それで!今はどうなっているんですか!」

「何せ遠いからな、国境は…なかなか情報が掴めなくて困っているんだが、どうやらその女も国境まで同伴させているらしい」

「…アルフォンスお兄様………」


絞り出すような声で兄を呼ぶ。情けないとかそういうのじゃなく…いやなんていうんだろう、残念?


「…人生の話やジェシカの話は私が聞いてもよろしかったのですか?…結構危ない話では?言いふらされても知りませんよ」


よくジョシュア様が私にぽろぽろ零してくれる話は結構国家機密級のものが多い。前から気になっていたが、良くないんじゃないかな…なんて。


「お前、友達いないから話す相手もいないだろ」


なんてことを言うんだ…私が半目になって睨むのをジョシュア様は平然と受け流した。


「いますよ、友達くらい…」

「名前あげてみろよ」

「…ロゼッタ公爵令嬢、シャノン伯爵令嬢…」

「それは商売相手だろ」

「…スカーレット子爵令嬢!」

「行方不明の放蕩令嬢か?それともお前が囲ってるジョッキーか?」

「ゲッ、何故それを」

「俺を誰だと思ってるんだよ」


スカーレット子爵令嬢とは。

私の学生時代のお友達であり…現在公式には世界各地を放蕩中の不良令嬢である。実家からは常に捜索願が出されているお転婆令嬢だ。

しかし実際は。

スカーレット子爵令嬢は長かった髪をばっさり切って、サラシで胸を潰し、男物の衣装を着て競馬のレーサー…つまりジョッキーとして活躍中である…ちなみにパトロンは私だ…私がパトロンをしていることは公にしているので別段困ることではないがそれが女のスカーレットというのは隠しているので正直バレていることに冷や汗が背中を伝った。


「少年みたいな背丈の顔が綺麗なジョッキーだよな。競馬が趣味の令嬢たちから熱~い視線受けまくり、未亡人達からはお誘いを受けまくり…それでも絶対に靡かずローズの元に留まる一途なジョッキーだってな?」

「女だって知ってるのは私とエディお兄様だけですからね…絶対秘密ですよ!」


強めに言うとジョシュア様はニヤッと笑った。悪いことを考えている顔だ。


「俺をラインラルド領の視察に連れて行ってくれるなら黙っておいてやるよ」

「視察ですか?私は構いませんけれど…私は行きませんよ?」

「そういうわけにも行かなくなると思うぜ」


ま、視察もまだまだ先の話である。

先に夜会の予定が目白押しだし、そのあとは戦争だ。戦時中はもう何もかもがそれどころではないし、ローズヒルズ領からも軍服やら包帯やらその他諸々出さねばならないから忙しい。とにかく忙しい。


「でも私が持つものに興味を持ってくださったことは素直に嬉しいです」

「はあ?勘違いするなよ!俺はなあ、基本的に調査できないラインラルド領に学術的な興味があるだけだからな!」


学術的な興味ねえ…

私は人参でさえ味がなくなるラインラルド領を思い浮かべてため息を吐いた。








それから1週間後。

楽しくない夜会の始まりである。


やはり呼ばれているのは親王派ばかりで、ホストは少し前で言うところの中立派…もとい、長いものに巻かれろ派だ。だから前はラル・グラント家に全力で巻かれに行っていた。今回はアリシア様側のフォン・トローレン家に取り入ろうとしたみたいなのだが。

残念ながらアリシア様はフォン・トローレンの力を使わず、借りず、それどころか見限った。すでに権力を失った家だったからこそできたものの…アリシア様は後ろ盾を綺麗さっぱり失ってしまい、ゼロからのスタートを切っている。


