表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/47

ご挨拶

 空想科学祭を立ち上げようと思い立ったのは、2008年の春だった。GWに、突然やりたいという衝動に駆られ、企画サイトを大急ぎで作った。イメージを元に、どうすべきか考え、まとめ、提示したときにたくさんのWEB作家さんたちが参加してくれた。

 まさか五年も続くことになろうとは……当初は一発かましてやろう、くらいにしか考えていなかったこの企画、一部で名物と言われるようになるまで紆余曲折あったが、よくもここまで大きくなったものだ。


 企画も五年となると、様々な作家さんと出会えたし、様々な作品とも出会えた。

 私は偶々、SFが読みたいと企画を立ち上げたのであるが、せっかくなので、今までのことを残しておくべきだと、このようなエッセイにしたためることにした。


 企画作品についてだが、生憎PDFで読もうとか、読んだものを保管しておこうだとか、そういう観念がなかったため、削除された作品に関しては、全くの記憶のみの記載であることをご承知いただきたい。

 独断、差別や偏見だと、罵る者もあろうが、私は一読者として、自分の作品以外のものを公平に紹介していくつもりである。


 なお、全ての作品を紹介するには難しい(現時点で二百を越えている)ため、特に印象的な作品を中心に紹介することになるので、ご承知置きいただきたい。


 これをもって、企画「空想科学祭」に対し、興味を持ち、これから参加してみよう、読んでみようと思う人が増えたら、私の目的は達成される。


 小説の競作企画というものは、現在、溢れかえっている。事実、この投稿サイトに限らず、様々なところで様々な形態で、いろいろな企画が立ち上げられているのは、Twitterや検索サイト、ブログ等でご存じな方も多いだろう。

 殊、「小説家になろう」においては、事実上のブログ機能である“活動報告”が実装されてから、この機能を用いて仲間内、あるいは仲間のまたその仲間、要するに身内にて様々な企画が行われているようだ。

 小説を書く上で、仲間は実に頼もしい。

 褒めあう、議論を交わす、切磋琢磨し、レベルアップに繋げていく……しかし、現実には、トラブルを抱えて頓挫したり、亀裂を走らせてしまうこともある。それもまた、人間関係を学ぶ一つの過程、小説のネタになるかも知れない。人と人との関わりの中で成長していくことこそ、その延長線上にある、もう一つの目的なのではないかとさえ思える。


 さて、この「空想科学祭」に関してであるが、元々、仲間内、身内同士の企画というものではない。

 あくまで投稿サイト上で広く告知し、参加者が自分の意思で参加を申請、作品を出し合うものである。

 初めての参加者が多いのも企画の特徴、交流を深めるために様々な方法をとっている。掲示板でのやりとり、チャット、昨今ではTwitterも駆使し、参加者みんなで盛り上げてくれる。

 過去参加者の方々は、ほとんどこちらから要請していないにもかかわらず、声かけや宣伝協力いただいた上、実力のある作者様方を次々に紹介していただけるありがたい環境を築いてくださった。この場を借りて感謝申し上げたい。私一人の力では、何ともならない(私は無名の底辺作者である故)ところ、ここまで企画が大きくなったのは、ひとえに皆様のご協力のたまものだと言っても過言では無い。


 SFという主題はマニアックで難しい、取っつきにくいものだ、というイメージは今もぬぐえない。だが、参加しているWEB作家全員がマニアかというと、そんなことはない。主催者である私含めSF初心者もたくさんいる。もちろん、小説を今さっき書き始めたばかりだという人も。

 上は中高年、下は中学生まで。

 参加者の年齢層が広いのも、この企画の特徴である。

 だが、同じ舞台の上では、経験や年齢など、全く関係ない。ただでさえ、インターネットなどと言う匿名性高い媒体を介しておいて、素性などに気を囚われる必要は無いのだ。



 如何に、面白い作品を作るか。

 自分のありったけをぶつける。



 必要なのは、これだけではないか。

 真摯に小説と向き合える人なら、祭りを本気で盛り上げようとしてくれる人なら、どなたでも。

 小説を書く、小説を読む、掲示板に感想を残す、企画自体を宣伝する、なんでもいい。


 今年最後となる「空想科学祭」を楽しみたいという方、一読してみてはいかがだろうか。

 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