友好関係は続く
「ティモテ殿下、エミリー。いらっしゃいませ。もうみんな来ていますわ」
「おっと。一番乗りかと思ったが、みんな早いな」
「では、お邪魔しますね」
ティモテとエミリーを庭の東屋に案内する。そこでは既にお茶会の準備が完了していて、攻略対象五人とアナトールももちろん座っている。
「では、改めまして。僕はティモテ・ステファヌ・サロモン。人族の治る国隣国の第一皇子だ。皆、よろしくね」
「エミリーです!ティモテ様の婚約者です!一応、聖女です!よろしくお願いします!」
「俺はオードリック・バジル・アルヴィア。このアルヴィア王国の第一王子だ。よろしく頼む」
まず王族二人と婚約者であるエミリーがご挨拶。
「お初にお目にかかります。カジミール・ブノワ・バスチアンと申します。この国の騎士団長の息子です」
「お、お初にお目にかかります。シャルル・コロンブ・ドナシアンと申します。その…この国の魔法師団長の息子です」
「うん、よろしくね」
続いて騎士団長令息と魔法師団長令息がご挨拶。
「お初にお目にかかります。フェリクス・ガエル・エマニュエルと申します。この国の公爵家の者です」
「お、おおおお、お初にお目にかかります!商人の息子のエミールです!よろしくお願いします!」
「はは、そんな気負わなくていいよ。よろしく」
ということで、みんな挨拶は終了。
「…じゃあ、後は堅苦しいことは抜きにして無礼講と行きましょう!」
私の言葉に、みんな紅茶やお菓子に手を伸ばす。
「ん、これはこの国の独特のお菓子かな?なんかこう…モチモチしているね?」
「ティモテ様、それ苺大福です!中に苺が入ってますよ!」
「ん?お、本当だ。一口目が小さくて気付かなかった。美味いね、これ」
「もしよければ、お土産用にも作らせておきますか?お持ち帰りできるよう包みますよ?」
「ぜひ頼む」
ティモテは早速自国では珍しいらしいお菓子を楽しんでいる。横でエミリーが説明していて、私も会話に横入りする。
「それで?アナトールは勉強進んでる?」
「見てほしい。字が綺麗になったとラファエル先生から褒められた」
「ラファエル先生…家庭教師か。…え?思った以上に上手いな」
「死ぬ気で頑張った」
「すごいですね!さすがはエリアーヌ嬢の婚約者!」
アナトールはオードリックとカジミール、シャルルに挟まれてなんかわちゃわちゃ楽しそう。
「エミール、これ見て。この茶葉僕の領地で採れた奴」
「おっ!本当だな!この茶葉美味しいよなぁ」
「えへへ、ありがとう」
エミールとフェリクスも楽しそうなのを確認する。こういう大人数でのお茶会も、楽しいよね!
これからもこの関係が続いて、良い方向に発展していくといいなぁ。




