お礼のお金はもらっておく
「お嬢様、この度は本当にありがとうございました。おかげで裁判で勝つことが出来ました」
結局エミールの両親は裁判で勝って、大きな恩を売れた上にエミールのトラウマを回避できた。
今は、祝勝記念にエミールの両親とエミールと共にプチパーティーをしている。
「ふふ、お役に立てて良かったですわ」
「弁護士費用と探偵費用をお返しさせてください」
「え、でも…」
「お礼の気持ちです。どうか受け取ってください」
「…そう、わかりましたわ」
売った恩はあっさり返されてしまった。まあでもその分、エミールは私に感謝してくれているし別に問題ないか。
お金は受け取って、侍女に持たせておく。
「それで、お嬢様。厚かましいお願いなのですが…」
「なにかしら」
「うちの息子と婚約していただきたいのです」
「え」
「うちは商家ですが、お金持ちな方ですし…お嬢様には絶対苦労はさせません。どうでしょうか?」
それはダメなんだってば。
「ごめんなさい…そういうつもりで助けたわけじゃないんですの」
「…さようですか」
「でも、いいお友達になりたいですわ。それではダメかしら」
「ありがとうございます。ぜひ息子の友達になってやってください」
「もちろんですわ」
ということで、婚約は無事回避した。そこに、プチパーティーにはしゃいでご飯を食べまくっていたエミールがやってくる。
「お嬢様、今日は最高の祝勝記念プチパーティーありがとうございます!ご飯がすごく美味しいし、お嬢様の気持ちが嬉しいし、最高です!」
「楽しんでもらえてよかったですわ!さあ、お腹いっぱい食べたなら次はデザートコーナーですわ!一緒に行きましょう?」
「はい!」
エミールの手を引いてデザートコーナーに行く。二人で甘いものをたくさん食べて、楽しく過ごした。
友達になると宣言した通り、私はそれ以降エミールとちょいちょい会うようになった。そうなると、自然とカジミールやシャルルとも引き合わせる形になり、やがてエミールの話を聞いて興味を持ったオードリックとも会うことになった。
「は、初めまして、第一王子殿下!エミールと申します!よろしくお願いします!」
「はは、そんなに緊張するな。俺はオードリック・バジル・アルヴィア。よろしくな」
緊張しっぱなしのエミールは見ていて面白かったが、意外とすぐに打ち解けて仲良くなった。
「エリアーヌのおかげで、俺の交友関係はすごく広がったな」
「ふふ、楽しいですね」
「とても楽しい。また新たな友人が出来たら紹介してくれよ?」
「もちろんです」
残るは攻略対象その五とヒロイン…頑張ろう。




