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夢の中で目覚めましたが、これは夢?  作者:
第一章 夢からの目覚め
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9売りもの

「経験を売らないかってところだな。本を出すとか、研究者に研究されるか、両方になるかだろうな」

「お?」

「まあ、もう少し先そうだな。今はしっかり成長するといい」

「当たり前だ」


 ライ様はあまり賛成ではないようですが、折角の珍しい例ですからね。それもありでしょう。研究者と言っても、リート君はまだ研究しているでしょうから一緒に考えて貰うのもいいかもしれません。


「スウのお陰で、俺のきょうだいは増えて、三人目も産まれたぞ」

「あーい」


 それはめでたい。オウディードさんとミカシシイさんもお元気そうで何よりです。モーリカハイさんとも仲良しですね。


「東も魔力の影響で子供ができにくいってのは、少なくなったって話だ」

「あい」


 おお。随分と魔道具が普及しているようで良かったです。あれ。


「おう、う?」

「なんだー?」

「魔道具は大体百年程は持ちますので、それほど負担にはならないかと」


 ケリー、流石。ありがとう。耐用年数と費用が気になってたんだよね。初期は結構、高めだったから。


「ああ。そこか。あれからそんなに値段は落ちてないな。北の重要な産業の一つだから、安売りはしないんだろう?」

「勿論だ」


 ほー。そうでしたか。ライ様の返答にも納得です。北は環境が厳しめですから、住んでいる人たちの能力の高さで何とかなっている部分も多いので。そうだ!能力の高さを商売にできないですかねー。前回はそこまで手が回らなかったんですよね。


「なにか、思いついたのか! 言ってみな」

「おおおう」


 ケリーの通訳が入ります。


「北の特性を活かした商品を作りたいそうです。スウ様、例えば何がありますでしょうか?」

「いー。よおおー」

「ええ。観賞用の植物や溶岩は使えると」

「庭師的なもんか?」

「おお、ううー」

「それもありますが、温室や珍しい植物を作り出したりしたいそうですよ」

「へー。他にも色々考えてそうだな。書き出しておいてくれ・・・」


 シウキアードさんときゃっきゃと盛り上がっていると、私を膝にのせてくれていたライ様がぎゅっと抱きしめて、じっとりと視線を向けてくるので、そこでお開きとなりました。シウキアードさんは兄みたいでついつい。一応、まだまだ子供ですがライ様一筋ですよ。

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