ところで私の今回のエスコートはまさかのジョシュア様である。エディお兄様を押しのけて迎えに来た時は心臓が破裂するかと思った。ジョシュア様はどうしてもこの辺りの情報が必要であるらしく…しかし呼ぶ人間を絞っている家に表立って語り部だから!と押しいるわけにも行かず…それが運良く私が呼ばれているなら侵入するチャンスとばかりにエスコートを買って出たようだ。ちなみに今回のジョシュア様は真っ黒のカツラをかぶってメガネをかけて、ローズヒルズ家の親戚ですよ~って顔をしている。そんな姿も素敵…と涎を垂らしている場合ではない。私としても商売相手としてのパイプは繋ぎつつローズヒルズの利権を損なわない程度に高圧的かつ高飛車な態度で臨まねばならない。アリシア様サイドだからいっぱい買ってくれたら口聞きしてあげても良くってよ、という風に取らせてはならない。あくまでローズヒルズの、誇り高きローズの姿を示さねばならない。


「これはこれは青薔薇様。よくぞお越しくださいました。…そちらは?」

「ご招待頂きありがとうございます。こちらは私のエスコートをしてくださる、ロバートです。爵位こそありませんが私の従兄弟ですのよ、よろしくしてくださいますね?」

「そ、それは勿論!ようこそいらっしゃいました」


貴族じゃないと言えばあからさまに胡散臭そうな、嫌な顔をしたので私は顎を上げて下から睨み上げる。慌ててジョシュア様に腰を折って、それでも怪訝な顔でジョシュア様を歓迎した。私とジョシュア様は挨拶を受けたり、挨拶をしにいったり、それから会場中をきょろきょろ見回すジョシュア様を軽く注意したりしてしばらく過ごした。今日は夜会なのでダンスはないし、ソファで寛いだりビリヤードに興じたり、カードゲームをするだけ。私は頭を使うカードゲームの類が苦手なので基本的にソファでお喋りに興じるのがセオリーだ。どうせ1人で座っていても気付いたら若い令嬢から嫁探しに余念がない若い男性、それに愛人募集中のスケベオヤジまで幅広く集まって私を囲んでいるのが通常なので、わざわざ遊びに興じる必要がない。

ジョシュア様もおとなしく私の隣に座って集まってくる貴族達を眺めていた。


「やあレディローズ。暫く会えなくて寂しかったよ」

「あら、お久しぶりですね。つい先日婚約したと聞きましたけれど?」

「君と同じさ」

「振られたんですか?」

「この時勢だからね。お互い相手が違うと分かったのさ。君もそうだろ」


気安く声を掛けてくるチャラい若者は、夜会の度に見かける遊び人だ。いつも私に絡んでは冷たく返されてすごすご引っ込んで行く変な人。…いや私の周りこんなのしかいないか。


「君が婚約したと知ってこの世の終わりは近いと思ったけれど…いやはや、あれと結婚しなくて本当に良かったな」

「ええ…本当に」

「君はアリシア王女…いや、陛下とは仲が良いんだってね」

「ビジネスですから」

「違いない!あんな怖い人、お友達にはなれないね」


私はふわりと笑いながらこっそり自分の腹のほんの少しの肉をむぎゅうと掴んだ。怒るな、耐えろ。アリシア様の話になったからか、ギャラリーが増えてソファの周りには人集りができた。


「あの場にいなかったから後で聞いたのだが…陛下は父君の首を何の迷いもなく刎ねたそうだな」

「ええ。そのように見えましたわ」

「まさか即位なさるとも思わなかったが、妃を処刑されたことにも驚いたよ」

「…そうですか?」

「だって腹は違えど母だろ?」


馬鹿なの?と流石に私でも思ってしまった。このレベルの馬鹿の寄せ集めならちょっとこの会は早々に抜けたほうが良いかも…


「デズモンド王子はどうなるのだろうな」

「国に帰してさしあげたほうがお互いのためだろう。国の繁栄のため、2つの国の架け橋として留学に来られたのにこれでは不憫ではないか…」

「サラセリア様とは婚約なされたのだろう?」

「それもその宣言の際にアリシア陛下が…あやふやになっておられるのでは?」


話が一人歩きし始めたところでジョシュア様は立ち上がった。私もつられて立ち上がり、会場を歩き始める。ジョシュア様は会場の外に私を連れて出て行った。


「ジョシュア様?」

「ロバートだろ」


ジョシュア様はうざったそうにメガネを外して胸ポケットにしまった。


「はてさて、俺はこれで大体の参加者と思惑が分かった。俺の後の仕事はすこし、お嬢さんにはきつい。けど手伝ってくれたら嬉しい」

「ジョシュア様のためならなんなりと」


花も綻ぶような極上の笑顔を向けるとジョシュア様は若干顔色を悪くした。…しまった、もうちょっと崩して笑わないと。こ、こうかな…歯を出してにやっとするとジョシュア様は吹き出してしまった。


「そんくらいのブス面のほうが見れるな」

「ひどいです」

「拗ねるな、俺が悪かったよ」


ジョシュア様は私の頭を撫でた。私はその手を振り払う。


「セットが崩れる!」







「私、少し退屈してしまいました」


ホストの貴族、トレント伯爵に向かってぽつりと言うと青年は顔を青くした。ローズにつまらんと言われると貴族の沽券に関わるのだ。私はつまらなそうに、いじけた瞳を向ける。私の可愛い表情に伯爵は青い顔を紅潮させた。ちょろい。


「何がお気に召されなかったのでしょう…!」

「いいえ、話疲れてしまったのです。屋敷を案内していただけますか?先代が素晴らしい銀のオブジェを集めていたとお聞きしていますから」

「それではご案内いたしましょう…参加者を募りますのでしばらく…」

「いいえ、私と2人で参りせんか?芸術を眺めながら…よろしいですか」


ディーン・トレントは前屈みになってしまった。期待に色々膨らませてくれるのは勝手だけど…ジョシュア様、私になんてことをさせるんだ…こんなのしてたら嫁に行けない…絶対ジョシュア様に貰ってもらわねば…

一言一句違わずジョシュア様に言われた通りに演じきった私は引きつった笑顔のままエスコートを受けて夜会会場から出ていく。廊下には先代が各地から集めた銀を溶かし固めた輝くオブジェが慎ましくディスプレイされていた。


「廊下には父が気に入らなかったものばかり並べているのです。本当のお気に入りは私の部屋に」

「まあ、どんなものでしょう」

「ここにあるものは動物や植物の形をしていない、いわば簡単な作りの前衛的なアート達です。もっとも作りやすいとも言えますね。父が気に入ったのは父が設計し職人に造らせた、天使を模したものでした。天使を模したものとなるとやはりコストがかかりますし…」


話が専門的になってきたところで私は神妙な顔をして頷いて見せた。


「…この話は余計でしたかね?天使の像というだけでもかなり価値のあるものにはなりますが、さらにその天使は美しいダイヤを抱いているのです」

「それは…価値が跳ね上がりますね」

「とても大きなダイヤですが、未だ研磨されず、原石のままの姿をとどめているこれまた珍しい一品ですよ」


それって珍しいっていうか手抜きじゃないの?もしくは研磨代出せなかったんじゃ…

私は神妙な表情を保ちながら貧乏の2文字を脳裏に浮かべた。


「この部屋です。普段は人にお見せもしませんので最新式の鍵が厳重にかかっています…ダイヤルロック方式ですが、ご存知ですか?」

「番号で鍵を開けるものでしたね」

「流石はローズ様、よくご存知で。私の鍵は特殊で、1度間違えば外に備え付けた鈴が1つ鳴ります。2度間違えば2つ目の鈴が、そして3度間違えると外の鐘が鳴り、警備の者が駆けつけるのです」


それはいくらなんでも厳重すぎではないだろうか。お金をかけるところを間違えてるとしか言えない。男は手慣れた手つきでダイヤルを回して解錠した。男のエスコートで部屋に踏み入ると、部屋の中央に私の身長の倍程ある天使の像がそびえていた。

両手に抱いた輝く石がダイヤの原石らしいが、うん、あんまり大きくない。この天使の像の価値も大きさだけで大したものではないと見た。なんていうか…雑な造りに見える。顔だけは妙に上手く作り込んで見える。まるで違う人が作ったように。

しかしこんな大きなものを部屋の中央に置くなんて、機能性がなさすぎる。


「それでは本題に入りましょう…」

「ええ。そういたしましょう」


天使の像をぼけっと見ていた私を後ろから抱きしめる男に擦り寄る振りをして向かい合わせになり、懐から香水瓶を取り出す。


「それは?」

「息を深ーく吸ってくださいね」


香水瓶の蓋を開けて霧吹きを強めに押す。中の香水ではない薬液がぷしゃっと男の顔に掛かると、男は笑顔のまま沈黙して床に崩れ落ちた。頬を叩いて意識がないのを確認。私は中から扉を開いて外に控えるジョシュア様を引き入れた。


「こんなことさせるのはこれっきりにしてくださいね」

「悪かったな、ここは本当に女に自慢する時以外は人に見せないんだ」


転がっている男を踏みつけながらジョシュア様は天使の像に近付いた。天使の抱えるダイヤをじっくり眺め、腕の細工を興味深そうに覗き込む。


「これはとても芸術家に作らせたとは思えないな」

「大した作品ではありませんね。偉大な芸術家の最初の作品、というなら納得ができますが」

「頭の後ろを見てみろ」


私とジョシュア様は回り込んで天使の後頭部を見上げた。シャンデリアの光に照らされてぼんやりと彫られた文字が見える。明らかに人の名前だった。私が知らない芸術家のようだから、無名なのだろう。


「ルヴェルニ、と読めるな。ルヴェルニというと80年前に死んだ芸術家だ」

「まあ、よくご存知ですね」

「お前はいい加減に俺が誰だか覚えろよ」


勿論知っているんですよね…当たり前のことでした。


「さて、芸術にはやや詳しいお前には何がおかしいか分かるか?」

「ええ、勿論です。…芸術家はあんなところにサインを残しません」


芸術家が自らの作品に自らの名前を残すのは当たり前のことだ。だが、それは作品の目立たない台座等、作品の美しさを邪魔しないところに残るもの。なのにこの天使は後頭部という見られるところにわざわざ目に見えるように残されている。


「俺が思うに、この像は頭の部分と体の部分の作者が別だ。おそらく体の作者は芸術家ではないな。どこにもサインがない」

「それはどうしてですか?」

「こういうことだ」


ジョシュア様は腕のダイヤを拳で叩いて押した。ダイヤが像の掌に沈み込み、像が後ろに動く。部屋の中央にあった像は後方に下がり、像があった位置には地下へと続く階段が伸びていた。


「地下の密輸ルートだ」

「密輸?」

「こいつは麻薬の密輸をしているんだ。中庭で麻薬を育てているのを見た」

「ま、麻薬…!私、吸ってしまったでしょうか…」

「種を取り出して粉にしないと麻薬にはならないから大丈夫だ」


ほっ…麻薬で廃人になるのはよくある貴族の没落ルートだ。こんな身近で麻薬が作られていたとは思いもしなかった。


「ジョシュア様はこいつを捕まえに来られたのですか?」

「俺は歴史の傍観者、こいつを捕まえるのは俺の仕事じゃないし、まして警察にでもアリシアにでも教えるのも仕事じゃない。歴史の記録すべき一端として見に来ただけだ。後の俺の仕事はこのルートがどんな造りになっているかを見るだけ…というわけでお前とはここでお別れ。はい解散」

「ちょ、ちょっと!ジョシュア様!そんなぁ…!」


ジョシュア様が華奢な私の肩を押して部屋から叩き出した。扉を閉められてしまったので中には入れない。うっかり鍵の番号を間違えて警備の兵が来るのは困る。

どちらにせよ私は早々に退散したことにしておかないとこの屋敷にいた人にどんな噂を流されるか分かったものじゃないし、と考え直して私は早々に自分の屋敷に下がった。


部屋で窮屈なドレスを脱いでコルセットを緩めている時に、フィリスが何の前触れもなく現れて、珍しく慌てた顔で告げた。


「お嬢様、今日の夜会のお屋敷を燃やした放火魔の疑いかかってますよ」




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